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犬はどうして鼻をなめるの?その理由9選|その他カーミングシグナル

更新日:2024年08月30日

犬は自分の鼻や飼い主の鼻を良くなめます。犬にとって鼻はとても重要な器官で、鼻をなめることにはきちんと意味があるのです。犬がどんな気持ちで鼻をなめるのかご紹介します。同時に犬の心理状態を知る手がかりになるカーミングシグナルについてもご紹介します。

犬はどうして鼻をなめるの?その理由9選|その他カーミングシグナル

犬が自分の鼻をなめる理由

犬の行動を見ていると、わりと頻繁に自分の鼻をペロッとなめていることに気づきます。これは実は、嗅覚の鋭い犬にとってとても大切な行動なのです。犬が自分の鼻をなめるときに考えられる理由は以下の通りになります。

犬が自分の鼻をなめる理由

  • 嗅覚を敏感にたもつため
  • 今から行動を始めようとしている
  • リラックスしようとしている
  • 食べ物を食べたいと思っている
  • 鼻が乾いている

犬が自分の鼻をなめる理由1:嗅覚を敏感にたもつため

人間が五感のうち最も利用する感覚が視覚で、すべての感覚のうち8割は視覚を利用しているといわれています。それに対して犬は嗅覚が4割、聴覚が3割です。鼻でにおいを嗅ぐことででさまざまなことを感じ取っているのです。

そのためにも犬はつねに嗅覚を敏感にたもっている必要があります。鼻をなめることで粘膜がより湿り気を帯び、においの分子が鼻の粘膜に吸着しやすくなります。においの分子をたくさん吸着させて敏感ににおいを感じ取れるようにしているのです。

犬が自分の鼻をなめる理由2:今から行動を始めようとしている

先ほどもご紹介したとおり、犬は感覚の大部分を嗅覚に頼っています。嗅覚が重要な犬はこれから何かの行動を始めよう、というときに鼻のコンディションを整えようとします。コンディションを整えるには適度に湿らせる必要があるので、鼻をなめるのです。

人間でいうと、メガネをかけている人がきちんとかけなおしたり、袖が邪魔にならないように腕まくりをするような感じです。「さあ、やるぞー!」といった雰囲気です。

犬が自分の鼻をなめる理由3:リラックスしようと思っている

犬は慣れない場所に連れていかれたときや他の犬がたくさんいるところに行ったときにも鼻をなめます。これは、緊張したり不安な気持ちを落ち着かせリラックスしようとしているのです。舌を出して見せることで攻撃の意図がないことを伝え、自分と相手を落ち着かせようとしているといわれています。

犬が自分自身や相手を落ち着かせようとする行動はカーミングシグナルと呼ばれ、鼻をなめる以外にもいくつかの代表的な行動があります。カーミングシグナルについては記事の後半で詳しくご紹介します。

犬が自分の鼻をなめる理由4:食べ物を食べたいと思っている

ごはんの準備をしてもらっている間や、飼い主の食事中などにも鼻をなめることがあります。これはお腹がすいたり、飼い主が食べている美味しそうなものを自分も食べたい!と思っているサインです。

食事中にこちらをじっと見つめながらペロペロと鼻をなめる姿についご飯をあげたくなってしまいますが、人間用の味付けのものを犬に食べさせることはくれぐれも避けましょう。

犬が自分の鼻をなめる理由5:鼻が乾いている

犬の鼻は基本的には湿っています。これは、目を保護するために分泌されている涙が鼻へ流れ込んだり、体温調節をするために鼻から粘液が分泌されているからです。

しかし、眠っている時には目を保護する必要がないので涙は出ません。気温も適切であれば体温調節の必要もありません。すると眠っているうちに鼻が乾いてきてしまいます。

目が覚めた時、乾いてしまっている鼻を早く湿らせるために鼻をなめるのです。

犬が飼い主の鼻をなめる理由

犬が自分の鼻をなめるのは嗅覚が重要だから、という結論でした。では、飼い主の鼻をなめるのはなぜなのでしょうか?それはやはり、飼い主が大好きだからというのが理由のようです。

では具体的にどういったときに飼い主の鼻をなめるのでしょうか。以下のような理由が考えられます。

犬が飼い主の鼻をなめる理由

  • 甘えたい
  • 味が好き
  • 信頼している
  • 食事の催促

犬が飼い主の鼻をなめる理由1:甘えたい

子犬は母犬に甘えたいとき、母犬の口元をなめてアピールをします。飼い主を母犬のように慕って、口元をなめて甘えているのです。犬は鼻をなめているのではなく口元をなめているつもりですが、舌が長いので鼻まで一緒になめてしまうようです。

母親のように慕っての行動といわれると、鼻なめも悪くない気がしますね。
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