【季節別】セキセイインコの飼い方｜老鳥/つがい/ひな/手乗り

セキセイインコのヒナの飼い方をご紹介しますが、ヒナを飼う場合には絶対守らなくてはいけないことがあります。それは、餌が必要な期間の朝7時から夜10ごろまでの間には、一日6～7回の挿し餌を必ず行わなくてはいけないということです。挿し餌とは、本来なら親鳥からもらう餌を、人が親鳥の代わりにあげる餌のことです。

ヒナが挿し餌期間を終えて一人で食べられるようになるには、生後40日～50日前後と言われています。挿し餌が難しい方は、そういうことを引き受けてくれる場所に預けるのが良いでしょう。ヒナの正しい飼い方ができる人だけ、ヒナから飼う方法をします。家を空ける時間が多い方は、ヒナから飼うのはやめた方が良いでしょう。

セキセイインコのヒナは、総合的ペットショップや小鳥専門店で購入することができます。お店といっても環境が良いか劣悪かでさまざまですので、良いお店の特徴を知り、購入しましょう。

良いお店を見極めるためのポイントは、鳥かごの中が清潔で綺麗であるかどうか、スタッフが正しい知識をもっていて飼い方などのアドバイスが行き届いているかどうか、ヒナをよく入荷しているかどうかということです。何よりも清潔であるということが大事でしょう。知識も豊富であることも大前提で考えましょう。

ペットショップで多くみられるセキセイインコのヒナは、生後3週間～4週間くらいのヒナがほとんどです。ヒナを一から育てるには、やはり健康で元気な子を選ぶのが一番です。重要なポイントとしては、餌をよく食べるかどうかです。

では、餌を食べるのかどうかをどこで見たら良いのかというと、挿し餌する姿をお店の人に見せてもらいましょう。良く食べるようなら元気な証拠だと言えます。

また、それだけが見極めのポイントではありません。鼻やくちばしが汚れていないか、肛門周りは綺麗か、足が曲がったり爪は欠けていないか、羽毛全体に汚れが無くてツヤがあるかどうかなど、これらが外見で判断できる重要なポイントになります。

飼い方をご紹介しましたが、飼育するには必要なアイテムがあります。まず、飼育環境温度は24℃～28℃に調節し、保温しやすくて掃除がしやすいプラスチックケースにヒナを入れましょう。昆虫飼育用のものでも大丈夫です。そしてケースの底には新聞紙などを敷きましょう。

また、夏以外にはケース内を保温するために、フィルムヒーターと呼ばれるものがあります。電気代が安く、ヒナが触れても問題ない温度になっています。ケース内のための温度計も必要です。挿し餌グッズでは、アワ玉と呼ばれるものとパウダーフードというものを使えば完璧です。

ここまでは、セキセイインコの具体的な飼い方についてご紹介してきました。次は、そんなセキセイインコの季節別の飼い方についてご紹介していきます。

セキセイインコは体が小さく、とても繊細な生き物です。飼い主である人間が、セキセイインコにとって過ごしやすい環境を整えてあげないといけません。温度や湿度管理など、セキセイインコは飼いやすいペットではありますが、一日でも多く長生きさせてペットとして愛情を育んでいくためにも、環境管理を怠らないような飼い方をしましょう。

ここからは、季節ごとに合わせたセキセイインコの飼い方をご紹介します。

春の季節は暖かく、ぽかぽかした陽気です。冬が終わって気温も高くなってきています。セキセイインコにとっては、春の陽気はとても過ごしやすいと言えるでしょう。そんな春の季節の飼い方ですが、セキセイインコを自然に触れさすような環境を整えてあげてください。

どのような環境にすれば良いのかと言うと、青菜の代わりに野草など摘み、セキセイインコにあげてみましょう。また、だんだん暖かさが出てくる春ですが、冬のような寒さに戻ってしまうときもあります。初春はまだ寒さも残りますので、セキセイインコの過ごす部屋は26℃～28℃に保つようにしましょう。

春が過ぎると、だんだん暑さが出てきて夏が到来します。夏は湿気も多く、梅雨の時期はじめじめしてしまいます。人間だけではなく、セキセイインコにとっても不快極まりない時期だと言えるでしょう。

そんな夏の時期の飼い方ですが、まずはセキセイインコの体にこもる熱を逃がしてあげないといけません。セキセイインコは、自分のこもった体の熱を逃がすため、くちばしを少し開いて翼を体から少々浮かすようにする動作が見られます。そういう動きをしているのを見かけたら、風通しの良い場所に移してあげましょう。

また、エアコンは除湿モードにするのが良いでしょう。水などは腐りやすいのでこまめに替え、小屋の掃除も怠らないようにしてください。