犬のおねだりのサイン8つとは？おねだりにこたえていけない理由

犬は躾をすることで、人間のいう事を聞くものと考えられるところがありますが、特に子犬の場合は、自らおねだりをしてくることがあります。

犬のおねだりの特徴や、おねだりへの対処を見ていきましょう。

まるで人間が「ねぇねぇ」とするかのように、前足で飼い主に触れる形でおねだりをしてきます。

飼い主の目の前に立ちはたかるなどの明らかな妨害はできないけど、どうにか自分のほうを向いてほしいと考えた末に考えだした方法なのかと推測されるような愛らしい行動です。このように構ってほしいように前足で触れてくるしぐさに、犬らしさを感じます。

前足で触れる方法は、つい人間側も「どうしたの？」と声をかけてしまうでしょう。

遊んでほしい時や構ってほしい時におもちゃを持ってくる犬もいます。

このおもちゃで遊んでほしい時は、おもちゃ自体を飼い主に持ってくる事が多いです。渡すようなしぐさをしたら、このおもちゃで遊びたいという事です。その一方で、飼い主が声をかけてきた途端におもちゃを放り投げて飼い主に駆け寄る犬もいます。

それは、おもちゃ自体はそこまで重要ではなく、ただ単に飼い主にかまってほしいというおねだりです。「このおもちゃを持っていけば飼い主が喜ぶはず」と考えて、おもちゃを咥えて持ってきているケースが多いです。

特におとなしい犬であったり従順な犬だと、後ろをついてくることでさりげなくおねだりをする事があります。

どうにかしておねだりしたいけど、思い切ったアピールが苦手で後をついてきたり、遠くから飼い主をじっと見つめていたりします。飼い主側としては少し分かりずらいアピールではあるものの、さりげないアピールの中に「気付いて」という切なる願いを感じられて愛らしく感じられる方も多いでしょう。

後ろをやけについてきたり、見つめてきたりすることが多い子でしたら、おねだりの可能性があります。

甘えた声で鳴くのは、子犬に多く、非常にわかりやすいおねだりの仕方と言えるでしょう。

犬は様々なおねだりでアピールしますが、子犬であればまだまだどのようにしたら、飼い主がおねだりに答えてくれるかが良く分からず、母犬に甘えるように鳴く事が多いです。甘えた声で鳴くのでつい構ってあげたくなりますが、躾で矯正されるべき無駄吠えを助長させる事になりますので、可愛くてもグッと我慢をしましょう。

むしろ、鳴かなくなった途端に構ってあげることで、無駄吠え対策になります。無駄吠えによる近所迷惑を防ぐためにも重要です。

お腹が空いたアピールとして、ご飯の皿を叩いておねだりをする犬もいます。

賢い子であったり、だんだんと学習をしてくることによって、そのような分かりやすいおねだりをする一面があります。食事時間であればご飯をあげる事はいいことなのですが、何かにはおやつが欲しいとおねだりしてくる犬もいます。

お皿におやつを入れるのであれば叩いてのアピールもありますが、おやつがあるところを知っていたら、そちらをじっと見る形でアピールする子もいます。

特に飼い主を親のように信頼している犬に多いですが、飼い主の口元を舐めておねだりをする犬もいます。

なぜそれが信頼の証になるのかというと、口元を舐めるというしぐさは子犬が母犬に餌を要求するしぐさだからです。餌のほかにもおねだりのポーズとして、口元を舐める子もいます。特に犬を飼ったことがない方でも、そのしぐさを見たことがある方も多いでしょう。

それほどに犬にはよく見られるしぐさです。愛情を感じているからこその行為だとも言えるので、その点でも可愛さはひとしおでしょう。

芸をする事でおやつが貰えると学習した犬は、勝手に芸を始める事でおやつをおねだりします。

躾の一環として行われることを「こうすればおやつが貰える」と学習し、「ほら、出来たよ。おやつをちょうだい。」と言わんばかりに、飼い主側が何も指示していない段階から勝手に芸を始めるようになるケースもあります。

おやつが欲しいばかりに必死に芸をするしぐさは可愛い一面がありますが、毎回応じることでわがままになったり、おやつばかりを食べて健康に害が出る可能性もありますので、心を鬼にして上げないようにする事も大切です。

犬がおなかを見せるのは、服従であったり、ただのリラックスであるケースもありますが、おねだりというケースもあります。

犬は社会性の生き物ですので、骨格に覆われていない弱い部分であるおなかを見せることによって、服従のアピールをしたりします。

なぜ人間にそのようなアピールをするのかというと、多くのケースではたまたまお腹を見せていた事で飼い主がお腹を撫でてくれたという経験から、おねだりの手段として使う子がいると言われています。お腹を見せることで「またお腹を撫でて」とおねだりしている一面があります。