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犬の老衰の兆候6つと犬の最期をみとるときにしっておきたいことをご紹介

更新日:2024年09月11日

言葉が通じない犬は、私たち人間にさまざまなサインを送ってくれます。遊んでほしい・ご飯が欲しい以外にも、不快感や病気など、命にかかわることである場合もあります。些細な変化やサインも見逃さないよう、毎日しっかりチェックしてあげましょう。

犬の老衰の兆候6つと犬の最期をみとるときにしっておきたいことをご紹介

白髪が増えてくる

おおよそ7~9歳頃になってくると、白髪が生え始める場合があります。

これは、老衰に伴い全身に十分な栄養を送ることができなくなってしまうことが主な原因ですが、人間にも白髪が生え始めることと同じと考えてよいでしょう。

特に治療をする必要もないですが、同時に毛質もパサパサになりやすくなっています。

優しくゆっくりと被毛のマッサージをしてあげると、犬にとってもリラックス効果があり、コミュニケーションにもなるのでです。

活動時間が減って睡眠時間が増える

老犬になると、どうしても寝ている時間が多くなってしまいがちです。寝ている時間が増えることは仕方のないことですが、運動量が劇的に減ってしまうのは、健康面においても良くありません。

「体力がなくてすぐ疲れるから、散歩はしなくても良いのでは?」と考える飼い主さんもいらっしゃいます。

しかし、疲れやすくなってしまったからと日々の運動や散歩をやめてしまうと、さらに筋肉や体内の機能が衰え、より老衰が進行してしまう可能性があります。

家の前数メートルを歩いたり、手足を曲げ伸ばししてあげるだけでも血行促進効果がありますので、短い時間でもこまめに体を動かしてあげましょう。

犬が老衰してきたときの飼育方法

愛犬が老衰してきたら、飼い主さんにできることは何があるでしょうか。

普段は何の問題もなく駆け上がっていた階段も、よく行き来していた部屋の段差さえも、老衰した愛犬の体では困難な状態になっています。

飼育環境の改善としてまず一番に考えたいことは、愛犬にとって一番快適に過ごせる環境とは何か、ということです。

ここからは飼育方法について、大きく4つのテーマに分けてご紹介いたします。

犬が老衰してきたときの飼育方法1:食事のメニューを見直す

今までの食事が食べられなくなってしまった場合、いきなりまったく違う食べ物を与えるのではなく、まずは今までのフードを食べやすいように工夫してみましょう。

一番手軽な方法は「お湯でふやかす」ことです。愛犬がいつも食べているドックフードをお湯でふやかし、適温に冷ましてからほんの少しだけ与えてみます。

もしも食べられる様子があれば、一気に食べてしまわないよう小分けにして少しずつ与えましょう。

老衰し体の機能が衰えることで、食事から栄養を十分に摂取できないようになってきます。食事の量や意欲がなくなってきたら、より高栄養の食事やサプリメントを与えましょう。

サプリメントにはタブレットや粉末、ペースト状のものなどさまざまな種類があります。何を与えれば良いか迷ったときは、かかりつけの獣医師の先生に相談することをします。

犬が老衰してきたときの飼育方法2:日光浴ができるスペースを設ける

日光浴には、気分転換や自律神経の改善などのさまざまな効果が期待できます。

日光浴をして目や体で日差しを感じることで脳の動きが活発になり、体内時計の改善や精神的に落ち着くなどの自律神経にも良い効果をもたらします。

また、日光浴をすることで骨や歯の形成に必要なビタミンDが犬の体内で形成されるほか、紫外線が被毛などについたカビや菌をやっつけてくれる効果もあります。

日光浴をさせる際には、直射日光がすべて当たらないようブラインドを設置し、通気性の良いマットを敷いてあげましょう。

犬が老衰してきたときの飼育方法3:スロープをつけて段差をなくす

人間のお年寄りと同じように、犬も年を取ってくると今まで平気だったちょっとした段差でも、ひっかかったり躓いたりして転倒してしまう恐れがあります。

犬が普段からよく出入りするケージやトイレなどにはスロープを付けて、転倒事故を未然に防ぎましょう。

また段差だけではなく、コード類や床の隙間などでも転倒してしまう可能性があります。部屋のふちに移動させたり保護テープを貼るなどして、なるべく床がフラットな状態を保つようにしましょう。

犬が老衰してきたときの飼育方法4:室温調節を徹底する

部屋の中で過ごす時間が増える上で最も気を付けたいのは、室温の調整です。皮膚全体から発汗して体温調節をする人間とは違い、犬は肉球とパンティング(口呼吸)のみでしか体温調節ができません。

さらに、老衰してくると成犬の頃以上に体温調整が困難になってきます。室温25~28℃、湿度60%以下が犬が快適に過ごせる温度ですので、朝昼晩の気温に合わせて調整しましょう。

その他にも、クーラーの風が直接当たらない場所に移動する・通気性の良いマットを敷いてあげるなど、犬が快適に過ごせる環境を整えましょう。

犬が老衰状態にあるかをチェックしてサポートしてあげよう

どれだけ健康で元気いっぱいでも、命あるものには最期が必ずやってきます。あなたの愛犬が老衰してしまったとしても、それは決して悲しいことではなく、自然なことです。

言葉の通じない愛犬が、何を要求してどういう状態にあるのかを気づいてあげられるのは、長年共に過ごしてきたあなたに他なりません。

また、上記で紹介した以外にもあなただけがわかるサインはたくさんあるでしょう。少しでも異変に気づいたら、ためらわず動物病院を受診しましょう。

愛犬が最期を迎えるとき、一番安心するのは飼い主さんがすぐ横に居ることです。かわいそうだからと目を背けず「楽しかったね、ありがとう」と言えるよう、最期までしっかりサポートしてあげましょう。

初回公開日:2019年08月27日

記載されている内容は2019年08月27日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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