なぜ犬は伸びをするの？5つの理由と仕草から知る犬の愛情表現

あなたがソファーなどに座っていると、愛犬がトコトコ近づいてきて体をピッタリとくっつけてきたり、そのままそばで寝そべったりすることはありませんか？

触ってみると、犬の体はフニャフニャに柔らかくなっているはずです。それは、あなたに身を任せられるくらい安心できている証拠で愛情を示しています。飼い主の匂いにつつまれリラックスしています。

愛犬があなたの前におもちゃをもってきて、「一緒に遊ぼう」「このボールみて」などと遊びに誘われたことがあるでしょう。

犬にも気持ちはありますから、一緒に遊んで不快な人にはおもちゃを持っていったりはしません。

犬がおもちゃを目の前に持って来るということは、あなたを信頼し、「あなたと遊ぶ時間は楽しいんだよ！」と表現しています。

犬がゆっくりと動くボディランゲージが出ている時は、自分や相手を落ち着かせようとうしている可能性があります。

例えば、しつけの途中で叱ってしまった時、犬はゆっくり動いたり無視したりして逆に飼い主を逆なでするような仕草をする時がありますが、犬からすれば、「落ち着いて下さい」「怒らないでください」と相手に伝え、自分の不安な気持ちを落ち着かせようとしているサインです。

犬の伸びに似た仕草の1つとして、大きなあくびがあげられます。伸びとあくびは全く違う仕草のように思われますが、どちらも前に述べたカーミングシグナルの一つです。

もちろん眠たい時、疲労を感じた時に犬もあくびをしますが、自分の気持ちを落ち着かせたい時や、自分が不快だと思うことを相手にやめてほしい時などに大きなあくびをすることがあります。

飼い主がしつけ中にあくびをする仕草も、犬からすれば、「分かったらそんな怖い顔をしないで」とメッセージを送っています。

犬は本来目の構造上あまりまばたきをしません。それが、急に犬のまばたきの回数が増えた場合、何かのサインだと考えられます。その一つが、犬の伸びで紹介したカーミングシグナルです。

例えば、愛犬がまばたきしながらソワソワしている場合は、どこかでいたずらをした可能性があります。見つかったら叱られると緊張した状態を自分で落ち着かせようとしています。

まばたきを何度も繰り返したり涙の量が増えた時は病気のサインの可能性があります。よく観察し適切な対応をしてあげましょう。

犬との日々の生活の中で、犬はあなたにいろいろな仕草を使って愛情を示しています。

犬にはどんな愛情表現があって、それにはどんな意味があるのか、飼い主がそれを理解することは犬と心を通わせるためにとても大切なことです。

犬が人の匂いを嗅ぐという仕草は、あなたに好意を持っています！あなたを知りたいです！という愛情表現です。

例えば、飼い主の友人に会った時、犬は友人の匂いをクンクン嗅ぐ仕草をみせます。飼い主と仲良くしているこの人はどんな人なんだろうと興味を持った証拠です。好意的な挨拶をしています。

また、飼い主が帰宅すると、喜び迎えクンクン匂いを嗅いでくることがあるでしょう。それは、大好きな飼い主がどこで何をしていたのか匂いから探っています。

あなたが犬をなでなでした手を止めた時、「もっとなでなでして！」と催促されたことはありませんか？

なでなでをやめた時の催促は、「あなたのなでなでは気持ちいい。もっと続けて！」という愛情表現です。

反対に、なでなでした手を止めても何も反応がなかったり、どこか行ってしまう時は、「もうなでなでしなくていいよ」と言っています。犬にも、なでなでされたくない気分の時もあるでしょう。