犬が人を舐める理由とは？｜舐め方・舐められる場所によっての意味

構ってほしいというのも、犬が手や腕を舐める理由のひとつとして考えられるでしょう。

手や腕は人間よりも身長の低い犬にとって舐めやすい位置にあり、なおかつそれらの部位を舐めることで飼い主さんや家族の関心を自分に向けることができるため、構ってほしい時に手や腕をペロペロと舐めることがあります。

とりわけ寂しがり屋な犬や甘えん坊な性格をしている犬は、飼い主さんが自分以外のものや人・動物に関心を向けているのにやきもちを焼いてしまうのでしょう。

手や腕を舐めることで「自分にも注目してよ」とアピールしてきます。

犬が人の手や腕を舐める理由のひとつとして忘れてはならないのが、安心するからということです。

愛する飼い主さんの匂いがたっぷりとする手や腕を舐めることで、犬は飼い主さんに守られているという安心感を得ることができるのでしょう。

ストレスを感じている時や、不安や緊張を感じている時などには飼い主さんの手や腕をちろちろと舐めることで、自分の心を鎮めようとします。

犬の中には、飼い主さんの足をなめてくる子もいます。それはいったいなぜなのでしょうか？ここからは、犬が人の足を舐める理由やその時の犬の気持ちについてご紹介していきます。

愛犬の気持ちをより理解するためにも、ぜひご覧ください。

犬が人の足を舐めてくる理由としてまずご紹介したいのが、単純に足の匂いが好きだからということです。

私たち人間からするとギョッとしてしまいますが、犬は大好きな飼い主さんの匂いがたっぷりとする足の匂いをよく好みます。

なかには、一日中履いて汗と匂いが染みついた飼い主さんの靴下を嬉しそうに自分の寝床に持っていく犬すらいるほどです。

大好きな飼い主さんだからこそ、その足の匂いが好ましく感じられるのでしょう。

遊びに誘っているというのも、犬が足を舐める理由のひとつに数えられます。

とりわけ身長の低いトイプードルやチワワなどの小型犬にとって、飼い主さんの手や腕などの上半身を舐めるのは時に難しいため、遊んでもらいたい時には飼い主さんの注意を引くべく、足をペロリと舐めます。

足を舐めれば飼い主さんが反応して、「どうしたの？」と自分のことを見てくれることを知っているのでしょう。

飼い主さんが自分に関心を向けた途端、お気に入りのおもちゃを持ってきて足元にポトリと落し、「これで遊んでよ」とアピールする犬も多いです。

犬が自分の手をなめるようになったら少し注意が必要です。というのも、人ではなく自分の体を舐めるという行為には犬の心や体の不調を知らせるメッセージが込められているからです。

ここからは、犬が自分の体を舐める理由について見ていきましょう。

犬が自分の体を舐める理由としてまず知っておきたいのが、ストレスを感じているということです。

散歩に連れて行ってもらえず運動不足が続いていたり、飼い主さんに十分に愛情を注いでもらえない犬はストレスから自分の手や足などをずっと執拗に舐め続けます。

自分の体を舐めることで不安やストレスをどうにかして和らげようとしているからです。

無理にやめさせると余計にストレスを与えてしまいかねないので、ストレスの根本を取り除く必要があるでしょう。