犬のマズルコントロールのしつけ方は？正しい知識と注意ポイント

犬のマズルとは、鼻から口にかけた部分をいいます。マズルが長い犬もいれば短い犬もいて、それぞれ表情が違って可愛い部位でもありますよね。

マズルは、犬にとって重要な部分です。口は食べることだけでなく、犬にとって自分を守るために噛みつくなどに使われますし、鼻は相手を知り危険を察知するためにも使われます。

そのため、犬はマズルを触られるのを嫌いますが、マズルを触らせてくれるようになれば、飼い主さんとの信頼関係が築けている証にもなります。

犬のマズルは、信頼した相手にしか触らせない敏感で大切な部位といえます。

マズルは猫にもあるのでしょうか？答えは、猫にはマズルと呼ばれる部位はなく、猫の鼻口部はウィスカーパッドといいます。

といっても、マズルは鼻から口全体をいうので、猫でもマズルと表現する人はいます。でも、多くの猫好きさんたちは、鼻口部の膨らみを独自で表現している方が多く、「ぷくぷく」とか「ヒゲ袋」なんていっているそうです。

マズルは、大きな歯がたくさんある馬や犬などの鼻口部をいい、歯やアゴが小さい猫はマズルはないと理解しておくといいでしょう。

マズルコントロールとは、母犬が子犬を噛むことでルールを教えていくことをいいます。なので、飼い主さんがマズルコントロールを行えば、母犬の代わりとなってしつけることが可能になります。

マズルコントロールをされた犬は、自分より相手のほうが強いと認識するとともに、守ってもらえる存在のリーダーであると理解します。

ゲージの中で過ごせるようにしたり、決められた場所で排泄するなどの住居マナーをしつけることはもちろん、散歩でのマナーなど生活していくために必要なしつけがしやすくなります。

犬の服従訓練にも使われており、信頼関係が築ける有効なしつけ方法といわれています。

犬をしつけることを、かわいそう…と思う方もいますよね。でも、しつけは、人間のためだけでなく犬を守るために重要で、マズルコントロールを取り入れたしつけは信頼関係を築くのにとても役立ちます。

以下の表は、犬を飼ったら最低限は必要なしつけです。例えば、「おすわり」ができれば、興奮状態の時に心を安定させることができますし、「待て」ができれば、犬の拾い食いを防止したり、散歩中に他の犬とケンカするなどを防ぐことができます。

犬自身を守ることにつながるしつけを、マズルコントロールで教えてあげていく方法を詳しく見ていきましょう。

マズルコントロールを始める際に必要なものは、特にありません。なぜなら、マズルコントロールは、犬との信頼関係を築くことだからです。

といっても、犬によってマズルを触られるのを極端に嫌がる場合がありますし、しつけの難易度でも変わってくるので、状況に応じて用意するのがです。

マズルコントロールでしつける時に、必要なものは何があるかご紹介します。

飼い主さんが一番に考えるのは、マズルコントロールでおやつは必要なのかという点ではないでしょうか？結論からいうと、犬の性格やしつけの難易度によって決めるのがいいといえます。

マズルコントロールに限らず、しつけをする際におやつは有効ですよね。ただ、毎回おやつをあげれば、犬はもらうのが当たり前になってしまいます。

犬は頭がいいですから、おやつを持っていなければ言うことを聞かないなんてこともあるんですね。また、おやつはカロリーが高いので、太らせる原因にもなりかねません。

マズルコントロールをする際は、状況に応じておやつを使うようにするといいでしょう。

マズルコントロールで重要なのは、優しく掴むことです。動画にもあるように、ギュッと掴むのではなく優しく包み込むように掴むと、犬もビックリしていないですよね。

まずは、マズルを撫でるところから始め、触られても何もイヤなことが起きないよと教えてあげましょう。

特に、マズルを触られるのを苦手としていれば、強く掴んでしまって余計にトラウマになってしまうこともあります。愛情を持って「優しく」を徹底してくださいね。