猫の目にはどのように見えているのか?|視力、色覚の見え方
更新日:2024年09月12日
猫の色覚について知ろう
- 視力
- 視野の広さ
- ピント
- 暗視野
- 動体視力
1:視力
猫の視力は、十分に成熟した個体でも0.3程度。
夜間に狩りおこなう習性をもつ猫は、少ない光量下で視覚的情報を得やすくするために水晶体や角膜が厚くなっています。その結果として屈曲率が大きくなってしまうため、猫には近視傾向があるといわれています。
猫は、25cm未満のごく近い場所や10mを超える遠くのものに対しては、視界がぼやけるために、特にはっきりと識別することが困難だとされています。
狩りを行う必要のなくなった現代の猫はともかく、生きるために狩りを行っていたころの猫には、ものをハッキリ見るための解像度や、色を識別するための色覚は重要ではなかったということです。
夜間に狩りおこなう習性をもつ猫は、少ない光量下で視覚的情報を得やすくするために水晶体や角膜が厚くなっています。その結果として屈曲率が大きくなってしまうため、猫には近視傾向があるといわれています。
猫は、25cm未満のごく近い場所や10mを超える遠くのものに対しては、視界がぼやけるために、特にはっきりと識別することが困難だとされています。
狩りを行う必要のなくなった現代の猫はともかく、生きるために狩りを行っていたころの猫には、ものをハッキリ見るための解像度や、色を識別するための色覚は重要ではなかったということです。
2:視野の広さ
猫の両眼視野は約120度と広く、全体視野は250度とやや狭め。
両眼視野とは、両方の目を使って、対象物を立体的に見ることができる範囲のことです。
狩猟をする動物の場合、獲物までの正確な距離を掴むために必要な両目視野が広くできているという特徴があります。
猫の120度というのは人の視野とほぼ同じ数値で、犬の視野より若干広めになっています。この両眼視野が広いということは、狩りをする上で大きな利点となります。
全体視野とは、右目と左目で見える範囲を重ねた数値です。
片目で見る場合には距離感は感じにくくなりますが、外敵などの存在を察知するのには有効です。そのため、草食動物では全体視野が広くなります。
猫の全体視野が250度であるのに対し、草食動物である馬の視野は330度となっています。
両眼視野とは、両方の目を使って、対象物を立体的に見ることができる範囲のことです。
狩猟をする動物の場合、獲物までの正確な距離を掴むために必要な両目視野が広くできているという特徴があります。
猫の120度というのは人の視野とほぼ同じ数値で、犬の視野より若干広めになっています。この両眼視野が広いということは、狩りをする上で大きな利点となります。
全体視野とは、右目と左目で見える範囲を重ねた数値です。
片目で見る場合には距離感は感じにくくなりますが、外敵などの存在を察知するのには有効です。そのため、草食動物では全体視野が広くなります。
猫の全体視野が250度であるのに対し、草食動物である馬の視野は330度となっています。
3:ピント
猫がもっともピントを合わせやすい距離は、75cmという説が有力。
一説では2~6mが一番よく見えるともいわれています。逆にピントを合わせづらい距離としては、25cm未満の近距離と、10~15m以上があげられています。
猫は夜間に狩りを行うため、少しの光量でも活動できるよう角膜や水晶体を厚く発達させてきました。しかし、そのために水晶体の厚さを調節してピントを合わせるということが難しくなったとされています。
視野自体は広いのですが、解像度の高い中心視野以外の領域、特に周辺視野では視野がぼやけるため、動くモノを察知する以外の能力は高くありません。
一説では2~6mが一番よく見えるともいわれています。逆にピントを合わせづらい距離としては、25cm未満の近距離と、10~15m以上があげられています。
猫は夜間に狩りを行うため、少しの光量でも活動できるよう角膜や水晶体を厚く発達させてきました。しかし、そのために水晶体の厚さを調節してピントを合わせるということが難しくなったとされています。
