なぜ犬は伸びをするの？5つの理由と仕草から知る犬の愛情表現

犬は、寝起きの後、長く同じ姿勢をとり動き出す時、背中をぐぅーっと伸ばす仕草を見せます。これは人間と同じでストレッチを意味し、固まった体をほぐす準備体操です。

犬の伸びにも個性があり、前足をピーンと伸ばして背中をそらす犬、背中を伸ばした後に片足をピーンと伸ばす仕草をみせる犬もいます。どの仕草も気持ちよさそうで、上手にストレッチしています。

プレイバウという言葉をご存じですか？プレイバウとは、犬が体を使って相手に伝えるボディランゲージのことです。

犬があなたのところにボールなどのおもちゃを持ってきて、前足を伸ばしておしりを高くあげ、じーっと目をみながら尻尾をフリフリさせることありませんか？

これは、犬が遊びに誘う時のプレイバウです。他の犬に「仲良くしたいな」と伝える時も同じ伸びをします。

カーミングシグナルとは、自分や相手の気持ちを落ち着かせるために出す信号のことです。犬が伸びをする仕草もカーミングシグナルの1つであると考えられています。

犬がカーミングシグナルを出している時は、なんらかのストレスを感じていると考えられます。

例えば、家族の中で言い争いが始まったとします。その様子に犬も困ったなと感じ、間に入り込み背伸びをして「落ち着きましょう」とメッセージを送ります。

同時に、その状況に不安を感じる自分を落ち着かせています。

犬が低い姿勢で背伸びをし唸っている時は、相手を威嚇しています。

ベビーカーや自転車など音がでる乗り物で移動している途中、突然犬小屋から犬が現れ、ピーンと背を伸ばし唸り声をあげて威嚇されたことはありませんか？

また、犬の散歩途中、相性の悪い犬に会った時、体はピーンと伸び、歯を剥きだし唸りながら相手を威嚇することがあります。

犬は何かの痛みに耐えている時、伸びのポーズをとることがあります。上記の伸びと違う点は、尻尾を下にさげ、時には股の間に挟んでいるところです。

このポーズは祈りのポーズとも言われ、そのポーズが頻繁にみられるようであれば臓器に何かの問題があることも考えられます。

弱々しい伸びのポーズが見られいつもより元気がない、ぐったりしている、微妙に震えているなど気になるところがあれば急いで動物病院を受診してください。

普段何気なく見ている犬の仕草、そこには意外な犬からのメッセージがあります。飼い主がそれに気づかないまま間違った対応を繰り返すと、犬はストレスを感じるようになり信頼関係にも影響します。

これから、犬の伸びに似た仕草を解説していきますので参考にして下さい。