ヤモリのオスメスの違いとは？詳しい判別の仕方についてご紹介！

「ヤモリにオスメスの外見などの違いはあるのかな？」
「ヤモリのどこを見てオスメスを判別したらいいの？」
「ヤモリの性別を見分けられるようになりたい」
ヤモリを飼っているなど、ヤモリの生態に興味がある人の中には、このような性別に関する疑問が思い浮かぶ人もいるのではないでしょうか。

この記事では、ヤモリのオスメスの見分け方などを詳しく紹介しています。

この記事を読むことで、ヤモリのオスとメスについて詳しく知ることが可能です。また、その情報を元に、ヤモリの性別を見分けられるようになることでしょう。

ヤモリを飼育している方はもちろん、ヤモリのオスメスの見分け方を知りたい方も、ぜひこの記事を参考にしてみてください。

ヤモリは日本などに生息し、棲みついた民家を守ってくれると言われている爬虫類の一種です。基本的にヤモリに瞼はなく、眼球の表面に覆われている透明なウロコによって、目が乾燥しないようになっています。

体長10cm～14cmほどで、家の外壁などに張り付いているヤモリの姿を見たことがある人もいるのではないでしょうか。どこか愛嬌のある見た目と、爬虫類の中では比較的飼育しやすいことから、近年ではペットとして注目が高まっています。

そんなヤモリですが、オスとメスではっきりとした違いがあり、簡単に見分けることが可能です。では、ヤモリのどこを見ればオスメスを判別できるのかを紹介します。

ヤモリのオスとメスを見分けるには、尻尾やウロコの模様などを見てみるといいでしょう。ヤモリのオスメス両方を飼育したいと考えている場合は、特にしっかり性別を見分けなければなりません。

ここからはヤモリのオスメスの判別方法を、3つの項目に分けて詳しく解説していきます。

ヤモリの尻尾の付け根には、排泄したり、メスだと卵も産んだりする総排泄口があります。そして総排泄口の下には2つの膨らみがあり、尻尾が細くて膨らみが大きい方がオスで、膨らみが小さい方がメスです。

尻尾の膨らみを確認する方法は、ハンドリングして尻尾を反らせるやり方がいいでしょう。しかし、気性の荒い種類のヤモリや人慣れしていない個体などハンドリングが難しい場合は、透明のケースなどに入れて尻尾の付け根を観察してみてください。

ヤモリの多くは繊細で臆病な性格であるため、どんなに人慣れしている個体であっても、長時間ハンドリングされるとストレスになってしまうため、短時間に留めておきましょう。

また、急にうしろから掴まれると、ヤモリにとって大きなストレスとなるため、ハンドリングする際はヤモリの視界に入る位置からそっと持ち上げるようにしてください。

ヤモリのメスは1つ1cmほどのサイズの卵を一度に2個産むため、お腹が卵でパンパンになり、体色の薄い個体であれば卵の影が見える場合もあります。

6月～9月頃に卵を産むとされ、産卵が近くなるにつれて卵は尾の辺りまで降りてくるので、ヤモリが透明のケースなどに張り付いている時にお腹を観察してみてください。

しかし、産卵時期でない場合はお腹を観察してもオスメスの判別はできないため、確実に性別を見分けたい場合は尻尾の付け根を見る方がいいでしょう。

オスとメスを見分けるもう1つの方法はウロコの並びです。オスは総排泄口から1本のラインのようなウロコが直線に並んでおり、メスの体にはそのラインはありません。

また、ウロコのサイズはお腹の方が小さく、尻尾の付け根に近づくにつれ、大きくなっていきます。しかし、オスにある一直線のウロコの大きさは変わらず、他のウロコと明らかな違いがあることから見分けがつきやすいのではないでしょうか。

ヤモリが小さいうちは尻尾の付け根の膨らみは小さく、ウロコの並びもはっきりしないため、オスメスを判別するのは非常に困難です。

特に生まれて間もないヤモリだと尻尾の付け根で判別することはほぼ不可能であり、もし一直線に並んでいるウロコがあるように見えても、大きくなってから尻尾の付け根を確認すると膨らみが小さなメスの場合もあります。

それゆえ、はっきりとオスメスの判別をしたい場合はヤモリが大きくなってから、尻尾の膨らみとウロコの模様の両方で判断するようにしましょう。

小さいうちはオスメスの判別がつかないものの、大きくなりさえすればヤモリの性別を見分けることは難しくありません。もし、お腹を確認した際に卵があった場合は、ヤモリが安心して産卵できるよう環境を整えてあげてください。

これからオスメス両方のヤモリの飼育を検討している方は特に、ヤモリの性別の仕方を知っておきましょう。また、オスメスを見分けるためにハンドリングする際は、ヤモリに過度なストレスを与えないよう注意してください。