自宅でできる愛犬のカット！セルフカットの方法や道具と注意点4つ

さて、いよいよ愛犬のカットです。基本的に2人で行うようにしましょう。抑えている人がいると初めての自宅での愛犬のカットでも安全ですし、時間が短くて済むことで愛犬のストレスも軽減されます。

カットの順番は、トリマーさんによっても違うようですが、お尻まわり・足裏・背中・胸・胴・足まわり・顔まわりの順番でカットしていきます。顔まわりをカットする時は下あごをしっかり押さえて手早くカットします。

事前に犬のカットの動画をみたり犬のカットカタログなどを見本にしてイメージしておくと参考になります。

ペットサロンでおとなしくトリミングをされている犬がいる一方、暴れてしまってトリマーさんにトリミングを断られてしまう犬もいます。

なぜトリミングを嫌がるのでしょう。過去にトリミングで嫌な思いをしたことがそうさせているのかも知れませんし、慣れない場所・知らない人間・知らない犬が不安や恐怖を抱かせて暴れてしまうのかも知れません。

こんな愛犬には自宅でのトリミングは最適です。環境と人には既に慣れていますし、知らない犬もまわりにはいません。

あとは、道具やカットなどに慣れてもらうだけです。愛犬がカットを嫌がったときの対処法をみていきましょう。

無理のしすぎは良くありませんが、嫌がってもすぐにやめてはいけません。すぐにやめると、愛犬は飼い主は自分が嫌がればすぐにやめてくれると覚えてしまうからです。

自分の要望を優先させて飼い主の指示を聞かなくなってしまっては、いつまでたってもカットを嫌がり続けます。

嫌がる時は誰かに押さえてもらうか、抱きかかえてもらってカットしてみましょう。大人しくならないようであれば途中でもやめて時間や日にちをおきましょう。

少しずつ慣らして行くうちに愛犬も状況に慣れ、怖くないことがわかり暴れなくなります。

カットを嫌がって暴れる愛犬を落ち着かせるためには、大人しくできた時におやつを与えることが有効です。大人しくしていると大好きなおやつがもらえると学習させましょう。

一行程を大人しくしているごとに少量のおやつを与えます。あげすぎてしまうと途中でおやつがいらなくなって言うことを聞いてくれなくなってしまいます。ひとかけ程度ずつ与えましょう。

この方法を繰り返し行えば、次第に最初から最後まで暴れることはなくなります。

名前を呼んで撫でてあげたり、「ここをカットするよ」などと言いながらカットする場所を触ったりしながらカットしましょう。急にカットを始めると愛犬は驚いてしまいます。

人間の言葉が理解できない犬は声色で飼い主の感情を判断しています。優しい声色で話かける事で、安心します。

早く済ませたいからと、イライラしたり愛犬を叱るのは厳禁です。愛犬はトリミングは嫌なものだと覚えてしまいます。叱ってたたいてしまったりすると飼い主さんが嫌いになって信頼関係が失われてしまうかも知れません。

犬は人間の子供と同じで集中力が持続しません。人間の大人の集中力が持続できる時間は一般的に20分くらいと言われていますが、犬は5分くらいです。

ペットサロンでもトリミングに小型犬で2から3時間、中型犬で3から4時間程度かかります。プロが施術してもこの時間です。飼い主さんが全身のカットをしたらもっと時間がかかってしまうでしょう。

初めから全身を完璧にやろうとはせずに、ポイントをきめて手早くカットしてあげましょう。仕上がりがキレイにみえるために大事なのは顔です。

顔に少しでも時間をかけれるように体は手早くカットします。体はアウトラインを重点的につくっていけば、多少のあらは目立ちません。

怪我さえさせなければ、多少切りすぎてしまってもお散歩の時には洋服を着せてあげれば寒さや日差しからも守ることができますし、多少のアンバランスさは愛嬌です。

自宅でトリミングをすることは飼い主と愛犬の絆を深めるスキンシップにもなりますし、ういたお金と時間をさらに愛犬に使えます。

失敗を恐れないでカットの回数を重ねるのが上達の秘訣です。プロのような完璧な綺麗さは求めずに下手でも当たり前だと気軽にチャレンジしましょう。