犬の平均やギネス記録の寿命・数え方・｜柴犬/チワワ

寿命の長さ第一位は、なんといっても柴犬のような日本犬です。これは、当たり前ですが日本の気候が日本犬が過ごすのに最適であることが要因です。

逆に言えば、今日本人が飼っている小型犬の多くは、外国から輸入された犬ですので、日本の気候に合う犬ばかりではなく、日本の季節に合わないため短命な犬もいます。

柴犬他日本犬の寿命は17歳～20歳と大変長生きです。人間でも同じことが言えますが、犬も過保護すぎるとかえって身体を弱くしてしまいます。日本犬の多くは外で飼育されているため、丈夫な子が多いです。

犬の寿命最長記録として、現在一位の犬は、ラブラドールレトリーバーのBellaという犬です。ラブラドールレトリバー自体の寿命は決して長くなく、平均寿命は10年～12年です。

しかし、このBellaはなんと29年193日の生涯を終えました。平均寿命の3倍ほど生きたことになります。2位は、29年160日生きたオーストラリアン・キャトル・ドッグという犬種です。

ギネス記録として認定されている犬は、いずれも25年以上生きています。このように、平均寿命よりもずっと長く生き続ける犬の存在は、犬を飼っている人にとっては希望です。

なお、出生時の書類を紛失してしまったために、ギネス記録として認定されなかった犬がいます。牧畜犬オーストラリアン・ケルピーという犬で「マギー」という名前の犬です。

マギーはなんと、30年もの長い年月を生き抜き、最期は眠るように旅立ちました。ギネスブックには掲載されませんでしたが、この犬が事実上世界最長寿命の犬として有名です。

他の犬種の血が混じっていない、いわゆる「純血種」よりも別の犬種をかけあわせて作られた、雑種の方が実は長生きします。

最近では、ミックス犬やデザイナーズドッグなどという種類で販売されているケースが多いのですが、これらの犬は血統書は発行されることはありません。しかし、パートナーとして犬を飼う場合には、血統書の有無はさほど重要ではありません。

雑種がなぜ長生きするのか、いろいろな要因がありますが一つは「遺伝子が固定しない」ということにあります。同じ犬種の場合は、遺伝子自体がだんだんと固まって来てしまい、逆に身体が弱くなってしまうことがあります。

また、同じ犬種同士での繁殖は、どうしても血が濃くなってしまい弱い個体が生まれることが出て来ます。もちろん雑種でも短命な犬はいますが、比較的丈夫で長生きする犬が多いです。

犬の寿命について個体差があることはわかりました。しかし、どれだけ長生きする犬であっても、人間よりはずっと短命であることもわかりました。

では、人間の寿命と犬の寿命の関係性を比較するとどうなるのでしょうか。つまり、「人間で言うとこの犬は○歳である」というように置き換えるということです。

犬は、最初の1年で人間の成人と換算されます。つまり、犬は1歳で大人になります。そこから1年立つごとに、人間の年齢で言うと4歳年を重ねます。ようするに、犬は人の約4倍のスピードで生きていることになります。

ですので、犬の15歳前後は人間の80歳前後とみなされます。たった15年ほどで寿命を全うしてしまうのは確かに儚い命ですが、人間の年齢に換算すると80歳ほどになりますので、犬にしてみればさほど短命ではなく、15年生きるとむしろ長生きであると言えます。

しかし、犬は人の4倍のスピードで生きていることには変わりなく、人間と犬の生きるスピードが一緒になることは永遠にありません。このことからも、愛犬と一緒にいられる時間には限りがあることが実感できます。

それでは、犬の寿命は地域によっても差があるのでしょうか。例えば人間の場合はご長寿県として沖縄・福井が有名ですが、犬はどうなのでしょう。

実は犬の寿命にも若干ですが地域差があります。調べによると、人間と同じく福井県や沖縄県で飼育されている犬は、比較的長生きしていることがわかりました。

犬の寿命は特に、ストレスが関係しています。できるだけストレスがかからない状態で生活することが、寿命を延ばす秘訣です。

そういう意味では、北の大地と呼ばれる北海道はあまりストレスなく生活できるイメージがありますが、北海道で飼育されている犬は寿命10位以内にも入っていません。

つまり、北海道に住んでいる犬の寿命は特に長いわけではないことがわかります。

犬にどれだけ良い環境で生活させていても、どれだけ完璧な食事を与えても、必ず長生きするとは限りません。もちろん寿命を延ばす努力を飼い主さんが行うのは愛情ゆえです。しかし、どれだけ長生きさせるのかが大切なのではなく、どんなふうに一緒に過ごしたかが重要です。

また、例え長生きしても晩年は寝たきりであったり、植物状態になってしまったというのでは犬も可哀想です。人間も同じことが言えますが、単に寿命を延ばすのではなく、健康寿命を延ばすことが大切です。そのためには、若い頃から適切な給餌と運動をしっかりと行うことがポイントです。