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ジャパニーズボブテイルは雑種猫なの?歴史や寿命など詳しく解説

更新日:2024年08月16日

「ジャパニーズボブテイル」をご存じでしょうか?とても特徴的な短いしっぽをもつ猫の品種です。この記事では、ジャパニーズボブテイルのルーツや特徴、日本猫の歴史なども紹介していきます。猫好きの人も、初めてその名前を知った人も、是非チェックしてみてください。

ジャパニーズボブテイルは雑種猫なの?歴史や寿命など詳しく解説

餌の与え方

主食には、フードと水のみで猫に必要な栄養のバランスがとれるように作られている、総合栄養食のペットフードを与えることがおすすめです。

また、猫の成長や年齢ごとに必要となる各栄養素が異なってきますので、「子猫用」「成猫用」「シニア猫用」「体重管理用」など、年齢と目的に応じたペットフードを選ぶようにしましょう。

「療法食」という特定の疾患や病気に対する食餌療法のために栄養バランスが考えられたフードも存在しますが、こちらは自己判断せず、必ず獣医師の指示に従うようにしてください。

成猫の場合、食事の回数は1日に2~4回に分けて、フードのパッケージに書かれている適正量を目安に与えましょう。餌やりの時間を決めておくと、食べすぎによる肥満防止にもなります。

猫はもともと飲水量が少なくても生きていける構造の身体ですが、水分不足は、のちに詳しく記述する尿路結石や腎臓疾患などの病気に繋がってしまう可能性があります。特に寒い冬場には、猫が自分から水を飲む回数が少なくなる傾向がありますので注意が必要です。

デンタルケアについて

猫にも歯磨きは必要であり、1日1回の頻度で行うことが望ましいとされています。柔らかい食事が多い家猫は歯石がたまりやすいため、歯周病に気をつけなければなりません。

ですが、猫は基本的に口の中を触られることを嫌がるため、習慣化する場合には子猫のうちからトレーニングするとよいでしょう。

噛む力が弱い時期から口周りに触れたり、前歯からタッチをはじめ徐々に奥歯まで触らせてくれるようになれば、歯ブラシを使用してのデンタルケアの準備が可能となります。

歯ブラシと歯磨きペーストはもちろん猫用のものを用意し、水をたっぷり含ませたブラシを小刻みに動かして、奥歯から前歯にかけて素早く磨きます。

ポイントは時間をかけすぎず、手早く磨き上げることです。時間をかけすぎると猫にストレスを与えてしまうので、制限時間を決めておくのもよいでしょう。

成猫となってから習慣づけるのはかなり時間がかかるようです。どうしても歯磨きを嫌がってしまう場合は、歯磨きの他にデンタルケアグッズを使いましょう。

デンタルケア用のフードやおやつ、飲み水に混ぜるタイプのデンタルクリーナー、噛むタイプのおもちゃの中にもデンタルケアができる商品があります。

猫にとってストレスを与えず、無理のないデンタルケアを習慣づけることが大切です。

お手入れについて

ジャパニーズボブテイルの被毛はなめらかで柔らかく、抜けにくい毛質といわれています。そこまで頻繁にお手入れをしなくても大丈夫です。週に1~2回程度を目安に、丁寧にブラッシングしてあげてください。長毛種の場合は1日1回が理想的です。

また、爪切りも子猫のうちに慣れさせておくとよいでしょう。爪切りはおよそ1か月の頻度で行います。習慣づけておくことで、成猫なっても爪切りを嫌がることが少なくなります。

コミュニケーションの時間が大事

好奇心旺盛なジャパニーズボブテイルは人とのコミュニケーションを好みます。1日に数十分ほど、集中して遊ぶ時間を設けてあげましょう。

賢い猫ですので、飼い主の動向を観察して後ろから着いてきたり、かまって欲しいと鳴いてアピールしたり、お気に入りのおもちゃをくわえて持ってきたりもします。猫にとっても適度な運動になりますので、一緒に遊んであげてください。

また、猫は高所に上る習性がありますので、屋内でも家具を工夫してうまく配置したり、キャットタワーを用意してあげたりすると喜びます。

立体的な上下運動は猫の健康にもよいですし、お気に入りの場所を見つけて我が物顔で居座ったり、遊び疲れてすやすやと眠る姿もかわいらしいですよ。

気をつけるべき病気とは

ジャパニーズボブテイルは基本的には丈夫で健康的な品種ですが、猫が一般的にかかりやすいとされる病気には注意が必要です。

尿路結石や腎臓疾患などが一般的に猫がかかりやすい病気です。

猫は体質的に腎臓病になりやすいとされています。老齢期での発症が多いとされている慢性腎臓病と脱水や循環器系の異常、尿管結石などで排尿が上手にできない時に発症する急性腎臓病の2種類があります。

