犬の寝る場所ってどこがいいの？一人で寝るトレーニング方法5つ

犬の寝方や寝る場所は健康状態や飼い主との関係性を左右します。犬にあった寝る場所をきちんと把握しないと、身体的な負担やストレス、その他の危険から正しく守ってあげることができません。

また、犬の性質にあったしつけで犬自身に安眠できる場所を認識させることも大切です。それぞれにあった寝る場所とそのためのしつけをマスターして、ペットと飼い主のより良い関係を気付きましょう。

犬は飼い主と離れて寝かせることが理想的です。犬は誰かとくっついて寝ることで安心して眠れるという観点から、人と一緒に寝かせるという方も少なくありません。しかし、人間と床を共にするということにはリスクもあります。

そして、自分1匹の寝る場所があるということは決してかわいそうなことでもなく、あらゆる危険から身を守りつつ、自分の空間でリラックスして過ごすことができるというメリットもあります。

個別の寝る場所を持つことで犬から事故を防ぐことができます。例えば、犬と飼い主が一緒に寝た場合、飼い主の寝返りによって怪我をする危険性があります。特に小型犬の場合、押し潰されて、最悪死に至ってしまうこともあります。

そういった事故を防ぐためにも、犬には犬用の寝る場所が必要です。ケージやクレートを寝る場所にすることによって、災害などの物理的な危険からも身を守ることができます。

孤立した寝る場所を確立することで、いたずらや誤飲を防ぐことができます。飼い主が目を離している間に、部屋を歩き回り、興味の引かれるままに何もかもおもちゃにしてしまうのはよくある話です。

特に飼い主の就寝時にその状態で放って置かれたら、犬にとってはチャンスです。いたずら好きで好奇心旺盛な犬ほどケージのような別個の空間を確保できる寝場所が最適でしょう。寝場所を認識できればいたずらが癖になることも防げます。

限られた寝る場所を与えることで、犬の縄張り意識を満たしよりリラックスできる空間を作ってあげることができます。犬はもともと縄張り意識が強く、一度テリトリーを持つとそれを守ろうとします。

その一定の場所を、自分が落ち着いて休むことができる場所なんだと認識できるようになれば、安眠のできる寝る場所になります。このような犬の性質を考えると、飼い主と一緒に寝かせるよりもプライベートな空間で寝かせるのが最適です。

犬は狭くて暗い場所を好みます。これは狩りをしていた犬の祖先たちの名残そのもので、昔から穴ぐらを寝床にして生活していました。逆に、広い場所には不安感を覚えます。すべてが自分のテリトリーではないので、落ち着かないのです。

ですから、狭いところや暗いところにいるのは、安心できるからであって、心配する必要はありません。人間が恐怖や不安を覚えるからといって、必ずしも犬が同じように感じるとは限りません。