フクロウの飼育方法とは？フクロウの飼育が難しいとされる理由

最近「フクロウカフェ」のもあってペットとしてフクロウを飼う人が増えてきました。手乗りふくろうががあります。

フクロウの大きな目と美しいフワフワの羽毛はとても魅力的ですが、フクロウの飼い方は少々難易度が高めです。

フクロウをペットとして迎えることをお考えなら、飼育方法の知識を前もって十分に身につけてから購入を検討しましょう。

フクロウは肉食の鳥で小型哺乳類などを餌とするため、飼育することは簡単ではありません。家庭でフクロウを飼育する場合は、冷凍ひよこや冷凍マウスなどを準備する必要があります。

私達が購入している生肉も餌にはできますが、臭みを消すために血抜き処理をされているため、栄養価が下がり血液からの栄養を必要とするフクロウの餌には適していません。

冷凍ひよこや冷凍マウスはペットショップやネットで購入することができます。

フクロウを家庭で飼育する際、フクロウが安心してゆっくり休める環境を作り、ストレスを貯めない工夫をしてあげる必要があります。

フクロウの飼育は一般的に室内で行いますが、広めのケージや止まり木を準備してあげるといいでしょう。ただし、フクロウが運動不足にならないようケージから出して遊ばせる時間も作ってあげて下さい。

人間が快適だと感じる温度・湿度がフクロウにとっても快適です。

フクロウを家庭で飼育するうえで、お手入れはとても重要です。

飼育下にあるフクロウのくちばしや爪は伸びるので、2か月に1度ほど、くちばしと爪を切ってあげる必要があります。特にくちばしは、伸びすぎるとくちばしがかみ合わなくなり餌を食べることができなくなります。

また、フクロウを清潔に保つため、夏などは暑さ対策として、霧吹きなどを利用して水浴びをさせてあげましょう。

フクロウのお手入れ、餌やり、病気になった時の対応などフクロウの飼育は初心者には戸惑うこともあるでしょう。

フクロウの値段は、小さなフクロウは15万円程ですが、種類によって40万円から50万円、大型フクロウでは100万円を超える種類もあります。安易に購入できるペットではありません。

また、フクロウの寿命は、個体によっては30年にもなります。その間に飼い主の生活環境が変わることも考慮し、「本当に飼育していけるのか？」と購入前にしっかり検討する必要があります。

ペットとしてフクロウのが出てきたのは最近のことで、まだまだ飼育下のフクロウの数は多くありません。そのためフクロウを診てくれる獣医師が少ないという問題があります。

都市部よりも地方のほうがフクロウを診てくれる獣医師不足が深刻です。

ふくろうを飼う前に、前もって近くの動物病院やペットショップに問い合わせるなど確認をして下さい。

上記の飼育方法でもご紹介したとおり、フクロウは生肉を餌とします。

ふくろうの餌となる冷凍ひよこや冷凍マウスはネットやペットショップで購入は可能です。しかし人によっては、餌を与える前の下処理が苦手な方もいるでしょう。

フクロウには新鮮な生肉が必要ですので、冷凍ヒヨコなどを冷凍庫から取り出したら水に浸してすぐに解凍させます。餌の置き方はそれぞれで、そのまま置き餌にしたり、頭部やくちばしなど余分なところを取り除きさばいてあげたりします。

フクロウのエサの見た目に耐えられないようであればフクロウの飼育は諦めた方がいいでしょう。

フクロウを購入する際の検討材料の一つとして忘れてはいけないのが、フクロウの体から落ちてくる脂粉です。

この脂粉と呼ばれる細かい粉は、フクロウがいる部屋全体に飛び散ります。この脂粉が落ちるということは、鳥の体を汚れから守っている証拠であり、フクロウの健康状態を現わしています。

ですが、人によってはハウスダストの増加で生活に支障をきたす方もいますので、購入の際には一緒に生活できるかしっかり検討しましょう。

フクロウなどの猛禽類が飛び立って行方不明になってしまうことを「ロスト」といいます。

特に部屋で放し飼いをされているフクロウはロストする危険性が高いです。フクロウが自由に部屋を動きまわっている時は部屋の窓を閉めましょう。網戸は簡単に突き破ってしまいますので注意が必要です。

キャリーバッグでの出し入れの時も細心の注意が必要です。

ペットで一度飼われたフクロウは野生では生きていくことはできません。ロストはフクロウの命に関わることなので十分に気を付けてあげて下さい。