サーロスウルフホンドとは?性格や飼う際の注意点6つをご紹介!
更新日:2024年06月19日
サーロスウルフホンドとは
オランダ原産のサーロスウルフホンド(Saarloos Wolfhound)は、犬と狼の血を引くウルフドッグの一種です。名称は「サーロス=サールロースorサーロース」「ホンド=ハウンド」「houndではなくdog」になることもありますが、いずれの呼び方でも問題ありません。
被毛は短毛でウルフカラー・クリーム・ホワイトなどの色があり、四肢構造は頑丈で毛質も相まって狼を思わせる容貌をしています。体高の標準サイズは雄の場合65~75cm・雌の場合60~70cm、平均寿命は10歳~12歳です。
被毛は短毛でウルフカラー・クリーム・ホワイトなどの色があり、四肢構造は頑丈で毛質も相まって狼を思わせる容貌をしています。体高の標準サイズは雄の場合65~75cm・雌の場合60~70cm、平均寿命は10歳~12歳です。
サーロスウルフホンドの略歴
犬と狼を掛け合わせることについては、賛否両論あります。では、どうしてサーロスウルフホンドが作出されるに至ったのか?公式犬種に至るまでの経緯は?などを見ていきましょう。
レンデルト・サルース氏によって作出されたウルフドッグ
サーロスウルフホンドは、リンデルト・サルース(Leendert Saarloos)氏によって作出されました。作出者の名称は「レンデルト=リンデルト」「サルース=サーロスorサールロース」になることもありますが、犬名と同じく発音の問題なので基本的にはいずれでも問題ありません。
サルース氏は自然とジャーマンシェパードドッグを愛していましたが、このシェパードが人間性を帯びてきたと感じたことをキッカケに、より良いワーキングドッグ(仕事のために特別訓練された犬)の作出を志しました。そして、作出が始まったのは1920年代からです。
サルース氏は自然とジャーマンシェパードドッグを愛していましたが、このシェパードが人間性を帯びてきたと感じたことをキッカケに、より良いワーキングドッグ(仕事のために特別訓練された犬)の作出を志しました。そして、作出が始まったのは1920年代からです。
狼とジャーマン・シェパードの交配により誕生した
人間性を薄くするため、伝統的なロシアタイプのジャーマンシェパード(雄)とシベリア系列を起源とするヨーロッパタイプの雌狼を1932年に交配しました。狼血統が4分の1になる基礎個体群を繁殖し、その後は厳しい選別を伴う実験繁殖が行われます。
結果、新犬種のヨーロピアンウルフドッグに進化しました。ヨーロピアンウルフドッグの中から
選ばれた個体は盲導犬として良い働きをみせたため、当初は目が不自由な方をサポートするワーキングドッグに適する犬種とされました。
結果、新犬種のヨーロピアンウルフドッグに進化しました。ヨーロピアンウルフドッグの中から
選ばれた個体は盲導犬として良い働きをみせたため、当初は目が不自由な方をサポートするワーキングドッグに適する犬種とされました。
狼の血を4分の1受け継いでいる
狼血統が4分の1になる基礎個体群を繁殖した結果の犬種であるため、サーロスウルフホンドには狼の血が4分の1受け継がれているということになります。しかし、個体群が増加したことで祖先犬(最初に交配したシェパード)の能力が薄くなり始めました。
ワーキングドッグに適さない個体が増え、最終的にはワーキングドッグに不向きな犬種と認識されるようになります。
それでも犬の本質に近いという点から1975年に犬種として公認され、作出者に敬意を示す意味で「サーロス(サールロース・サーロース)」を取り入れた犬名となりました。
ワーキングドッグに適さない個体が増え、最終的にはワーキングドッグに不向きな犬種と認識されるようになります。
それでも犬の本質に近いという点から1975年に犬種として公認され、作出者に敬意を示す意味で「サーロス(サールロース・サーロース)」を取り入れた犬名となりました。
サーロスウルフホンドの性格2つ
サーロスウルフホンドの性格は、狼に近いと言われています獰猛なイメージがあるかもしれませんが、狼は賢い動物なのでやたらに攻撃的になることはありませんし、習性的に身近な存在には思いが深い一面もあります。
サーロスウルフホンドの性格1:忠実で愛情深い
サーロスウルフホンドは、飼い主には忠実で愛情深いタイプだと言われています。誇り高くて自主性を持ちますが、リーダー(飼い主)と認められたならかなり信頼できる犬種になります。
逆にリーダーとして認められなければ、サーロスウルフホンドは愛情どころか興味関心すら向けてくれないこともあります。飼い主以外にも家族がいる場合には、仲間の認識をされないと家庭犬として接することが難しくなるため、性格と関係の形成において関わり方は重要になります。
逆にリーダーとして認められなければ、サーロスウルフホンドは愛情どころか興味関心すら向けてくれないこともあります。飼い主以外にも家族がいる場合には、仲間の認識をされないと家庭犬として接することが難しくなるため、性格と関係の形成において関わり方は重要になります。
サーロスウルフホンドの性格2:内向的で警戒心が強い
サーロスウルフホンドは飼い主に忠実で愛情深い分、外部の動物には強い意志を起因とする攻撃的な一面を見せることがあります。仲間でない人間に対しても基本的には控えめで興味を持たず、触れられることも好ましく思いません。
知らない状況を苦手とする保守性もあり、たくさんの動物や人間と接することには向かない犬種です。こういった内向的で保守的な性格は典型的な狼気質であるため、ほとんどのサーロスウルフホンドが色濃く持っている性格だと言われています。
知らない状況を苦手とする保守性もあり、たくさんの動物や人間と接することには向かない犬種です。こういった内向的で保守的な性格は典型的な狼気質であるため、ほとんどのサーロスウルフホンドが色濃く持っている性格だと言われています。
サーロスウルフホンドに関連する特徴3つ
初回公開日:2019年08月22日
記載されている内容は2019年08月22日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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