視野自体は広いのですが、解像度の高い中心視野以外の領域、特に周辺視野では視野がぼやけるため、動くモノを察知する以外の能力は高くありません。
4:暗視野
視界が暗い中では、人間の1/6の光量でモノを見分けることが可能。
視野が暗いなかで狩りをする必要があった猫は、白黒を判定する桿体細胞を人間の3倍以上持っており、暗い所でもモノを見分けられる目の構造となっています。
また暗闇のなかで、獲物を狙うスナイパーのような猫の目がキラリと光るのを目撃した方も多いかと思いますが、これは網膜の奥にある輝板という部分に光が反射している状態です。
猫は、この反射と桿状体という2つのしくみを使って夜の世界に生きてきました。そのため、猫に急に強い光を向けると、人が太陽を直視した場合と同じように目が悪くなる可能性があり、注意が必要です。
視野が暗いなかで狩りをする必要があった猫は、白黒を判定する桿体細胞を人間の3倍以上持っており、暗い所でもモノを見分けられる目の構造となっています。
また暗闇のなかで、獲物を狙うスナイパーのような猫の目がキラリと光るのを目撃した方も多いかと思いますが、これは網膜の奥にある輝板という部分に光が反射している状態です。
猫は、この反射と桿状体という2つのしくみを使って夜の世界に生きてきました。そのため、猫に急に強い光を向けると、人が太陽を直視した場合と同じように目が悪くなる可能性があり、注意が必要です。
5:動体視力
猫の動体視力は人間の4倍。
猫は動きの早いものを追うのがとても得意で、素早く動く対象物を瞬時に視界に捉えて追尾する名ハンターです。
しかし逆に、猫は動きの遅いものを認知するのは苦手です。ゆっくりと動くものはもはや「止まっている」と認識してしまい、時には興味をなくしてしまうこともあります。
猫と遊ぶ時には、ゆっくりより、素早くおもちゃを動かしたほうが猫の関心をひきやすく、集中して楽しんでくれるはずです。
猫は動きの早いものを追うのがとても得意で、素早く動く対象物を瞬時に視界に捉えて追尾する名ハンターです。
しかし逆に、猫は動きの遅いものを認知するのは苦手です。ゆっくりと動くものはもはや「止まっている」と認識してしまい、時には興味をなくしてしまうこともあります。
猫と遊ぶ時には、ゆっくりより、素早くおもちゃを動かしたほうが猫の関心をひきやすく、集中して楽しんでくれるはずです。
色覚を知って飼い猫にとって過ごしやすい環境を目指そう
「犬は人に付き、猫は家に付く」といわれますが、猫が心地よく住み着いてくれる家にはどんな視覚的・色覚的環境が必要なのでしょうか。
光や動くものへの反応の高さから、光のチラつきがなく、人や他の生物の動きから遮蔽される空間だと落ち着いて休むことができそうです。
キャットハウスや段ボール箱の中が大好きな猫が多いのは、よく知られています。
また、猫の狩猟本能を満足させるおもちゃがあると喜んでくれそうです。グッズの色は青や黄色、なぜかのピンクなどにすると興味を持ってくれそうです。
ただ環境や好みについては個体差も大きいです。もし気に入ってくれなくても、手を変え品を変え、愛猫の好みが見つかるまでじっくりお付き合いしてあげましょう。
光や動くものへの反応の高さから、光のチラつきがなく、人や他の生物の動きから遮蔽される空間だと落ち着いて休むことができそうです。
キャットハウスや段ボール箱の中が大好きな猫が多いのは、よく知られています。
また、猫の狩猟本能を満足させるおもちゃがあると喜んでくれそうです。グッズの色は青や黄色、なぜかのピンクなどにすると興味を持ってくれそうです。
ただ環境や好みについては個体差も大きいです。もし気に入ってくれなくても、手を変え品を変え、愛猫の好みが見つかるまでじっくりお付き合いしてあげましょう。
初回公開日:2019年08月06日
記載されている内容は2019年08月06日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。