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ボブキャットのペットとしての価格は?特徴や見られる場所も紹介

更新日:2023年12月02日

アメリカやカナダに生息するネコ科動物のボブキャットについて、生態や特徴をご存じでしょうか。本記事ではペット飼育の可否や、国内で実際に会える動物園についても解説しています。ボブキャットに会いたい方、詳しく知りたい方は、ぜひ本記事を参考にしてみてください。

ボブキャットのペットとしての価格は?特徴や見られる場所も紹介
「ボブキャットってどんな動物?」
「ペットとして飼えるの?価格は?」
「ボブキャットに会える場所を知りたい」
ボブキャットはアメリカやカナダに生息する中型のネコ科動物です。ネコ好きの方なら、一度はボブキャットのような大きいネコ科動物をペットとして飼ってみたい、と考えた経験があるのではないでしょうか。

本記事ではボブキャットの生息地や寿命などの生態、ペットとして飼育可能なのか、価格はいくらなのか、という点についても解説しています。読み終わるころには、ボブキャットについての基礎知識が身につき、生態をより深く理解できるようになっているでしょう。

ボブキャットについて様々な情報を知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

ボブキャットとは?

ボブキャットは、ネコ科オオヤマネコ属に属する中型獣です。グレーや薄茶色の毛並みに黒い縁取りの耳が特徴的で、体に入った黒い線の模様が獲物からのカモフラージュになっています。見た目はイエネコに似ていますが、大きさは2倍ほどあり、野性味ある印象です。

尻尾が長い印象があるネコ科動物の中では、ボブキャットは極めて短く太い尻尾を持っています。特徴的な尻尾の形から、「ボブテイル(短い尻尾)のネコ(キャット)」という意味で、ボブキャットと名づけられました。

学名では「Lynx rufus」と呼ばれ、「Lynx(リンクス)」にはオオヤマネコという意味があります。学名が表す通り、ボブキャットとオオヤマネコは同じオオヤマネコ属に分類されるネコ科動物です。

ボブキャットの生態

ボブキャットは他のネコ科動物同様に縄張りを持ち、基本的には単独行動で生活します。夜行性のため、夕暮れから翌朝の日が昇るころまで活動し、3~11kmほどは動き回ると言われているのです。日照時間が短い冬場は、獲物となる動物の活動時間帯に合わせ、日中に行動する姿も見られます。

ボブキャットと同じネコ科オオヤマネコ属には、他にもカナダオオヤマネコ、ユーラシアオオヤマネコ、スペインオオヤマネコなど様々な種類が存在します。ボブキャットの亜種だけで13種類が確認されており、生息数は約72万5000頭です。

冬の終わりから春にかけて発情期を迎え、メスは約50日の妊娠期間のあと1~4匹ほどの子供を産みます。子育てはメスのみが行い、生まれた子供は生後4週間ほどで歩き回るようになり、その後、生後3~5ヶ月ほどたつと、母親と一緒に縄張り内を移動するほどに成長します。

ボブキャットの生息地

ボブキャットは、アメリカを含むカナダ南部からメキシコ北東部にかけて生息しています。主な生息場所は森林、草原、半砂漠地帯など幅広く、様々な環境に順応しています。木登りが上手いため、日中は木の上で過ごし、夕暮れから地上に降りて活動を始めるのです。

生息場所によって体色が異なるという特徴があり、森林地帯では暗い色、半砂漠地帯では黄色っぽい色になり、獲物から見つかりにくい工夫がされています。

人目に付かないと思いがちな野生動物ですが、ボブキャットは都市近郊に姿を現すケースもあるのです。夜行性のため人目にはつきにくいですが、家畜やニワトリが襲われるという被害も出ています。

ボブキャットの大きさ

ボブキャットの大きさは、体長55~100cm程度、体重5~15kg程度です。イエネコに比べると2~3倍ほどの大きさがあり、同じネコ科に属するオオヤマネコと似た姿が特徴です。がっしりした体つきは筋肉質で、大型のオスでは体重が30kgを超える個体もいると言われています。

生まれたときは体長25cm程度、体重280~340g程度ですが、最初の一年で約4.5kgにまで一気に成長します。生息地の中でも北に近い地域や、開けた地域に住む個体ほど体が大きいと言われているのです。

木登りが得意で、筋肉質な体を使い長時間走り回ることもできます。体力もあり、ネコ科動物の中では長距離走にも比較的耐えられる種類です。

ボブキャットの寿命

ボブキャットの平均寿命は野生で7年前後ですが、飼育下では30年を超した記録があります。野生では10年以上生きることは稀で、最も長生きした例で16年と言われています。

野生のボブキャットが命を落とす原因は、ハンティングや病気、ケガなどです。他に、巣立ったばかりの子供が狩りを覚える過程で命を落とす場合もあります。大人のボブキャットが襲われることは稀ですが、コヨーテやピューマ、タイリクオオカミに襲われた、という事例が残っています。

同じ科に属するオオヤマネコの寿命は10~15年であることから、ボブキャットの野生下の寿命はやや短い印象です。

ボブキャットの鳴き声

普段は大人しいボブキャットですが、2~3月の求愛シーズンになると唸り声のような鳴き声をあげます。「ヴェ~」あるいは「シャー」というような、響くような鳴き声です。野生動物の姿を映した記録映像には、繁殖シーズンのオスとメスが互いに鳴き声をあげて求愛している様子が残されています。

通常期の鳴き方は「ニャー」というようなイエネコに近い鳴き方ですが、野生動物ということもあり、イエネコよりも迫力があります。国内で唯一「神戸市立王子動物園」で会えるため、鳴き声が気になる場合は直接会いに行ってみる、または動画サイトやSNSで実際の鳴き声を聞いてみるのがおすすめです。

ボブキャットは何を食べている?

ボブキャットは主に、ウサギやジリスなどの小型草食獣を捕食します。

同じネコ科の仲間には決まった獲物しか食べない種類もいますが、日和見性が強いボブキャットは獲物に対するこだわりがありません。獲物が少ない地域でも狩りができるように、魚や鳥など、小動物以外もエサにしています。特にエサが乏しくなる冬場はシカなど大型の獲物も狙います。

狩りの方法は待ち伏せ式で、獲物が多い場所へ出向き、見つからないように獲物が近づいてくるタイミングを待つのです。シカなど大型の獲物を狩ったときは、食べ残しを雪や葉の下に隠し、あとから何回かに分けて食べます。

通常は野生の小動物をエサとしていますが、ヒツジやヤギ、ニワトリなどの家畜を襲うケースも報告されています。

ボブキャットはペットとして飼える?価格は?

大型ネコ科動物をペットにしたい、と考える方は多いかもしれませんが、実際に飼育可能なのか、生体の価格はいくらなのか不明点が多い、というのが実情です。そこで、現在の日本国内でボブキャットがペット飼育できるのか、生体の価格はいくらなのかについて紹介します。

併せて、ボブキャットに会える動物園についても紹介するので、本物のボブキャットに会ってみたい方、価格やペット飼育について知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
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初回公開日:2022年09月07日

記載されている内容は2022年09月07日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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