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猛毒を持つ危険生物「イモガイ」とは?種類や毒性・分布などを解説

更新日:2024年08月02日

海で見かけることがある危険生物、イモガイをご存じでしょうか。この記事では、イモガイの基礎知識から危険性などについてご紹介します。動物について興味がある人や、イモガイがどのような生物か知りたい人は、ぜひこの記事をチェックしてみてください。

猛毒を持つ危険生物「イモガイ」とは?種類や毒性・分布などを解説

貝殻は装飾品としてコレクションされる

イモガイの貝殻の模様はとてもきれいで、ピアスやネックレスなど、装飾品としてコレクションされています。

イモガイを装飾品としているのは、現代の人々だけではありません。縄文時代の遺跡から、イモガイなどの貝殻で作った貝輪が発見されています。古くからイモガイはコレクションされていたようです。

イモガイの種類




日本近辺には100種類以上のイモガイが生息しています。海に行っている人であれば、イモガイを実際に見たことがあるのではないでしょうか。

日本にも多くの種類のイモガイが生息しているので、代表的なイモガイの日本での生息地、大きさ、特徴について見ていきましょう。

アンボイナ

アンボイナの生息地は伊豆諸島よりも南の地域です。水深25mまでのサンゴ礁の砂地に生息しています。貝殻の大きさは1cm程度です。

貝殻は褐色で、多数の斑紋が散らばっています。非常に強い毒を持っており、実際に死亡例があるほど危険な生物です。見つけても触らないようにしましょう。

出典:アンボイナガイ|串本海域公園地区情報整備研究会
URL:https://www.env.go.jp/nature/nco/kinki/kushimoto/JP/01_about_this_site.html

アンボンクロザメ

アンボンクロザメの生息地は八丈島や土佐湾よりも南の地域です。砂地や泥の中などに生息しています。貝殻の大きさは11cm程度です。

白い貝殻に、たくさん黒い斑点がある模様をしています。特徴的な模様ですが、その模様を殻皮という膜で覆われており、見るためには貝殻の処理が必要です。

イボカバイモ

イボカバイモの生息地は八丈島や紀伊半島よりも南の地域です。サンゴ礁上に生息しています。貝殻の大きさは9cm程度です。

イボカバイモは別名をチノイモともいいます。薄茶色の貝殻に、白色の帯のような線が1本から3本入っているのが特徴です。

キシュウイモ

キシュウイモの生息地は紀伊半島より南の地域です。水深10mから400mの細かい砂や泥の多い砂泥地に生息しています。貝殻の大きさは4cm程度です。アンボイナなどと比較すると、半分以下の大きさしかありません。

白色の貝殻に、大小さまざまな褐色の斑点が散りばめられているのが特徴です。

オトメイモ

オトメイモの生息地は八丈島や紀伊半島より南の地域です。水深30mまでの海藻の生い茂る場所や砂底などに生息しています。貝殻の大きさは12cm程度です。

薄黄色の貝殻で、貝殻の底の部分は紫色になっています。貝殻の表面に斑点などはありません。

キヌカツギイモ

キヌカツギイモの生息地は房総半島よりも南の地域です。水深20mまでの岩礁に生息しています。貝殻の大きさは5cm程度です。キシュウイモと同じで貝殻は小さく、アンボイナの半分ほどの大きさしかありません。

薄褐色の貝殻に、白色の帯のような線が1本から2本入っています。

クロミナシ

クロミナシの生息地は八丈島や紀伊半島よりも南の地域です。水深20mまでのサンゴ礁に生息しています。貝殻の大きさは11cm程度です。

白っぽい色の貝殻に、三角に近い形の斑紋が不規則に散らばっています。その不規則な斑紋の間に黒い帯のような線があるのも特徴的です。

ゴマフイモ

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初回公開日:2022年11月02日

記載されている内容は2022年11月02日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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