ハムスターがひっくり返るのはなぜ？ひっくり返る理由と対処法

ハムスターがひっくり返る理由のひとつとして、身を守る手段のひとつであるということも考えられます。

ハムスターは恐怖を感じた時に身を守るため、よく死んだふりをしてひっくり返ることがあるからです。

落ち着かない様子や怯える仕草を見せていて、その後ひっくり返ったならば、死んだふりをして敵から自分への興味を逸らそうとしている可能性があります。

臆病なハムスターはしばらくの間ひっくり返った状態でいますが、怖いと感じるものがなくなれば死んだふりをやめ、仰向きの状態から普通の姿勢に戻るでしょう。

このようなハムスターの習性を利用して、拳銃で撃ったふりをしてバタンと倒れさせる芸を仕込む人もいます。

不機嫌である、あるいは怒っているということもハムスターがひっくり返る理由のひとつに数えられるでしょう。

ハムスターは繊細でストレスに弱い部分もあるため、飼育環境に問題があったり運動不足で十分にストレス解消ができないと、不満を募らせてそれを表すためにひっくり返ることがあります。

特にハムスターがびっくりしたり怯える要因がなく、また足がもつれるなどの身体的な原因がないのにひっくり返るのならば、ストレスを疑ったほうがよいでしょう。

ハムスターがリラックスできる飼い方について再度確認し、ハムスターにとって理想的な環境を整えてあげることが必要です。

ハムスターがひっくり返る理由のひとつとして挙げられるのが、自分の匂いを周囲につけているということです。

犬や猫と同様に、ハムスターも野生時代の名残で自分の匂いをゲージやおもちゃなどに擦り付けようとするものですが、その際にひっくり返ることもよくあります。

というのも、腹部と同様に背中部分は最も面積が広い場所であり、効率的に自分の匂いをマーキングすることができるからです。

匂いをつけることで縄張り意識を高めたり、あるいは安心感を得ようとしています。特に砂風呂に入れた直後や、新しいハムスターハウスに入れた後などは自分の匂いがついていない環境を変えようとしてマーキングを行います。

何らかの病気にかかっているというのも、ハムスターがひっくり返る理由のひとつとして考えられるでしょう。

ショックを受ける音や臭いがなく、恐怖を感じるものもないのにもかかわらず度々ひっくり返って起き上がらない状態が続くのならば、何らかの病気にかかっている可能性を疑うべきです。

少しでも「なんだかおかしいかも？」「いつもと様子が違うな」と感じたならば、できるだけ早くハムスターを動物病院に連れて行ってお医者さんに診てもらいましょう。

早めに受診することがハムスターの健康と命を守ることにつながります。

以上で見たように、ハムスターがひっくり返る理由は実にさまざまです。ひっくり返るという行為はよくあることなので、多くの場合心配する必要はありません。

しかし、中には対処が必要な場合もあります。ここからはハムスターが頻繁にひっくり返る時の対処法についてご紹介していきます。

ハムスターが頻繁にひっくり返る場合の対処法としては、病院に連れて行くことが大切でしょう。

「いつもより元気がないかも？」「ご飯も食べないし水も飲まないで心配！」と感じたならば、体調不良や病気にかかっている可能性があるのですぐに病院に連れていってください。

また、いつもはおもちゃで元気に遊ぶのに、小屋から出てこないような状態になったのならば要注意です。

「きっと大丈夫だろう」と素人判断してしまうのはとても危険ですので、何よりもまずお医者さんの判断を仰ぐことです。

ストレスの原因を減らすというのも、ハムスターが頻繁にひっくり返る場合の対処法のひとつです。

ハムスターはとても繊細な生き物であり、ちょっとしたことでもストレスを受けてひっくり返ってしまうことがあるので、このようなストレスの原因となるものを極力減らしてあげましょう。

ストレス要因を減らしてあげれば驚きや不安・恐怖心からひっくり返ることは少なくなりますし、ストレスが減ったことでより健康でいられるようになるはずです。

ハムスターが頻繁にひっくり返る場合は、驚かせないように心がけましょう。人一倍繊細で怖がりなハムスターの場合、ちょっとした物音や臭いであっても強い恐怖心や不安感を覚えてひっくり返ってしまいます。

このような状態が続くと、ハムスターの心と体の健康に悪影響が出てしまいかねません。ハムスターの近くにいる時には極力物音をたてず、静かに優しく接するようにしてあげてみてください。

今回はハムスターがひっくり返る理由についてご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。

時と場合によってハムスターがひっくり返る理由はさまざまであり、なぜひっくり返るのかをきちんと見極め、状況にふさわしい対処をしてあげることが必要になります。

特に病気にかかっている可能性が疑われる場合には、すぐに病院に連れていってあげましょう。