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犬の老衰の兆候6つと犬の最期をみとるときにしっておきたいことをご紹介

更新日:2024年03月26日

言葉が通じない犬は、私たち人間にさまざまなサインを送ってくれます。遊んでほしい・ご飯が欲しい以外にも、不快感や病気など、命にかかわることである場合もあります。些細な変化やサインも見逃さないよう、毎日しっかりチェックしてあげましょう。

犬の老衰の兆候6つと犬の最期をみとるときにしっておきたいことをご紹介

口臭が強くなる

老衰して唾液の分泌が少なることにより、口臭が強くなることがあります。唾液の分泌が少なくなると、虫歯や食べ物を飲み込みにくくなるといった障害が出てくる可能性があります。

口臭が強くなると、一緒に暮らしている私たち人間にとってもストレスとなってしまいます。

「何か臭いが強くなったかも?」と感じたら、まずは犬用歯ブラシやガーゼなどでこまめに掃除をし、必要であれば動物病院を受診しましょう。

夜鳴きをするようになる

老衰してくると、「ごはんやトイレなどの要求」「生活リズムのずれ」などにより夜鳴きが始まる場合があります。

もし夜鳴きが始まってしまったら、まずは優しく声をかけることから始めましょう。大きな声や叱ることは、逆に状況を悪化させてしまう場合があります。

そのほかにも、寝づらくないか・室温は適切かなど、愛犬が落ち着いて眠れる環境を整えてあげることも大切です。

それでも収まらない場合は、一人で悩まずかかりつけの獣医師さんに相談しましょう。

固いものは食べず食欲が減ってくる

老衰により、だんだんと体力や筋力が低下していきます。それにともない、食べ物を噛んで飲み込む力も弱くなり、今まで食べていたフードを食べなくなったり、食事量が減少してきます。

食事量が減少するのは仕方ないですが、まったく食べなくなってしまっては健康面が心配です。

「最近食欲がないな?」と感じたら、いつものフードをお湯でふやかしてやわらかくしたり、フレーク状のフードや缶詰などの匂いの良い食べ物を混ぜてみましょう。

また、おやつをあげる際も固いものや消化に時間のかかるものは避け、さつまいもやボーロなどの食べやすくて消化の良いものを選んであげましょう。

散歩を嫌がる

老犬になってくると体力や筋力が老衰し、歩き続ける事が億劫になってしまうため、散歩を嫌がったりすぐに帰ろうとする傾向が出てきます。

散歩を嫌がる理由は体力の衰えだけではなく、関節痛や息苦しさなどの原因の可能性もあります。

散歩に行くときは愛犬の体調を気にかけ、ゆっくり歩いたりいつもの散歩コースを短くしたりし、無理のない範囲で散歩をしてあげましょう。

階段や段差が苦手になる

老犬にとって、階段や段差は危険です。成犬のころは駆け下りていた階段も、老衰するにつれて体がうまく動かなくなり、転落してしまう恐れがあります。

愛犬が階段を上りたがっても、柵を付けるなどの対策をして未然に事故を防ぎましょう。

また、今まで気にしていなかった少しの段差なども、足が上がらなくなって爪をひっかけて転倒してしまう可能性もあります。

段差の少ない部屋で過ごしたり、スロープを付けてあげるなどの対策をし、愛犬が快適に過ごせる環境を整えてあげることも大切です。

物によくぶつかる

老犬になると物によくぶつかったり、突然ビックリしたりすることが多くなります。これは、老衰により視力や危機感知能力が低下するために起こります。

机の角に目をぶつけてしまったり、人に気付かず接触してしまうなどさまざまな危険があります。

物の角や突起物などにクッションを付けたり、なるべく角のない家具に変えたりして、愛犬が安全に過ごせる環境を作ってあげましょう。

おなかがたるむ

老犬の体型として多く見られるのが、おなかのたるみです。

おなかのたるみにはいくつかの原因がありますが、多くは内臓を支えている筋肉が老衰することにより起こります。

しかし、症状の中にはおなかに水が溜まっていたり、内臓に何らかの異常が発生している場合も考えられます。

急におなかが膨らんで来たり、苦しそうにしている素振りがあれば、すぐに動物病院で診てもらいましょう。

体重が減ってくる

犬は腸から栄養を吸収しますが、老衰するにつれて機能が低下し、栄養をうまく吸収できなくなるために体重が減少していきます。

体重が減少してしまうのは仕方のないことですが、減少の仕方には注意しましょう。

犬の1Kgは、人間で言う10Kg程度と言われているように、少しの増減でも犬にとってはかなりの負担になります。

数日、数週間で500g以上の変化がみられる場合は、すぐに動物病院で受診されることをします。

体重が減ってきたからと言って、無理やり食べさせることは厳禁です。愛犬が食べやすいよう、いつものフードをお湯でふやかしたり匂いの良いものを混ぜてあげるなどの工夫をしてあげましょう。

反応が鈍くなってくる

老衰により視力や聴力が低下してくると、どうしても反応が鈍くなってしまいます。突然触られたときに、ビックリして怯えたり吠えたりしてしまうことも考えられます。

もしも愛犬の反応が鈍くなってきたら、優しく声をかけながら何度か触れ、「今からなでるよ」「今から抱っこするよ」などの合図を出してからしてあげると良いでしょう。

また、車や自転車が少ない散歩コースに変更したり、大きな音を出したしりしないように気を配ってあげましょう。

トイレがうまくできなくなる

トイレの失敗が多くなることも、老衰の一つです。体力や筋力が低下してくることにより、膀胱の締まりが悪くなりトイレに間に合わなかったり、お漏らししてしまうことが増えてきます。

踏ん張る筋肉も衰えているので、おしっこを全部排出できず、ちょこちょこ漏れてしまうこともあります。

しかし、トイレに失敗したとしても決して怒ったりしてはいけません。おしっこをすること自体がいけないことだと思い込んでしまい、トイレに行かなくなってしまいます。

現在はホームセンターやペットショップなどにさまざまな犬用おむつが用意されています。愛犬に合ったおむつを着用してあげて、こまめに様子を見てあげましょう。
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初回公開日:2019年08月27日

記載されている内容は2019年08月27日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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