どうして犬になめられるの？舐める犬の気持ちや理由を場所ごとにご紹介

「愛犬にぺろぺろと顔をなめられることが多い」という飼い主さんも多いことでしょう。しかし、それはいったいなぜなのでしょうか？

ここではまず、犬に口をなめられる理由についてチェックしていきましょう。

犬に口をなめられる理由としてまず考えられるのが、愛情表現の一環であるということです。

人間が愛情を伝える手段としてキスをするのと同様に、犬も飼い主さんなどに「大好きだよ」と愛情表現をするために口をぺろぺろとなめます。

つまり、口をなめられるのは犬から愛されている証拠だと言えるでしょう。たとえば、外出先から帰宅すると犬は玄関で大喜びしながら「おかえり」「待ってたよ」と口をなめながら愛情を伝えてくれます。

動物としての本能であるというのも、犬に口をなめられる理由のひとつとして考えられるでしょう。

もともと犬は野生時代に群れを成して生活をしてきたため、グループのメンバーに対する仲間意識が強く、コミュニケーションの一環として、家族・仲間の一員と認めた相手のことを本能的になめる習性があります。

また、犬は人間に比べると何百万倍も優れた嗅覚をもつと言われており、それゆえ食べ物や飲み物の匂いがする人の口元は、犬の食欲などの本能を刺激するのでしょう。

犬に口をなめられる理由のひとつとして知っておきたいのが、飼い主さんに対して何かしてもらいたいことがあっておねだりをしているということです。

口をなめられる時によくあるパターンが、「お腹がすいたよ」「ご飯をちょうだい」「何か美味しいものが食べたいな」という食事に関するおねだりです。

というのも、犬は赤ちゃん時代に母犬の口をなめることでご飯をおねだりしていたため、大人になってもその名残から、おねだりをする時に保護者的存在である飼い主さんの口をなめると考えられています。

犬に口をなめられる時には、犬のおねだりの可能性を考えてみましょう。

犬に口だけではなく、手をなめられることも多いでしょう。では、口とは違い手をなめられる時には犬はどのようなことを考えているのでしょうか？

ここからは、犬に手をなめられる主な理由について解説していきます。

犬が人の手をなめる理由としてまずご紹介したいのが、反省しているということです。

たとえばはずみで人の手を噛んでしまった時、犬は自分のしたことを反省し、「ごめんね」「痛くない？」と謝罪と反省の気持ちを手をなめることで伝えようとします。

また、してはいけないことをして飼い主さんに怒られた時にも、犬によく手をなめられることになるでしょう。

手をなめられるのは、犬からの「ごめんなさい、もうしません」「だから許してね」という反省のメッセージだと言えます。

信頼しているからというのも、犬に手をなめられる理由のひとつとして考えられるでしょう。

犬は信頼を寄せている相手に対して、手をなめることで友好的な気持ちを伝えようとすることがよくあります。

特に、全幅の信頼を寄せる飼い主さんやその家族に対しては、「一緒にいられて嬉しいよ」「あなたのことを信頼しているよ」と言うかのように、手をぺろぺろと可愛らしくなめられるでしょう。