ウグイスは飼育できるの?特徴や保護した時の対処方法をご紹介
更新日:2024年10月02日
留鳥に分類されるウグイスは主に東アジアに生息しており、日本や樺太、中国の東部から中部にかけての地域で繁殖をし、中国南部や南東部、台湾や東南アジアなどで越冬します。
笹の多い林や藪などを好みますが、環境適応能力に優れているため、平地から高山帯のハイマツ帯までの幅広い植生帯で目撃されます。
日本のほとんどの地域に生息しているものの、警戒心が強いため中々その姿を現してくれません。
笹の多い林や藪などを好みますが、環境適応能力に優れているため、平地から高山帯のハイマツ帯までの幅広い植生帯で目撃されます。
日本のほとんどの地域に生息しているものの、警戒心が強いため中々その姿を現してくれません。
ウグイスの特徴5: 食性
ウグイスは四季を通じ、主に昆虫類やクモ類といった虫の仲間を捕食していますが、冬場の虫の少ない時には熟した柿や蜜柑などを食べることもあるため、雑食性とされています。
そのため、飼育する場合は粉状のすり餌と呼ばれる小鳥用のエサで育てることも可能です。ただし全体に占める動物性たんぱく質の割合が半分程度となる、五分のすり餌を与える方がウグイスの食性に適しているとされています。
そのため、飼育する場合は粉状のすり餌と呼ばれる小鳥用のエサで育てることも可能です。ただし全体に占める動物性たんぱく質の割合が半分程度となる、五分のすり餌を与える方がウグイスの食性に適しているとされています。
ウグイスは飼育できるのか?
ウグイスは日本で古くから親しまれている鳥で、古い記録の中にはウグイスを竹籠などの中で飼育をして、その鳴き声を楽しんだという記録もあります。反面、その鳴き声の美しさから、飼育目的でのウグイスの需要が増え、乱獲された記録もあり、実際個体数が少なくなりました。
次に、日本国内に生息するウグイスを捕獲して飼育することは可能なのか、またペットショップで飼育用に販売しているものはどういう種類かなど解説します。
次に、日本国内に生息するウグイスを捕獲して飼育することは可能なのか、またペットショップで飼育用に販売しているものはどういう種類かなど解説します。
野鳥は飼育禁止
1980年にウグイスなどの野鳥の乱獲に歯止めをかけるべく、当時の環境省の鳥獣保護などを目的とした法律が制定されたことにより、日本国内の野鳥の飼育は全面的に禁止となりました。
特に絶滅の恐れがあるとはされていないものの、ウグイスの数の少なさは懸念されており、東京都や千葉県などでは準絶滅危惧種に指定されていたり、埼玉県では地帯別危惧種として登録されるなど、地域によりレッドリストに登録されています。
特に絶滅の恐れがあるとはされていないものの、ウグイスの数の少なさは懸念されており、東京都や千葉県などでは準絶滅危惧種に指定されていたり、埼玉県では地帯別危惧種として登録されるなど、地域によりレッドリストに登録されています。
外国のウグイスは飼育可能
日本では野鳥の飼育や捕獲が禁じられているため、日本在来種のウグイスも当然飼育することは不可能となります。しかし、外国のウグイスを飼育することは許可されているため、外国のウグイスを飼育することは可能です。
ペットショップなどで販売されているのは外国産のウグイスで、輸入は販売などにおいて正規の許可が得られています。ウグイスの飼育をしたい場合は、外国産のウグイスを購入するのが唯一の方法と言えます。
ペットショップなどで販売されているのは外国産のウグイスで、輸入は販売などにおいて正規の許可が得られています。ウグイスの飼育をしたい場合は、外国産のウグイスを購入するのが唯一の方法と言えます。
日本のウグイスと会う方法
日本のウグイスは飼育できませんが、庭先に餌台を設置し、その様子を観察して楽しむ方法は可能となります。ウグイスは警戒心が強いため、餌台を設置しても寄り付かないことも考えられますが、来てくれることも考えられます。
庭先の自分が設置した餌台にウグイスがやって来る様子は、ちょっとした飼育気分を味わえます。
また自然環境下なので、ウグイスよりも大きな野鳥が来ることが予想されるので、巣箱類を併せ用意しましょう。
庭先の自分が設置した餌台にウグイスがやって来る様子は、ちょっとした飼育気分を味わえます。
また自然環境下なので、ウグイスよりも大きな野鳥が来ることが予想されるので、巣箱類を併せ用意しましょう。
餌台を設置する
ウグイスが来るように餌台を設置する場合、丸太をそのまま使うなど、なるべく自然に近くなるような餌台を設置するようにしましょう。設置した餌台が自然からかけ離れたものでは、味気ないですし、ウグイスが警戒する可能性もあります。
また、大型の鳥に餌台を占領されないよう小さめの飼育用の鳥かごや巣箱などを用意し、ウグイスが隠れて餌を食べられる場所を用意しておきましょう。入口は小さめに作るのがポイントです。
また、大型の鳥に餌台を占領されないよう小さめの飼育用の鳥かごや巣箱などを用意し、ウグイスが隠れて餌を食べられる場所を用意しておきましょう。入口は小さめに作るのがポイントです。
餌台
野鳥を呼び寄せる餌台は数多くの種類がありますが、ウグイスのように警戒心の強い鳥を呼び寄せたい場合は、ごく自然に近い感じにすると良いでしょう。また、大型の鳥に餌台を占拠されないようにするために屋根を設置するのも方法のひとつです。
木材で自作する場合でしたら、長さ1m程度の柱に20㎝四方の足場をのせ、カラスなどの飛来を防ぐために、足場を屋根で覆う形の餌台がおススメです。
木材で自作する場合でしたら、長さ1m程度の柱に20㎝四方の足場をのせ、カラスなどの飛来を防ぐために、足場を屋根で覆う形の餌台がおススメです。
餌
雑食性のウグイスの一番の好物は虫類ですが、ウグイスが来るのを待って餌台に生きた虫を置くことは難しいので、新鮮な果実を置く方が良いでしょう。早春は特に効果的です。
自然の環境のままの状態にあまりこだわらないようでしたら、市販の餌を使用しても良いでしょう。ペットショップなどで販売している、粉状のすり餌を水で溶いて餌箱に入れておきます。
ウグイス用に購入する場合、5分のすり餌が良いでしょう。
自然の環境のままの状態にあまりこだわらないようでしたら、市販の餌を使用しても良いでしょう。ペットショップなどで販売している、粉状のすり餌を水で溶いて餌箱に入れておきます。
ウグイス用に購入する場合、5分のすり餌が良いでしょう。
ウグイスを保護した場合の対処方法
初回公開日:2019年08月21日
記載されている内容は2019年08月21日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。