犬の赤ちゃん返りは何が原因？犬が赤ちゃん返りする理由と行動

先住犬がいる家庭に新しい犬を迎える時には、いきなり家庭の中で放置するのではなく一方をケージに入れた状態で引き合わせましょう。

赤ちゃんが生まれるときは家族もバタバタしていたり緊張感があったりして、少なからず犬もストレスを感じることでしょう。赤ちゃんを迎える際は、事前に赤ちゃんの匂いを嗅がせておくなど、赤ちゃんの存在に慣れさせるようにするといいでしょう。

犬はもともと群れで生活する動物です。新しい家族を迎える許容力は決して少くありません。ただし、飼い主さんの注目が新しいペットばかりに向けば、犬は不安になってしまいます。犬の性格にもよりますが、お互いの存在に慣れるためには時間がかかります。

無理矢理仲良くさせようとしたりせずに、ほど良い距離感を保ち、お互いの存在に慣れさせるようにしましょう。

赤ちゃん返りした愛犬は、新しい犬や赤ちゃんが眠っている時に遊ぶ、散歩や遊びの時間は先住犬を優先するなどして出来るだけ触れ合う時間を作りましょう。

赤ちゃん返りした愛犬を優先してあげることで、自分のことを見てくれているという意識に変わります。今まで他の犬や生まれた赤ちゃんを気にかけていたところを、少しずつでも良いので赤ちゃん返りした犬のことを優先してあげてください。

飼い主は愛犬が年老いたこと、心の変化を受け入れ愛情を伝え続けていくことが対処法の一つです。赤ちゃんが生まれたからといって犬への愛情がなくなったわけではありません。

自分のほうを見てもらえない、前のようにかまってもらえないとなると犬は自分に対する愛情がなくなってしまったと感じてしまいます。短い時間でもいいので愛犬としっかりと向き合い一緒に遊び、ちゃんと愛しているということを伝えてあげましょう。

赤ちゃん返りした犬の心の信号を見逃さず受け止めてあげれば、きっといい子に戻るはずです。悪い子だと叱らずに、上手に出来た時に思いっきり褒めてあげましょう。

犬が飼い主の指示に従うのは飼い主に喜んでほしいからです。犬が当たり前のようにできるようになったとしても、褒めてあげることを忘れないようにしましょう。犬は飼い主に褒めてもらうことで愛情を感じます。

赤ちゃん返りの症状がひどく、飼い主さんの手に負えない場合もまれにあります。その状態を放置すると家族や新しいペットがけがをするような事態になってしまう可能性もあります。

自分で対処するのが難しいときや、対処しても変化が見られないときは行動診療科の獣医師やドッグトレーナーなどの専門家に相談し、一人で悩まないようにしてください。

犬の赤ちゃん返り理由は不安や恐怖、ストレスによるもの、飼い主に甘えたい、病気などいろいろあります。まずは病気が原因ではないか、獣医師に診てもらうことも大切です。

病気ではないことがわかったら、老犬の性格や行動をよく観察して甘える理由を探っていきましょう。愛犬を取り囲む環境のチェックも、忘れないようにしてください。