Search

検索したいワードを入力してください

ジャパニーズボブテイルは雑種猫なの?歴史や寿命など詳しく解説

更新日:2024年02月29日

「ジャパニーズボブテイル」をご存じでしょうか?とても特徴的な短いしっぽをもつ猫の品種です。この記事では、ジャパニーズボブテイルのルーツや特徴、日本猫の歴史なども紹介していきます。猫好きの人も、初めてその名前を知った人も、是非チェックしてみてください。

ジャパニーズボブテイルは雑種猫なの?歴史や寿命など詳しく解説
「ジャパニーズボブテイルってどんな猫?」
「名前の通り、日本が発祥の猫なの?」
「ボブテイルって、しっぽのこと?一体どういう意味?」
猫好きの人も、現在猫を飼育している人も、猫を飼ってみたいと思っている人も、初めてその名前を知った人は多いのではないでしょうか?

もしかしたら、ジャパニーズボブテイルを飼育されている人もいるかもしれません。

本記事ではジャパニーズボブテイルという品種の猫について、どのようにその品種が確立したのか、名前に「ジャパニーズ」と付いているが、日本との関係性はあるのか、そのルーツを詳しく辿っていきます。

他にも「日本猫」や「雑種」について、意外に知られていないその違いなども紹介していきます。

この記事を読むことでジャパニーズボブテイルについて詳しくなれ、飼うための心構えができるでしょう。

ジャパニーズボブテイルの飼育方法では、現在猫を飼っている人や猫の飼育を検討されている人へ向けての共通の情報も含まれていますので、是非チェックしてみてくださいね。

ジャパニーズボブテイルは雑種猫なのか?

ジャパニーズボブテイルは雑種猫なの?歴史や寿命など詳しく解説
ジャパニーズボブテイルのルーツは古くから日本に生息している「日本猫」です。

日本猫には特定の品種はなく、昔から日本に多く生息し、自然繁殖した「雑種」の猫です。雑種とは違う品種を掛け合わせたものの総称であり、ミックスとも呼ばれます。「雑種×雑種」「純血種×雑種」「純血種A×純血種B」の3つの組み合わせが雑種となります。

日本猫は「雑種×雑種」の組み合わせにあたります。近年では海外からの純血種との交配も多く、現在雑種の猫を飼育している人も、辿っていけばどこかで純血種が混ざっている可能性もあります。

日本には、1000年以上前からしっぽの短い猫が生息していたという記録が残っています。

飼い猫についての記述は平安時代初期まで遡ります。宮中で猫が貴族たちに飼われている様子の記述が残されていたり、仏教寺院などでは古い書物や経典を、ネズミなどの被害から守るために飼われていたと記録されたりしているものもあります。

江戸時代には、一般の人達の間でもネズミ駆除の目的で猫が飼われるようになったそうです。

猫又(ねこまた)をご存じの人も多いのではないでしょうか?「長く生きた猫はしっぽが2つに裂け、化け猫となり、猫又という妖怪に姿を変える」という言い伝えが日本では古くから存在しています。

昔の人々はこの言い伝えを信じ、しっぽの長い猫にやや恐れを抱いていたようです。一方、しっぽの短い猫は猫又になる可能性がないと思われており、古くから大切にされていました。そのため、現在でも日本にはしっぽの短い猫が多く生息しています。

日本猫との違い

ジャパニーズボブテイルと日本猫の違いは血統書の有無です。

先述した通り、日本猫にはしっぽが短い猫が多いのですが、しっぽの長い猫も存在しており、必ずしも短いしっぽの猫が日本猫とは限りません。しっぽの短い猫=日本猫というわけではなく、あくまで特徴のひとつです。

海外では日本に多く生息していたしっぽの短い猫がとても珍しく、クルンとした短いしっぽやスマートなその姿に魅了されたアメリカ人が自国へ持ち帰りました。

そして特徴的なしっぽの短さを継承しつつ繁殖させていった猫が、ジャパニーズボブテイルの始まりといわれています。

現在、ジャパニーズボブテイルは正式な品種として認められている猫です。名前にジャパニーズと付いていますが日本原産の品種ではなく、確立したのはアメリカなのです。

ジャパニーズボブテイルの基本情報

ジャパニーズボブテイルの特徴は、何といっても短く可愛らしいポンポン状のしっぽです。

また、毛色や模様・瞳の色なども個体によって非常にバリエーション豊富であり、個性的な容姿も魅力的な品種です。

ジャパニーズボブテイルの毛色には、ブラック・ホワイト・クリーム・レッド・ブルーなど多くの色が認められており、模様は単色(ソリッド)・縞模様(タビー)・2色(バイカラー)・3色(キャリコ・三毛)・パーティーカラーなど、パターンも様々に存在しています。

