どうして犬になめられるの？舐める犬の気持ちや理由を場所ごとにご紹介

犬の愛情表現のひとつとして、体をスリスリしてくるということも挙げられるでしょう。

犬は飼い主さんとスキンシップをするのが大好きであり、その一環として顔や体を飼い主さんの体にこすり付けるようにしてスリスリしてきます。

飼い主さんの温かいぬくもりを感じたいということと、大好きなその匂いを自分の体に目一杯つけたいということがスリスリする理由として考えられるでしょう。

また、スリスリすることで飼い主さんが自分に関心を向けて撫でたり可愛がってくれることを学習して、頻繁にスリスリして甘える犬もいます。

仰向けになってお腹を見せるというのも、犬の愛情表現のひとつとして忘れてはなりません。

犬は大好きな人に対して無防備にもお腹を丸出しにして見せてくれますし、触らせてくれさえもします。

犬にとってお腹は守るべき大切な急所ですので、そんな部位を何の警戒心もなく無防備に見せてくれるということは、こちらのことを心から信頼し愛情を寄せてくれていることの証拠だと言えます。

犬の愛情表現として定番なのが、顔をなめるという行動です。

顔をなめるのは、私たち人間が愛する人にキスをするのと同じ感覚であり、「大好きだよ」という愛情を精一杯伝えようとしてくれているのでしょう。

飼い主さんのことが好きすぎて、一日に何度もキスをしてくる犬もいるほどです。ただし、犬とキスすることには衛生面・健康面でさまざまなリスクがあることも知っておきたいものでしょう。

犬が執拗になめてくるのならば、それは問題行動である可能性もあります。ここからは、犬がなめてくるのをやめさせる方法についてチェックしておきましょう。

まず大切なのが、ストレスをなくしてあげるということです。犬は不安や孤独感などのストレスから、それを紛らわせようとして飼い主さんを執拗になめてしまうこともあるからです。

この事態を改善するためには、まずなぜ犬がストレスを感じているのかその原因をきちんと突き止め、適切に原因を解消してあげることが必要でしょう。

一緒にいる時間を増やすというのも、犬に執拗になめられるのをやめさせる方法として挙げられるでしょう。

飼い主さんに構ってもらえなかったり、長時間ひとりぼっちでお留守番をさせられることが多い犬は、不安や寂しさから飼い主さんをなめることに執着してしまいがちです。

だからこそ、一緒にいる時間を増やしたりお留守番をさせる機会を減らすなどして、犬の不安や寂しさを取り除いてあげることが大切です。

病院へ連れて行くというのも、犬になめるのをやめさせる方法として挙げられます。

犬が人の体ではなく自分の体を執拗になめる場合、どこかに痛みやかゆみが出てしまっている可能性があるからです。

放置しておくと状態が悪化してしまう可能性もあるので、「なんだか変だな」「いつもと様子が違うな」と感じたならば、すぐにかかりつけの動物病院に連れて行き、獣医さんに相談してみてください。

今回は犬になめられる理由や、なめるという行為に隠された犬の気持ち・メッセージなどについてご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。

犬が人の体をなめるのは多くの場合、「大好きだよ」「一緒にいられて嬉しいな」という犬からのメッセージです。

ただし、犬が自分の手足などの体を執拗になめるようになったのならば注意が必要ですので、犬がなめる理由や心理についてよく知り、状況に応じて適切な対処ができるようにしましょう。