犬の正しい抱き方とは？小型犬から大型犬まで解説｜便利グッズ5選

愛犬とのスキンシップに効果的な抱っこ。しかし中には抱っこが好きではない子もいます。

抱っこは、飼い主の腕の中でじっと動かない状態のことを言います。スキンシップとしてだけではなく、何か犬を制御しなければいけないとき、抱き方を習得しておくことが必要です。

犬は人間の言葉をしゃべることができません。そのため、何か気持ちを伝えるときは行動や態度で示してきます。人も同様に、愛犬への愛情表現としてスキンシップを取ることが重要となってきます。

個体差はありますが、犬は基本的には飼い主との触れ合いが好きです。たくさん話しかけたり、優しく撫でたり、抱っこすることが愛情を伝えるためにとても効果的です。

かといって嫌がる犬を無理やり抱き寄せるなど、一方的な抱き方はやめましょう。犬の気持ちに寄り添うことが大切です。

ペットとして飼われている犬は、人間社会の中で生活をしています。人とより良い形で暮らすためには、ときに周りへの配慮が必要なこともあります。

すべての人が犬好きというわけではなく、犬が苦手だったり、犬に触れることで不快な症状を引き起こしてしまう体質の方は近づいてほしくないと思うでしょう。

また人ごみでは、踏まれたり無理に触られたりして体に傷を負ったり、変なものを食べさせられたりなど愛犬へ危険が及ぶ可能性があります。

不特定多数の人がいる場所での無用なトラブルを回避するために、正しい抱き方を覚えておきましょう。

犬同士でケンカになった際止めようとして下手に手を出すと、興奮状態の犬に噛まれる危険があります。そういった場合には抱き方によって行動を制御できます。

「ゔー」と低い声で唸っている、牙を剥きだして怒っている場合は、飼い主の声の指示は聞こえません。抱き上げて物理的にその対象から引き離す必要があります。

飼い主に抱っこされることで、犬も冷静さを取り戻し次第に落ち着いてくれるでしょう。愛犬が他の誰かを傷つけることのないよう、飼い主がしっかり対応してください。

正しい抱き方でないと、犬に負担がかかり嫌がったり痛がります。小型犬の場合は力加減も注意しなければなりません。

ここからは犬の抱き方についての注意点を説明していきます。犬を飼われている方は今の抱き方に問題がないか、再度確認してみましょう。

犬にばんざいをさせて、真正面から犬の脇下に両手を当てて持ち上げる抱き方は、犬の肩関節に強い負荷がかかってしまいます。関節を痛めないように胴体と腰を一緒に持ち上げるようにします。

犬を縦にしてお尻で体重を支えるような抱き方もやめてあげてください。腰を中心に負担がかかりやすく、不安定になりがちです。特にダックスフンドのように足が短く胴の長い犬は、腰を痛める原因となりますので気を付けましょう。

犬の性格はさまざまです。抱っこが好きな子がいる一方で、抱っこなど拘束されることを嫌がる犬もいます。抱っこをされたときに嫌な思いをした犬も、同じ思いをするのが嫌で抱っこを避けるようになることがあります。

犬が嫌がる場合は、無理にしようとするのは厳禁です。まずは体を触られることに慣れさせる→脇の下に手を入れてみる→上半身を浮かせてみる→抱っこしてみる、という風にゆっくり慣れてもらうようにしましょう。

うまくできた際は褒めてごほうびをあげてください。

可愛くてついつい抱っこしていたくなりますが、抱っこのしすぎはしつけの面でよくない方向に向かうことがあります。

犬のしつけとしては、飼い主が主導権を握り、状況に応じて我慢させるような抱き方が必要です。甘やかすと犬は自分のほうが優位にあると勘違いすることがあります。

またいつも抱っこをしていると、分離不安を起こしたり、飼い主が一緒にいることで気が強くなったりします。その結果、誰かが撫でようとしたら噛もうとするなどの問題が出てきます。

抱っこは犬の意思ではなく、飼い主の意思で行うようにしましょう。