インコの種類一覧｜しゃべる/話す/性格/賢い/値段

インコとオウムは外見から種類分けができると書きましたが、体の中身が全く違います。オウムには胆嚢があり、胃の中に入った食べ物の消化を助ける担汁を蓄えることができます。インコは胆嚢がなく、肝臓から直接胆汁が分泌されるようになっています。

これは何を意味するかと言いますと、排泄の回数です。胆嚢を持っているオウムは消化能力が高いため、排泄回数はインコよりも少ないです。また、インコは排泄と卵を産む器官が同じで、オウムは別々です。

インコとオウムの体の特徴を把握しておけば、病気やケガの対応、しつけといったことにも応用できます。また、食べるものの種類も把握できます。オウムは雑食の傾向がありますが、インコは果物を好む傾向があります。しかし、種類によって食べるものは異なります。

インコとオウムの違いについてざっと説明したところで、インコの種類について説明します。先にも書きましたが、インコはオウム目インコ科に属し、約330種類います。その一方でオウム科のオウムは21種類と、インコの方が圧倒的に種類が多いです。

また、インコは太古からコンパニオンバード、愛玩鳥として人類に親しまれてきました。よって、ペットとしての歴史は長いです。長年人類と親しんできたインコですが、種類の中には、現代の住環境では手に負えない種類のインコもいます。

次はインコの特徴別に、インコの種類を紹介していきます。今回はインコに限定せず、オウムも紹介するのでご理解ください。

インコはしゃべるのが、オウムと比べて得意だと紹介しました。気になるのは、なぜ、彼らはしゃべることができるのかという点です。元々、インコやオウムは話したり、しゃべったりすることに適した体をしています。

しゃべることに適した体とは、発達した分厚い舌が比較的自由に動かせる能力と、喉の構造のことです。インコやオウムは喉の構造がとても人間と似ています。この体の特徴がインコの大きな特徴である「人の言葉をしゃべる」ということを可能にしています。

また、一般的にオスがおしゃべりが得意で、メスはそれほどしゃべらないと言われています。

一方的にしゃべっている印象を受けるインコやオウムですが、飼い主さんの立場からすると会話をしているといいます。一方的に話すのではなく、インコたちが言葉を選んで話していると。これを可能にしているのは、野生のインコやオウムは群れ生活しています。そしてインコは一夫一婦で番を持ち、インコはオウムよりも単独生活を好む種類だと言われています。

インコは番と話すことでコミュニケーションを取っています。その習性を利用し飼い主と話しが成り立っています。例えば、飼い主さんが「おはよう」と言うと、それを覚え「おはよう」と返すようになります。それを喜んだ飼い主を見て、インコは言葉を学習していきます。

おしゃべりの得意で身近なインコというと、断然セキセイインコです。小型インコの種類の中では断トツのおしゃべりです。感情も豊かで、仕草もかわいく飼いやすい種類のインコです。

オーストラリア大陸原産のインコで、カラフルな種類が多いインコです。また、大きさも雀を大きくしたぐらいで、鳴き声も小さいのでマンションやアパートといった集合住宅でも飼えます。

あまりピックアップされませんが、セキセイインコは最も身近なインコです。おしゃべり能力も高く、インコの中では珍しく長文をしゃべることができます。基本的におしゃべりするのは雄で、雌はあまりしゃべりません。

おしゃべりをさせたかったら、生後4か月ぐらいから覚えさせた方が良いと言われています。他にも複数よりも単独で飼った方がよく言葉を覚える傾向があります。

また、セキセイインコはインコの中でも品種の多い種類のインコで、色や柄はもちろん、巻き毛や大きいものといった変わった品種が生まれています。

基本は5年～7年で、飼育によっては12年～15年と言われています。インコは長寿と言われていますが、セキセイインコは小型で比較的か弱いインコです。気温の変化に敏感で、秋や春といった気温が安定している時期に生まれた雛は丈夫だと言われています。

身近なインコということもあり、ペットショップ以外にもホームセンターでもセキセイインコは購入できます。愛好家も多く、繁殖も盛んに行われているので、流通も安定しています。よって、雛なら2000円～3000円、しつけされた手乗りは6000円ほどです。セキセイインコは品種が多い種類のインコなので、品種によっても値段が変わります。

ビジュアルはまるで幸せの青い鳥。瑠璃とあるように、胴体から頭にかけて爽やかな青い色で翼部分が白みがかった灰色をしていて、つぶらな黒い目をしています。色については品種改良が進んでいる種類のインコなので、ブルー以外にもグリーンなどがあります。

何といっても、小さいのが特徴です。体長が12㎝～13㎝、体重は30ｇほど。指の長い人の中指ほどの大きさで、そう思うとかなり小さいことがわかります。それもそのはず、ペットとして飼われているインコの中で最小と言われています。

おしゃべりが得意と言われていますが、活舌がいいとは言えず、ちょっと聞き取りづらいです。また、長文も同じ小型インコのセキセイインコのように得意ではありません。でも、鳴き声は小さいのに、おしゃべりができるのは大変魅力的です。