チベタンスパニエルはどんな犬種？子犬からのしつけや性格を紹介

チベタンスパニエルは、陽気で活発です。そして、飼い主に忠実で優しく愛情深いので一緒に過ごすパートナーとして最適な犬といわれています。

ただし、明るい性格で叱られてもへこたれません。また、自立心が強く頑固でマイペースな性格のため、しつけにはやや苦労することもあります。

同じことを何度も繰り返すため、しつけているこちらのほうがへこたれてしまいそうですが、遊びをうまく取り入れるなど工夫して、楽しく、そして根気強く教えていくといいでしょう。

チベタンスパニエルは、警戒心が強く人見知りをする一面があります。

初めて会う人や犬にはかなり警戒することから、番犬にむいているといわれています。一方で、来客者は侵入者と見なして警戒することがあります。

来客者やほかの犬といきなり対面させるのではなく、様子を見ながら徐々に距離を縮めていくようにしましょう。

小犬のころから家に人を呼んだりドッグランに行くなど、人や犬がいる場所へ積極的に参加させ、社会性をはぐくむことで比較的落ち着くでしょう。

チベタンスパニエルの特徴や性格がわかってきたところで、次に飼育の話をしましょう。チベタンスパニエルは飼いやすい犬でしょうか？

チベタンスパニエルの飼育に適した場所はどんなところが良いでしょうか？散歩はどのくらいさせる必要があるでしょうか？いろんな疑問が沸いてきます。

そこで、チベタンスパニエルの飼育について、次の3つの観点から見ていきましょう。

チベタンスパニエルは体型が小さいので、マンションなどの限られたスペースでも飼いやすい犬です。

小型犬にしてはある程度重さがあるので、ずっと膝の上に乗せておいたり抱っこをし続けるのは大変ですが、サークルやキャリーバッグを用意する場合は小さいもので十分なので、場所をとりません。

たとえチベタンスパニエルが家の中を歩き回ったとしても、体で視界をさえぎりテレビが見えなくなるなどのちょっとしたトラブルが発生することはないでしょう。

チベタンスパニエルは運動量の少ない犬です。散歩は15～20分を1日1～2回行えば十分です。

チベタンスパニエルは前足が湾曲しているので、激しい運動は関節に負担をかけてしまいます。過度の運動は避けるようにしましょう。夏の暑い日中や雨の日は、室内で体を動かす遊びをする程度で問題ありません。

チベタンスパニエルは、ボール遊びやおもちゃの引っ張りっこなど飼い主と一緒に遊ぶことをとても喜びます。あまり長い時間はかけず、はしゃぎすぎに注意して、適度に楽しく遊びましょう。

チベタンスパニエルはダブルコートなので抜け毛が多いです。

ダブルコートとは、オーバーコートと呼ばれる皮膚を守る役割を持つ上毛と、アンダーコートと呼ばれる保湿保温の役割を持つ下毛がある状態で、アンダーコートの増減によって体温調節します。季節の変わり目は特に抜け毛が多めです。

また、全身がシルクのような細い長毛に覆われており、胸や耳、尾の周りなの被毛が柔らかくフサフサしているので毛玉ができやすいです。

抜けたアンダーコートの除去や毛玉防止のために、1日数回のブラッシングをしましょう。

チベタンスパニエルは、子犬のうちからメリハリをつけて辛抱強くしつけることが大切です。

チベタンスパニエルは自立心が強く頑固で叱られてもへこたれない性格をしているため、しつけに苦戦します。

警戒心が強いので無理やり抑えつける方法でしつけようとすると攻撃的になり、言うことを聞かなくなってしまいます。

それでは、具体的にはどのような方法でしつけをすれば良いか、見ていきましょう。

やっていいことに対して、褒めるときはトコトン褒めましょう。

チベタンスパニエルはとても遊び好きなので、褒めることでその行動は楽しい遊びになります。そして褒めることで、嬉しい気持ちが伝わります。その嬉しさを感じることでさらに楽しいと感じ、直前に行った動作を繰り返しできるようになります。

遊びながら楽しくトレーニングをして大袈裟に褒めることで、わかりやすく伝えるとことができます。褒めることをトコトン徹底しましょう。

やってはいけないことに対して、叱るときはトコトン叱りましょう。

チベタンスパニエルは性格が明るく、叱られてもへこたれません。そして自立心が強く頑固でマイペースのため、根気よく教えていく必要があります。褒めるときとのメリハリをつけることで、叱られていることを理解するようになります。

「ダメ」「ノー」など家族や仲間内で共通の叱り方を決めてやってはいけないことをわかりやすく伝え、叱ることをトコトン徹底しましょう。