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どうして犬はおしりをつけるの?|愛犬の不思議な行動と心理状態を解明

更新日:2024年08月31日

犬がおしりをつけるという謎の行動をとるのは嫌がっているときなのでしょうか。本当はどんな意味があるのか4つの理由をご紹介しましょう。愛犬との距離がより縮まるよう、犬がおしりを触らせてくれないのはなぜか、信頼している相手に対する行動についても解説していきます。

どうして犬はおしりをつけるの?|愛犬の不思議な行動と心理状態を解明

犬がおしりをつける理由

犬はたまにピタッとおしりをつけることがあります。実に不思議な行動ですが、おしりを向けて寝る理由を知ると納得できます。

なぜ飼い主にわざわざおしりをつけるのか、その理由から愛犬の気持ちを探ってみましょう。

犬がおしりをつける理由

  • 飼い主さんを信頼している
  • 野生時代の防衛策
  • お気に入りのマーキングをしている
  • 不安に感じて落ち着こうとしている

犬がおしりをつける理由1:飼い主さんを信頼している

くつろいで座っているとき愛犬が横にきて、自分にお尻を向ける姿のまま眠ってしまった経験はありませんか。

顔を見せずおしりをつける様子を見ると、犬の嫌がることをしてしまったのではないかと考えてしまうでしょう。

犬がおしりをつけるのは気を許している証拠です。

おしりをつける状態だと背中側は無防備です。信頼している相手と一緒にいることで後ろから何かされることはないと思い安心しています。

背中向けであっても大好きな人に触れながら寝るとやはり落ち着くのでしょう。

犬がおしりをつける理由2:野生時代の防衛策

犬がおしりをつけるのは野生時代の名残でもあります。当時の犬は、ペットとして生活している現代では想像できないほど、危険と隣り合わせの厳しい状況で暮らしていました。

常に群れで行動し天敵に襲われることがないよう、くつろぐ時でさえもおしりをつけるといった防衛策が必要でだったのです。

眠るときも隙を狙って攻撃されないよう、仲間の犬同士がおしりをつけることで群れ全体を守りました。

触れ合っていれば敵に気づいた犬は、危険を素早く伝えることができます。つまり飼い主さんは仲間と同じ役割も果たしているのです。

犬がおしりをつける理由3:お気に入りのマーキングをしている

犬はマーキングをするためにものや人におしりをつけることがあります。おしりには肛門腺と呼ばれる分泌液を出す袋があり、自分のしるしをつけることができます。

おしりをつける対象は好きなものや気に入ったものが多く、大好きな飼い主にも自分のにおいをつけようとします。

しるしがあれば私の飼い主に近づかないでとほかの犬たちへアピールすることが可能です。

おしりをつける行為でにおいを付けて誰にも取られないようにしておけば安心感が高まりのびのび過ごせるのでしょう。さり気ない行動には飼い主さんへの愛情が表れているのです。

犬がおしりをつける理由4:不安に感じて落ち着こうとしている

何かに不安を感じたときも犬はおしりをつける行動をとります。嫌なことや危険を察知して怯えてしまったときに何とかして落ち着こうとしておしりをつけるのです。

おしりをつける行動をとったときには表情や全体のようすをよく見てみましょう。

不安感がかなり強い場合は、顔がこわばり、ブルブル震えつつおしりをつけることがあります。とても緊張していることが一目でわかるでしょう。

外出先で、その場を離れられないときは、飼い主も愛犬が安心できるよう工夫する必要があります。飼い主の声が聞こえてくるだけでも不安は薄らぎます。

犬がおしりを触らせてくれない理由

プリっとしたおしりを見てかわいいから撫でようと思い愛犬のおしりに手を伸ばすと、触られるのを嫌がることがあります。

飼い主なのにおしりを触らせてくれないのはどうしてなのか理由を見ていきましょう。

触らせてくれない理由1:飼い主さんになれていない

飼い主になったからといいて自分の犬にいくらでも触れられるわけではありません。愛犬であっても信頼できない相手には決しておしりを触らせません

飼い主さんになれなければ、信頼関係も生まれません。まずはじっくり愛犬との距離を縮めることからはじめてみましょう。

触らせてくれない理由2:警戒心が強い性格をしている

同じ犬種の犬でも性格はそれぞれ違います。中にはとても警戒心が強く、不安に感じると嫌がっていることを飼い主さんがビクッとなるような仕草や行動であらわす犬もいます。

犬にとっては傷めると走れなくなる後ろ足はとても大切な部分です。後ろ足に近いおしりを触ろうとすると攻撃されるのではないかと警戒してしまうのでしょう。

持って生まれた性格が関係していますので、警戒心が強い犬のおしりに触れるのはなかなか難しいかもしれません。嫌がることをしようとして信頼関係が崩れないよう気をつけましょう。
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