なぜ犬は日向ぼっこが好きなの？日向ぼっこの4つの効果と注意点

犬も日向ぼっこが大好きです。日向ぼっことは「日の当たるところで陽だまりの温かさを楽しむこと」で日光浴とは少し違います。犬は単純に陽だまりの温かさを楽しんでいるだけなのでしょうか。

実は犬たちが日向ぼっこをするのはきちんとした理由があります。

犬が日向ぼっこを必要とする理由の一つに「体内時計を整える」といったものがあります。室内で飼われている犬で平日は飼い主が留守がちであり、散歩にもあまり行かない生活をしているパターンでは特に日向ぼっこは重要となります。

なぜなら一日中、昼か夜かわからない室内にいると体内時計が狂い昼夜が逆転してしまうからです。体内時計は光を浴びることでリセットされます。昼夜の感覚を体で感じるためにも日向ぼっこは犬にとって重要です。

犬たちは心身のバランスを保つために本能で日向ぼっこをしているのではという意見があります。また寒いと感じたときに温まるために日向ぼっこをすることもあります。

人間でも日向でのんびりと過ごすと温かい気持ちになったり、日陰から日向にいくとろの暖かさに体の緊張がほぐれていく感覚があるかと思いますが犬も同じ効果があると言えます。日向ぼっこの時間は、犬にとってゆったりできる大切なリラックスするための時間なのです。

犬だけでなく人間にも言えますが日光に当たることにより「ホルモン分泌の正常化」「ビタミンDの合成」が行われます。また犬の場合は日向ぼっこをすることにより「皮膚病の予防」にもなります。

何日も日に当たらないでいると運動能力など生きて行くのに必要な力が低下してしまうため、これらを防ぐためにも日向ぼっこは有効と言えます。

現代の犬の大多数は室内で過ごす時間が多くなり、日向ぼっこをする機会が減っています。しかし犬が心身ともに健康でいるためにも日向ぼっこは必要不可欠です。では犬が日向ぼっこをすることにより得られる効果とはどんなことでしょうか。

太陽の光を浴びることにより体内でビタミンDが生成されます。ビタミンDはカルシウムの吸収を助けて骨を作るのに必要な栄養素として知られています。

日向ぼっこをしても犬は皮膚が厚いため人間ほどビタミンDの生成はされませんが、カルシウム不足を防ぐためにも食べ物だけでなく皮膚を日光に当てることが大切です。日向ぼっこをして骨の軟化を防いであげましょう。

「日光消毒」という言葉を聞いたことがあるかと思いますがこれは犬の皮膚にも有効です。日光の中にある紫外線は日焼けをさせる以外にも殺菌効果があるためです。

日焼けをするため長く日の光にあたりすぎるのはよくありませんが1日、数十分程度の日向ぼっこならカビや菌など皮膚の病気の改善にも効果があると言われています。皮膚のチェックも兼ねて愛犬と一緒に日向ぼっこをしてあげましょう。