雑種犬は魅力的で可愛い！雑種犬の知っておきたい知識を紹介！

別々の犬種を交配させる際には「雑種強勢」という、子供が両親より優れるという現象が起きます。

ミックス犬の場合、雑種強勢は第一世代までで、その次の世代からは祖父母や両親の弱いところを受け継ぐという結果が出ています。

雑種犬は、ミックス犬のように人工交配でなく、長い間、人間の手厚い保護を受けることがなかったため、弱い個体は淘汰されてきました。

結果、雑種犬は、健康で丈夫な個体が残ったとされています。

雑種犬の魅力の1つに、唯一無二のルックスがあります。

犬は、人間と同じく、遺伝子がルックスを決めます。顔つきも体格も体毛も、両親の見た目に左右されますので、どちらかが別の犬なら、子犬のルックスも違うものになります。

また、両親だけでなく祖父母の遺伝子の影響を受けることもありますので、その個体のルックスは、その個体だけのものとなります。

雑種犬が賢いかどうかは、実際のところ不明です。

いわゆる「賢さ」はIQの数値ではないでしょう。犬における賢さは、「人間の命令をよく聞く」「場の空気を読んで行動する」など、人間の主観的な目線で測られています。

そもそも犬種として賢くない犬はいませんし、個体差もあります。そのため「雑種犬の方が純血種やミックス犬より賢い」とは言い切れません。

雑種犬の交配は自然交配です。長きにわたって自然下で繁殖や子育てを繰り返してきた雑種犬は、強い個体のみが生き残るという自然の摂理に従ってきました。

暑い場所では暑さに強い個体が、寒い場所では寒さに強い個体が生き残ったと考えられています。

その地域に適した雑種犬同士が交配し、繁殖を繰り返した結果、環境に適した個体が増えていったと考えられています。

雑種犬は、決して純血種の劣化版ではありません。

純血種やミックス犬は、成犬になったときの姿をイメージしやすく、健康上の問題もある程度予測できるというメリットがあります。

雑種犬は、すべてが未知数です。「小さな子犬にチビと名付けたのに、大型犬の血が入っていたらしく、大人になったらとても大きくなってしまった」なんて話はよくあります。

だからといってその犬を捨てる飼い主は稀です。実際に雑種犬を飼ってみれば、その魅力にすぐ気づくからです。

純血種やミックス犬と同じくらい、雑種犬は魅力的な存在といえるでしょう。