なぜ犬は床をなめるの？床をなめる理由9つとやめさせる方法とは

ぺろぺろと床をなめる犬に「なぜこのような行動を取るの？」と疑問に感じたことのある方もおられることでしょう。

ここでは、犬が床をなめる主な理由について解説していきます。犬はどのような心理から床をなめるのか、ぜひチェックしてみてください。

犬が床をなめる理由としてまず知っておきたいのが、食べ物や飲み物を床にこぼしてしまい、その匂いが残っているからということです。

きちんと布巾でふき取ったつもりでも、犬の嗅覚は人間よりも何百万倍も優れているので、「床からいい匂いがするぞ」と敏感に察知し、味や匂いを確認すべく床をなめることでしょう。

特に、犬の大好物であるお肉や甘いものなどを床に落としてしまった時には、犬は「美味しい匂いがする！」と喜んで床をなめるはずです。

運動不足などによるストレスが原因で犬が床をなめることも少なくありません。床をなめることで、犬は不安や緊張、孤独感などのストレスを自分なりに和らげようとしています。

食べ物や飲み物を床にこぼしたわけではないのに、執拗に床をなめるのならば、飼い主さんが無意識のうちに犬に精神的な負担をかけてしまっている可能性があると言えるでしょう。

毎日きちんと散歩に連れて行っているでしょうか。また、愛犬に愛情を注いであげているでしょうか。

犬のストレスの原因はさまざまですので、愛犬との接し方や散歩などを見直すことが必要です。

犬が床をなめる理由のひとつとして考えられるのが、飼い主さんの行動に対して連鎖反応を起こしているということです。

飼い主さんがある行動を起こした時に偶然床をなめたところ、飼い主さんが喜んだり「可愛い」と声をかけてくれた経験のある犬は、それ以降も飼い主さんの特定の行動に対して連鎖的に床をなめるという反応を繰り返すことになります。

この場合は特にストレスなどの問題があって床をなめるわけではないので、心配したり問題視する必要はありません。

食事を催促しているというのも、犬が床をなめる理由のひとつに数えられるでしょう。

「お腹が空いたよ」と飼い主さんに自分の気持ちをアピールするために、自分の食器や床をなめる犬も少なくありません。

あまりにも頻繁に床をなめることで空腹をアピールしてくるのならば、ご飯の量や時間に問題がある可能性もあります。

適切なご飯の量を適切な時間間隔であげているでしょうか？かかりつけの動物病院の獣医さんに相談して、愛犬にとって適正な量のご飯を把握することも必要です。

犬が床をなめるのは、何もネガティブな理由に限ったことではありません。というのも、ただ単に退屈をしていて、暇つぶしの一環として床をなめる犬もいるからです。

なめるという行為によって犬は退屈をしのぎ、「暇だな」という気持ちを自分なりに和らげようとしているのでしょう。

ただ、あまりにも頻繁に床をなめる場合や、床だけでなく自分の手足を執拗に舐めるようになったのならば注意が必要です。

このようなケースにおいては、犬は飼い主さんから構ってもらえずに相当ストレスを感じてしまっている可能性があるため、遊んであげたり散歩の量を増やすなどの対処が必要になります。

毎日の習慣になっているからというのも、犬が床をなめる理由のひとつとして考えられるでしょう。

たまたま床に飲み物や食べ物が落ちていて、その匂いや味が気になって床をなめたことがきっかけで、いつのまにか床をなめることが毎日のルーティーンになっているという場合もあり得ます。

このようなケースは相対的にみると必ずしも多くないものの、少数の事例としては存在します。

犬が床をなめる理由のひとつとしてご紹介したいのが、小腹がすいているからということです。

明らかに空腹を感じるというわけではなく、飼い主さんに「ご飯をちょうだいよ」とアピールするほどではないけれど、少しお腹が空いているという時には床をなめることで空腹感をまぎらわせようとしていると考えられます。

このような場合は、すぐにご飯をあげずにいつもの決まった時間にご飯をあげたほうがよいでしょう。

でなければ、犬は小腹がすいただけでも床をなめればすぐにご飯がもらえると学習してしまい、肥満の原因になってしまいかねないからです。