どうして猫はポカンと口を開けるのか？5つの理由と対処法をご紹介

猫と一緒に生活をしていると、いろいろな表情を見せてくれます。その表情の中に、ポカンと口を開けるということがあります。また、嫌な顔をして口を開けることもあります。猫が口を開けることにはいくつかの理由が考えられます。

猫が口を開けるときにはいくつかの理由があります。その1つが威嚇です。猫の威嚇は口を大きく開けて、牙を見せながらシャーっと鳴きます。また、態勢を低くして、いつでも攻撃ができる態勢になっていることもあります。

猫は普段あまり大きな口を開けたり、怒った表情を見せることがないため、急に口を開けて威嚇されて、驚く人もいます。

ただし、家猫の場合は本当に攻撃をするための威嚇ではなく、そっとしておいて欲しい、構いすぎないで欲しいという猫からの意思表示の場合もあります。

犬が体温調節をする場合に、口を開けて呼吸が荒くなったり、呼吸の回数が多くなったりなどすることがあります。猫も同じように体温調節で口を開けることがあると思っている人がいます。

しかし、猫は口を開けることで体温調節をしたりはしません。猫が暑いと感じて体温調節をしようとしたときには、毛づくろいをします。

猫は汗をほとんどかきません。そのため、毛づくろいで体を濡らして、汗の変わりとして体温調節をします。

普段の猫は鼻で呼吸をしています。そのため、犬のように常に口を開ける必要がありません。しかし、猫も鼻が詰まったりなどした場合には、犬のように口呼吸をすることがあります。

猫が口呼吸をする場合には、犬のようにハァ、ハァと大きな音を立てて呼吸はしないので、口が半開きになったような状態で口を開けることになります。

口の中のトラブルが原因で口を開ける場合には、寝ているときまで口を開けたままにしていることがあります。そのため、口を開けたまま寝ている場合には、猫の口の中に異常はないか確認してあげましょう。

猫は変な顔をしながら口を開けることがあります。これはフレーメン反応と言って、猫が臭いの情報を分析するために集中したり、微細なフェロモンを嗅ぎ取ったりなどするときに見せる表情です。

猫のは鼻腔の中にヤコブソン器官というフェロモンを嗅ぎ分けるための器官があります。この器官を使うことで、猫は臭いからいろいろな情報を分析できます。

そのヤコブソン器官は猫の上顎からも繋がっているため、より詳細な情報を得るために、鼻だけでなく、口からも臭いを取り込もうとすると、このような表情になってしまいます。

上記で述べた通り、猫はフレーメン反応を起こすと変な表情になって、口を開けることがあります。猫がフレーメン反応を起こす理由や原因はいくつかあります。

猫の嗅覚は非常に優れています。そのため、わずかな臭いを嗅ぐだけでも、多くの情報を得ることができます。

しかし、より詳細で、正確な情報を得るためには、できるだけ多くの臭いを嗅ぐ必要があります。先に述べた通り、猫が臭いを分析するヤコブソン器官は上顎からも繋がっています。

そのため、多くの臭いを嗅ぐために、猫は鼻だけでなく、口からも臭いを取り込もうとします。その際に、口を開ける、情報分析に集中して動きが止まるなどの反応が起こります。