尿の回数や量の異変を感じたら尿路結石の可能性があります。

・元気がない
・食欲がなく嘔吐してしまう日が続く
・猫がお尻に違和感を感じているような素振りをみせる
・頻尿のわりに尿が出ていない、または血尿がみられる
・トイレで腰を低くしたまま苦しそうに固まってしまい、動けなくなってしまう

上記に挙げたものが具体的な症状や、猫の異常のサインです。言葉で体調不良を表現できない猫にとって、本当に苦しい時は鳴くことも一苦労です。また、猫は病気を隠す習性があるため、このようなサインを飼い主側が汲み取ってあげることが早期発見に繋がります。

尿路結石による尿管閉塞(結石などが尿管で閉塞を起こす)の可能性もありますので、すぐにかかりつけの動物病院を受診させましょう。初期の症状でも、悪化してしまうと腎機能への異常・急性腎臓病の原因になり得ます。

また、尿管閉塞は再発してしまう可能性がありますので、日ごろからの予防と、定期検診が必要となります。

回復後は、少しの変化でも気づけるよう、猫とのコミュニケーションをたっぷりとってあげることが大切です。

ジャパニーズボブテイル以外のボブテイルと名のつく猫

「ボブテイル(Bobtail)」とは「短いしっぽ」という意味です。

日本猫を原種としたジャパニーズボブテイル以外にも、ボブテイルが名前につき、正式に品種登録されている猫も存在します。

ジャパニーズボブテイルの場合は「日本猫」「短いしっぽ」が名前の由来となりますが、他のボブテイルたちの名前にも由来はあるのでしょうか?

お次はボブテイルと名のつく猫種を紹介していきます。

クリルアイランドボブテイル

北海道本島の東にある千島列島(ロシア名:クリル列島)原産の品種を「クリルアイランドボブテイル」といいます。

「クリリアンボブテイル」・「クリリスクボブテイル」など、別名も複数あるようです。いずれも原産である千島列島(ロシア名:クリル列島)からつけられた名前のようです。

主にロシアで生息していたこの猫種は、突然変異によって生まれたとされています。短いしっぽを持つという共通点や、遺伝的な類似もありますが、ジャパニーズボブテイルとは全く異なる品種です。

それまで短尾種の猫といったらジャパニーズボブテイルのみと思われていましたが、ロシアが開放的になってからはヨーロッパをはじめ、世界中から注目を浴びるようになり、新たな短尾種として知名度や人気も上がっていきました。

アメリカの猫の血統書登録団体であるTICAでは2012年に登録されており、比較的新しい品種の猫です。

ジャパニーズボブテイルと同じく、毛色や模様のバリエーションが豊富で個体差も様々です。体重は約4~6キログラム、オスだと約8キログラムを超える大きさの個体もおり、体格もがっちりしているため、ジャパニーズボブテイルより身体はやや大きめです。

アメリカンボブテイル

ボブテイル自体はアメリカにも古くから存在していましたが、日本で見かけるほど個体数は多くなく、その特徴的な短いしっぽはとても珍しかったようです。

アメリカに存在している家猫のボブテイルは、アメリカ大陸に古くから生息している「ボブキャット」と呼ばれるしっぽの短いオオヤマネコがルーツではないかという説や、繁殖の際に突然変異で生まれたという説もありますが、詳細は不明です。

1960年代頃、アメリカのサンダース夫婦がアリゾナを旅行中に、しっぽが短く曲がったオスの子猫を引き取り「ヨディ」と名付けました。

成長したヨディはサンダース夫婦がもともと飼っていたメスの猫と交配し、生まれた子猫たち中にはしっぽの短い子も存在しました。それを見た猫のブリーダーたちの間で話題となり、ボブテイルの品種の繁殖活動が始まりました。

それが現在のアメリカンボブテイルの原型となったとされています。

アメリカンボブテイルは1989年にTICAに公認されており、こちらもジャパニーズボブテイルより新しい品種です。

ジャパニーズボブテイルについて知ろう

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初回公開日:2022年12月07日

記載されている内容は2022年12月07日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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