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ウグイスは飼育できるの?特徴や保護した時の対処方法をご紹介

更新日:2024年04月16日

日本で古くから親しまれているウグイスですが、その特徴的な鳴き声以外の生態は知られていないことの方が多くあります。当記事では、ウグイスの名前とその由来、あるいは別の呼び方からウグイスの生態的な特徴、野生の個体に出会う方法や保護した時の対処法について記載しました。

ウグイスは飼育できるの?特徴や保護した時の対処方法をご紹介

ウグイスの名前の意味

ウグイスは漢字表記では「鶯」と書き、訓読みはそのまま「うぐいす」と読み、音読みの場合は「オウ」と読み、その意味は小鳥の名前というのが最も有力な説です。

また、鳥の羽の美しいさまの意味としてウグイスという言葉が使われたという古い説も存在し、漢字の上部が輪状の羽模様が首のまわりを取り巻く鳥という意味も存在します。

その他、鳴き声や生態などさまざまな理由や意味が存在します。

ウグイスの漢字

ウグイスの漢字表記は「鶯」と書きます。この漢字は中国から入ったもので、中国に生息するウグイスの見た目が鮮やかな黄色い体に翼や頭の一部に黒い部分があることから、火がふたつ並んだような部首に鳥の字があてられ「鶯」と名付けられたとするのが最も有力な説です。

日本のウグイスは中国のものと違い全体的に茶色っぽい体色をしていますが、漢字は中国で使用されているものをそのまま使用したと言われています。

ウグイスの名前の由来

ウグイスと言う名前の由来にはいくつかの説があり、その生態から来たと言う説と鳴き声から来たという説があります。

300年くらい前に新井白石の記した書物に、葉の生い茂った藪の中に巣を作ると言う意味の文面から、ウグイスと名付けられたというのが生態から来た説です。

鳴き声説には、「ウーグイ」と言う鳴き声と鳥を意味する接尾語の「ス」を合わせた説と、「ふくぴちゅ」という鳴き声から来たという説の2つが存在します。

ウグイスの呼び名

ウグイスの他の呼び名には、春告げ鳥や花見鳥、あるいは経読み鳥や人来鳥(ひとくどり)など多くの別名が存在します。

春告げ鳥は、春になると谷の奥から出てくることが、経読み鳥は鳴き声の「ホーホケキョ」がお経を読んでいるように聞こえることから、それぞれの呼び名が付けられています。

また人来鳥の名前は、ウグイスの警戒する時の鳴き声「ケキョケキョ」を「ひとくひとく」と表している古今和歌集の歌が由来とされています。

ウグイスの特徴

ウグイスの大きさ的な特徴は、オスが16㎝メスが14㎝ほどと小柄で、翼を広げても18~21㎝ほどとスズメと変わらない大きさです。小柄なためとても愛らしい印象を受けますが、その見た目とは裏腹に意外な特徴も持ち合わせています。

ウグイスは警戒心の強い鳥なのでその特徴は案外知られておらず、鳴き声や見た目など、以下にあげられるような特徴が他にも存在します。

ウグイスの特徴

  • 鳴き声
  • 見た目や体型
  • 一夫多妻制
  • 分布
  • 食性

ウグイスの特徴1:鳴き声

一番最初に挙げられるウグイスの特徴は「ホーホケキョ」という独特な鳴き声です。この鳴き声はヒナのために餌を運ぶメスに対し、縄張りに異常がないことを知らせる合図であると言われています。

他にも「うぐいすの谷渡り」と言われる「ピピョピョピョピョ」というオス独特の鳴き声も特徴的ですが、こちらは仲間に警戒を知らせるための合図と言われています。

ウグイスの特徴2:見た目や体型

ウグイスの羽毛はオスメスとも同じ色をしており、オリーブ色と褐色の混ざった背中に腹部の白い色が特徴です。一般的に言われる「ウグイス色」とはかけ離れたあまり主張しない控えめな感じに意外な印象を持つ人も少なくありません。

何種類かいる鶯に似た鳥の中にメジロと言う種類の鳥がいますが、このメジロの方がどちらかと言えば、一般に言われる緑色っぽい「ウグイス色」の体色をしています。

ウグイスの特徴3:一夫多妻制

繁殖期になると、オスのウグイスは直径200mの範囲で囀り、縄張り宣言と花嫁募集を行います。その声に呼ばれてメスが1羽やって来ると、また別のメスを求めて囀り、6~7羽のメスとつがいになる一夫多妻制を形成します。

また、メスはべつの繁殖期になると別のオスの縄張りへ移動するとも言われており、これはウグイスの遺伝子の多様性を維持するために取る行動であるとされています。

ウグイスの特徴4:分布

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初回公開日:2019年08月21日

記載されている内容は2019年08月21日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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