瞳の色も毛色に準じて、ブルー系やグリーン系・イエロー系・赤みを帯びたオレンジ系のカッパー・左右の瞳の色が異なるオッドアイも存在します。

ジャパニーズボブテイルは基本的に短毛種ですが、現在は長毛種も認められており、長毛種は突然変異的に生まれたと考えられています。

体重は約3~4.5キログラムと、猫としてはやや小型~中型ほどの大きさです。体系はスレンダーでスラリとしていますがほどよく筋肉質であり、前足より後ろ足の方が長く運動能力にも優れています。

歴史

1960年代、日本に滞在していた猫のブリーダーであるアメリカ人女性、ジュディ・クロフォード氏がしっぽの短い日本猫に大変魅了されました。

クロフォード氏は母国アメリカに住む友人でブリーダーでもある、エリザベス・フローレット氏に日本猫のつがいを送り届け、自身も帰国する際に日本猫を持ち帰りました。その後アメリカで本格的にしっぽの短い猫種の繁殖活動へと取り組み始めました。

この経緯がジャパニーズボブテイルの歴史の始まりです。

さらに米軍基地の愛猫家や獣医、日本の愛猫家たちからの協力もあり、100匹以上のしっぽの短い日本猫が海を渡り、アメリカにて繁殖計画が進められます。

そして1976年に、アメリカの猫の血統登録団体「CFA(キャット・ファンシアーズ・アソシエーション)」がジャパニーズボブテイルを猫種として正式に認定し、現在では世界中で広く愛される品種となりました。

性格

ジャパニーズボブテイルは日本猫に多くみられる優しくて温厚な性格を受け継いでいます。穏やかでとても人懐っこく、人とのコミュニケーションを好む一面もあります。

社交的ですので、人間や他の猫へおしゃべりするかのように鳴いてアピールします。返事をしたり、かまってあげたりすると喜んで甘えてくるようです。また、賢く物分かりもよいためしつけもしやすく、他の猫と揉め事や不用意な争いを起こすことも少ないとされています。

もちろん個体差もありますが、ジャパニーズボブテイルは多頭飼いに適応しやすい傾向にある品種です。あとに迎えた子猫の面倒を見てあげたり、家族として迎え入れてあげる穏やかで優しい子も多いようです。

運動能力に優れているため、猫用のおもちゃやボールなどで活発に遊ぶことが好きです。お気に入りのおもちゃをくわえてきて遊んでほしい素振りをみせたり、手の届く場所にあるものを落としたり、床でそばえて遊んだりもします。

猫特有のいたずらっ子な性格は、ジャパニーズボブテイルももち合わせています。

平均寿命

ジャパニーズボブテイルの平均寿命は約12~15歳です。一般的な猫の平均寿命は約12~18歳ですので、平均的な寿命といえるでしょう。

実際にどれくらい生きるかは、飼育環境やその個体の生まれ持った身体の強さによって変化します。元気に長生きしてもらうためには、たくさんの愛情をもって育ててあげることが大切です。

販売価格

ジャパニーズボブテイルの子猫の販売価格は平均で約15~25万円です。実際に迎える際の費用は迎え方によって異なりますので、事前にしっかりと確認しておいた方がよいでしょう。

日本がルーツの品種ですが、国内のペットショップではジャパニーズボブテイルが販売されていることは少なく、国内の専門ブリーダー、または海外の専門ブリーダーからの輸入が主な入手手段となります。迎える際の値段は各ブリーダーによって異なり、海外からですと輸送費用もかかります。

正確な血統書付きとはいえませんが、里親募集などの情報を細かくチェックしていると、ジャパニーズボブテイルの特徴を受け継いだ雑種の猫を見つけられます。またごく稀にですが珍しい品種の猫とも出会えたりするかもしれません。

ジャパニーズボブテイルの飼い方

お次は飼育方法について詳しく紹介していきます。

ジャパニーズボブテイルはその温厚な性格から飼いやすい猫といわれていますが、飼育する上で必要な知識を事前に把握しておくことで、飼い主側も猫もより快適に過ごせるでしょう。

他の猫種と共通している部分も多いため、現在猫を飼っている人もぜひ参考にしてみてください。
次のページ:ジャパニーズボブテイル以外のボブテイルと名のつく猫

初回公開日:2022年12月07日

記載されている内容は2022年12月07日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

Related