キースホンドには根強いファンがいる？愛され続ける魅力や特徴・性格とは

キースホンドとはスピッツ系の犬に該当する中型犬で、ふくよかな毛並みを持つオランダ原産の犬種となっております。かなり学習能力が高く人に良くなつくことから世界中で愛される犬の一種です。

見た目はチャウチャウにも似ていますし、ポメラニアンにも似ているのでこれらの犬を見たことがある人には想像しやすいでしょう。特にポメラニアンにはかなり似ており人によっては「ポメラニアンをそのまま大きくした犬」という表現をします。

キースホンドは狼のようなフサフサな毛を持つ中型犬ですが、18世紀オランダの歴史に巻き込まれた犬としてかなり有名です。

というのも当時のオランダは王室派と愛国党で争っており、この愛国党の党首であるキース・ド・ギズラーが愛犬を革命のシンボルに扱いました。この犬がキースホンドだったことで一気に有名になります。

ただし、愛国党の敗退によって一気に数を減らしてしまいます。その後1920年代になるととある男爵夫人の尽力によってオランダ産のこの犬を守るという考え方が浸透して今に至ります。

基本的に船の上といったあまり広くないスペースの番犬として活躍していたキースホンドは狩猟犬ほどの運動は必要ありませんが、ある程度の運動が必要な犬種となっています。

物覚えが非常に良く活発で忠誠心が高いという習性もあり今では農場の番犬にも使われることがある犬種です。

ただし、運動が全くできない環境だとイライラが溜まってしまうので、ある程度動ける環境を与える必要があります。

ご自慢の毛でついモフモフしてしまいたくなるキースホンドですが、それゆえに生活しにくい環境もありますし、やらなければいけないことも多々あります。特に覚えてもらいたいのが温度管理と運動管理です。

狼のような毛以外に身体的な特徴もわかりやすくまとめますので、自分たちがペットとして飼う場合にどのような環境を用意すればいいのかの参考にしてください。

キースホンドは体高がオスは46～55cmでメスは43～51cm、体重がオスは22～25kgでメスは18～23kgの中型犬です。毛色はシルバーグレーとダークで毛質が長毛のダブルコートとなっており毛の量もかなりのものとなっています。

正方形に近い胴体はかなり頑強で、首回りの飾り毛も特徴的なものがあります。また、「口角が常に上がっているように見える」と表現する人もいてその顔が愛くるしいという声もあります。

キースホンドの寿命は12～14年程度となっているので、他の犬とだいたい同じとなっています。ただし、病気になってしまうとこの寿命よりも短くなってしまう恐れがありますので、飼い主はきちんとしたケアを行ってください。

長すぎて頻繁に生え変わる毛が原因で体調が悪化してしまうケースがありますので、シャンプーなどのケアは必須となるでしょう。

気になる症状が出たら動物病院に必ず訪れましょう。

キースホンドは非常に社会的な性格ですぐに仲良しグループを作ることができる犬種です。好奇心旺盛で活発な一面もありますが、忍耐強い側面もありますので子供や他の犬と一緒に遊ばせることも可能でしょう。

活発に動くのも好きな犬種ですが、飼い主と一緒にいることも大好きなのでゆったりとしたのんびりできる時間を飼い主とともにすごすこともあります。

キースホンドは非常に愛情深い性格で、ご主人にはかなり尽くしてくれます。見知らぬ相手には距離を置く傾向にありますが、グループの一員として認めてくれたらしっかりと守ってくれるでしょう。

できる限り好きな犬とそばで暮らしたいという人にとってはこの愛情深さがありがたいものとなりますので、一緒に幸せな時間を過ごしましょう。