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猛毒を持つ危険生物「イモガイ」とは?種類や毒性・分布などを解説

更新日:2024年02月14日

海で見かけることがある危険生物、イモガイをご存じでしょうか。この記事では、イモガイの基礎知識から危険性などについてご紹介します。動物について興味がある人や、イモガイがどのような生物か知りたい人は、ぜひこの記事をチェックしてみてください。

猛毒を持つ危険生物「イモガイ」とは?種類や毒性・分布などを解説
「そもそもイモガイってどういう生物なの?」
「日本にも生息していて、実際に見ることはできるの?」
「飼いたい場合は、家でイモガイを飼えるの?」
このような疑問をお持ちの方はいらっしゃいませんか。

この記事ではイモガイの基礎知識や毒性、種類、イモガイに刺された場合の対処法について解説しています。イモガイに刺されないための行動についても知ることができるでしょう。

記事を読むことによって、イモガイが猛毒を持つ危険生物というだけでなく、イモガイの貝殻の美しさや日本近辺に生息する代表的な種類の特徴について分かります。

イモガイだけでなく動物について興味がある方や、イモガイについて詳しく知りたいと考えている人は、ぜひこの記事をチェックしてみてください。

イモガイとは?

猛毒を持つ危険生物「イモガイ」とは?種類や毒性・分布などを解説
イモガイという固有の貝は存在しません。イモガイ科の中でもイモガイ亜科に属する巻き貝の総称をイモガイといいます。イモガイに該当する貝は、アンボイナガイやクロミナシなどの約500種類です。

まずは、そんなイモガイがどのような貝なのかを紹介していきます。

イモガイの特徴

イモガイの貝殻の形は円錐形です。イモガイという名前は、貝殻の形がサトイモに似ていることに由来しています。

ミナシガイというのがイモガイの別名です。貝殻の入り口が狭く、貝の身がほとんど見えないことが由来しています。

大きさは、大きい種類のもので約23cmに達します。

イモガイの毒性

イモガイの毒は神経毒です。そのため、刺されてしばらく時間が経過した後に体がしびれ始め、呼吸困難になれば、命を落とす可能性もあります。

イモガイの中でも、魚を食べる種類は特に強い毒を持っていて危険です。手袋をしていても、手袋を貫く可能性があります。

出典:海の危険生物|浦添市役所 環境保全課
参照:https://www.city.urasoe.lg.jp/sites/urasoe-envmap/kuujusaki/kiken.htm

イモガイの分布・生息地

イモガイは暖かい地域に生息する貝です。熱帯のサンゴ礁に多く生息しており、日本でも千葉県や和歌山県、沖縄県などに生息しています。

鹿児島県や沖縄県の暖かい海には、他の地域と比べて多くの種類のイモガイが生息しています。沖縄県に生息しているイモガイは、約110種類です。

イモガイの生態や食性

約500種類のイモガイはすべて肉食性です。肉食性の中で、さらに3つに分かれます。小魚などを食べる魚食性、釣りのえさにも使うゴカイなどを食べる虫食性、貝類などを食べる貝食性の3つです。

イモガイは動きが遅いため、矢舌という毒針で獲物を弱らせてから捕食します。

イモガイと人間のかかわり

危険生物イモガイと人間には、多くのかかわりがあります。
イモガイは日本にも生息しているため、海で遊んでいるときに見かけることもあるでしょう。

また、装飾品としてコレクションしている人もおり、かかわる機会はさまざまです。

イモガイと人間のかかわりを細かく見ていきましょう。

海遊びの時の危険生物

イモガイの貝殻は模様が特徴的できれいです。きれいだからといって素手で触ってしまうと、毒針で刺されてしまう可能性があります。
ポケットに入れていても刺されることがあるので注意しましょう。

イモガイは砂浜などにいることが多いです。見つけてもむやみに触らないようにしましょう。

毒を医薬品に

イモガイの毒は危険ですが、その毒を医薬品として使用するための研究が進められています。ヤキイモというイモガイの一種の毒素には、痛みを抑える効果があるのです。

実際、米食品医療薬品局は、ヤキイモの毒をまねて作った鎮痛剤を認可しています。新しい医薬品の開発に期待しましょう。
次のページ:イモガイの種類

初回公開日:2022年11月02日

記載されている内容は2022年11月02日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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