ハリーポッターで有名なシロフクロウってどんな生き物？生態や飼い方

シロフクロウは他のフクロウと同じく猛禽類であり、猛禽類はすべからくどう猛で気性が荒いです。

森の賢者というあだ名があるくらい賢いイメージからどうしてもおとなしいと思われがちですが、賢く獲物を追い詰める知恵があるだけでありおとなしさはほとんどありません。

そのため、人にならすのはかなり難しくペットとして飼うのは難しいという意見が主体となっています。また、日本独特の湿気がかなり苦手なフクロウでもありますので、生活環境的にも日本で飼育するのは難しいでしょう。

シロフクロウは大型の猛禽類なので、広いスペースが必要です。ケージの中だけの生活ではストレスをためてしまいますので、放鳥時間が必要となるでしょう。

最低でも一部屋をまるまる使用するレベルの広さが必要という声があります。部屋を確保する必要性があり暑さや湿度が苦手で狭いところも苦手という特徴から、シロフクロウをペットにする難易度はやはり高くなっています。

また、飼い主になつくことも少ないのがシロフクロウなので、外で放鳥させた結果フリーフライトを開始してロストしてしまう恐れがあります。

シロフクロウのような猛禽類は犬猫とは違うのでトイレの場所を覚えません。しつけでどうにかなる生き物ではないため、この部分でもペットにする難易度が上がっております。

要するに部屋中を飛び回って糞をするということです。シロフクロウの場合は止まり木に止まって休むことは少なく切り株に止まって休むことが多いので、切り株が糞で汚れることが多くなるでしょう。

また、シロフクロウは糞以外にも食べたエサの毛や骨をあちこちにはき出すとのことなので、清掃が色々と大変な動物となっています。

このようにシロフクロウは色々と飼育するための条件が必要な動物なのですが、それ以外にも注意点があるので非常に飼育難易度が高くなっています。

ここでは、「それでもなんとしても飼う」という気概がある方に向けて、平均寿命や必要なエサ、販売価格といった情報をお届けします。

シロフクロウの平均寿命はだいたい20年程度となっています。猛禽類の中でもかなり大型なシロフクロウは、敵がいない飼育下だとさらに長生きして25年生きたという報告もあります。

かなり長生きする生き物なので、ペットとして飼育する予定の方はしっかりと長い期間つきそう覚悟が必要になるでしょう。途中で投げ出すことは飼い主として一番やってはいけないことなので、その部分も飼育難易度を高めている要因となっています。

野生のシロフクロウはレミングという鼠やウサギを獲物としていますが、ペットとして飼う場合は冷凍うずらや冷凍マウスや馬肉や鶏頭をエサとして用意する必要があります。

また、シロフクロウはマウスを与えすぎると胃腸に負担を与えてしまうという情報もありましたので、ある程度種類を吟味する必要があります。だいたい1カ月で1万円程度のエサ代が必要になります。

シロフクロウの販売価格はだいたい30万～60万円となっているので、比較的高価なペットといえるでしょう。超小型のコキンメフクロウでも15万～30万円はするので、フクロウは総じて高いと考えてください。

お面を被ったようなメンフクロウは10〜20万円と比較的リーズナブルでおとなしい性格をしています。お値段的にシロフクロウに手が出せないという人は性格がおとなしくてお値段控えめなメンフクロウも考慮に入れておきましょう。

猫や犬の爪切りが必須であるように、シロフクロウの爪やくちばしの手入れも必須になっています。自然の環境では摩耗するので手入れは不要ですが、飼育下では手入れしないと伸び放題になってしまうでしょう。

シロフクロウを柔らかい布でくるんで目隠しをしつつ、暴れないように気をつけながら少しずつカットしてください。

フクロウの中でもシロフクロウは気性がかなり荒く飼育難易度は高いです。映画であこがれて飼育したいと思った方は、飼育難易度や価格、そして寿命もしっかりと考えた上で行動してください。

最後まで責任を持てないのにペットを持つことは、そのペットにとって最大の不幸となってしまいますので、添い遂げる意志があるのかどうかをよく考えましょう。