チワワの先祖といわれるテチチとは？テチチの歴史とチワワの関係性

テチチは15世紀から16世紀くらいまでは現存していたと言われています。

現地の人に家畜や生贄として飼われていたのなら、絶滅しないように数の管理はしっかりとされていたはすです。それなのになぜテチチは絶滅してしまったのでしょうか。

考えられる理由は二つあります。絶滅した時期がスペイン人の到来の時期にあたること、何らかの理由で数が減ってしまい、維持ができなくなってしまったことです。次に詳しく書いてみます。

15世紀や16世紀といえば、南米大陸にスペイン人の探検家たちが訪れた時代です。

現地の人たちにとって一般的な食糧であったテチチは、当然スペイン人の来訪者たちも食べたでしょう。しかし、人口が急増したのか管理を無視して食べてしまったのかはわかりませんが、そのスペイン人の探検家や調査団が食べつくして激減してしまったという説があります。

家畜を食べつくして絶滅に追いやったというのはにわかには信じられない話ですが、絶滅の時期からしてこの説が有力です。一定以上の数を保てないと、種として存続させることができないということです。

16世紀以降もテチチはすぐには絶滅はしなかったという説もあります。

少数ながらテチチは生き残っていたのですが、個体数が少なく「テチチ」としての純血種を保つことができなかったという説です。19世紀ごろにチワワの原種となる犬が発見されたと言われていますが、これがテチチの末裔であるといいます。

しかし、あまりにも個体数が少なく近親交配を繰り返すと犬質が悪化する可能性があり、「テチチ」という純血種の存続は断念されました。その代わり、テチチの血統を受け継ぐ新たな犬種としてチワワが誕生したという説です。

チワワの元となったご先祖さまは、かつて南米にいた食用犬のテチチでした。

そのテチチは16世紀ごろまでは生きていましたが、個体数が激減し、種を保てなくなってしまいました。そんなテチチの末裔が、19世紀にメキシコのチワワ州で発見されたチワワの原種です。

その後、テチチという純粋な血統は途絶えてしまいました。しかし、現在も愛玩犬として不動のを誇るチワワの中にその血統を遺していたのでした。