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クロアシネコの値段はどれくらい?生態や見られる場所も合わせて紹介

更新日:2024年07月19日

世界で最も小さいネコの一種と言われるクロアシネコをご存知でしょうか。本記事では、絶滅危惧種に指定される貴重なクロアシネコの生態や特徴などをご紹介します。クロアシネコについて疑問や興味があれば、是非チェックしてみてください。

クロアシネコの値段はどれくらい?生態や見られる場所も合わせて紹介

クロアシネコの生態



クロアシネコは過酷な乾燥地帯に生きる野生の猫です。当然、可愛いだけで生き残ることはできません。そのため日本に暮らす猫とは生態も異なります。

ここでは、そんなクロアシネコの生態をご紹介します。

体力が驚異的

クロアシネコが生息する乾燥地帯は、朝と夜の気温の変化が大きく、雨の少ない地域です。食べ物となる生き物の少ない過酷な環境でもあります。

そんな環境下で生きるクロアシネコは、獲物を探し求めて一晩で約8㎞も移動できるほどの体力を持っています。

8㎞と言えば、人間の大人の足で歩いても1時間30分~2時間はかかる距離です。そんな長距離を、子猫ほどの大きさのクロアシネコが獲物を探し、時には狩りをしながら移動するのですから、クロアシネコのスタミナには目をみはるものがあります。

木登りは苦手

猫と言えば、高いところが好きで木に登るのも得意なイメージがありますが、実はクロアシネコは木登りが苦手。手足が短く木登りに向かないのが原因と言われています。

高いところに登って天敵や危険から逃げられない代わりに、クロアシネコは小さな体を活かし、昼間は物陰に隠れて過ごします。シロアシのアリ塚や、ウサギやツチブタなど他の動物が掘った巣穴を好んで住み家にしているようです。

クロアシネコはペットとして飼育できる?

ここまでクロアシネコの特徴や生態をご紹介してきました。小さくて可愛らしいクロアシネコを、実際に飼ってみたいと思った人もいるのではないでしょうか。

では、ここからはクロアシネコをペットとして飼育できるのかどうかについてご説明します。

絶滅危惧種のため飼育はできない

結論から言うと、クロアシネコを個人でペットとして飼育することはできません。

クロアシネコは様々な脅威により生息数を減らし、絶滅が危惧されるとして2002年には国際自然保護連合(IUCN)によりレッドリストに登録されました。絶滅危惧種としてレッドリストに登録された動物は、ワシントン条約により商業目的の国際取引が制限されます。

このような事情から、日本に生息していないクロアシネコがペットとして流通することはまずありません。

クロアシネコはどこで見られる?

残念ながら、日本国内でクロアシネコを飼育している動物園はありません。

クロアシネコは、基本的に野生で生活しています。飼育している動物園は、世界的に見ても多くありません。それでもアメリカなどには、研究や保護を目的としてクロアシネコを飼育している動物園もありますので、クロアシネコを飼育している動物園をいくつかご紹介します。動物園のSNSでは、クロアシネコの動画や写真がアップされることもあるので、チェックしてみてください。

・カンザスシティ動物園(アメリカ合衆国ペンシルベニア州)
・サンディエゴ動物園サファリパーク(アメリカ合衆国カリフォルニア州)
・フォッシル・リム・ワイルドライフ・センター(アメリカ合衆国テキサス州)

また、静岡県にある「ねこの博物館」では、クロアシネコの標本を見ることができます。日本でクロアシネコの小ささを目にすることができるのは「ねこの博物館」だけです。

クロアシネコについて理解を深めよう

世界一小さいと言われるクロアシネコ。ここまでその生態や特徴をご紹介しました。

クロアシネコは、自然環境の破壊や乱獲、気候変動など、様々な要因により年々個体数が減少しています。これを機に、小さいながらワイルドでたくましいクロアシネコを守るために、クロアシネコや生息環境への理解を深めてみてはいかがでしょうか。

初回公開日:2022年09月17日

記載されている内容は2022年09月17日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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