犬がケージを噛むのはなぜ？子犬の問題行動の原因と対策法を紹介

犬をケージに入れているとケージを噛んでしまうことがあります。ケージを噛むと、ケージをいためてしまいますし、下手したら壊れてしまうこともあります。また噛んだ犬の方も怪我をしてしまうことがあります。

犬によってはケージを噛む犬と噛まない犬もいますし、それではいったいなぜ犬はケージを噛むのでしょうか。

ケージを噛むにはさまざまな原因が考えられます。特に子犬の頃にはよくケージを噛むことがありますがその理由もさまざまです。子犬は好奇心が旺盛で目に入るものすべてに興味があります。

ケージを噛むのもそのひとつとして考えられますが、どうやらそればかりでもなさそうです。子犬がケージを噛む理由をいくつかあげてみました。

子犬は生まれてから4、5か月の頃、乳歯から成犬の歯へと歯の生え変わる時期になっています。

そのため歯がむずがゆく、それを抑えようとしてケージを噛んでしまうことはよくあります。またこれがきっかけとなって、噛みぐせに発展していく場合があります。

近くに歯のかゆみを抑えてくれる、手ごろに噛むことができるようなものがない場合に、いつも目の前にいつもあるケージは、手っ取り早いのだと考えられます。

そこでかゆみが一時的にでもおさまれば、子犬はケージを噛むとかゆみを止めることができると、学習してしまいます。

そうなると噛み癖がついてしまって、歯のかゆみがなくなってもやめなくなってしまいます。

子犬はなんにでも興味しんしんです。そして犬はそもそも噛むという行為自体が大好きです。そのため、子犬のころは、とにかくなんでもおもちゃのように噛んでしまいます。

しかしこれは噛むという行動によって、安全なものであるのか危険なものであるのかということを判断するための、犬としての本能であるとも考えられます。

このように好奇心旺盛なころに、いろんなことを学んでいくのですが、ケージを噛むというのもそういう理由が考えられます。ただこの行為がそのままかみぐせになってしまうと厄介なので、注意しておきましょう。

子犬がケージを噛んでしまう原因に、ストレスがあります。犬でも不安なことがあれば、人間と同じようにストレスを感じます。例えば、新しいケージや環境に慣れていないころは特にです。

子犬の性格によっても違いますが、臆病で神経質な子犬にとっては、なかなか環境に馴染むことができず、常に不安を抱えている状態が続くと、ケージを噛んで気持ちを落ちつかせようとします。

犬の本能では、自分の身を守るためにケージという寝床があることは、安心できる場所として必要なことなのですが、それが理解できるまでは、落ち着かずリラックスすることができません。

ケージは安心できる場所であることを、はじめにしっかりと教えることが大事です。

基本的にケージのように小さな場所は犬を安心させるものなのですが、?るときの制裁としてケージに入れたりすると、それが悪いイメージとなり、ケージを嫌いになってしまうことがあります。

ケージを嫌いになるとそこから逃れたい、または入っていること自体が大きなストレスとなってしまうためにケージを噛むようになります。

ケージの中はどこにいるよりも安心することのできる場所ということを理解させるようにしつけておかないと、ケージを噛むのをやめず、噛みぐせとなってしまうこともあります。ケージは子犬にとっては最もリラックスできる場所でないといけません。

また不満がつのると噛むだけでなく吠えぐせがついてしまうこともあります。

子犬がケージを噛む理由はその他には、飼い主に構ってほしいという気持ちを、アピールしている行動であるとも考えられます。

飼い主が忙しくて、子犬と十分にコミュニケーションが図れていないときなどは、淋しくて発散もできずに、ストレスをためこんでしまいます。そのはけ口としてケージを噛むという行動に出てしまいます。

またケージを噛むことで、飼い主が慌ててしかったりすると、子犬はそれを構ってくれていると誤解してしまうことがあります。ケージを噛むと飼い主が構ってくれるのだと勘違いしてしまい、それが習慣化してしまいます。

子犬が飼い主を見ながらケージを噛んでいるような場合には、このようなことが考えられます。

子犬がケージを噛む理由には、このようにさまざまなものがありますが、ケージを噛むのを放っておくことはできません。ケージを噛んではいけない理由をいくつかあげてみました。

犬を飼うためにはそれらをきちんと把握したうえで、少しでも子犬が安全で安心して過ごせる環境づくりをすることが必要です。

そしてそれをきちんと整えることは、飼い主が生活しやすい環境づくりをすることへと繋がっていきます。

子犬も飼い主のお互いがリラックスして生活を行うためにも、話すことのできない犬の気持ちをしっかりと見極め、危険を取り除くことが大切です。

子犬はまだ歯もしっかりとはえていないので、硬いケージを噛むと歯が折れてしまう場合があります。

乳歯の場合にはまだいいですが、永久歯が折れると厄介です。犬の乳歯は28本で、永久歯は42本あります。

甘嚙みをしているくらいなら歯への影響はそれほどでもありませんが、歯の生え変わりの時期やストレスによるイライラによって、思い切り噛んでしまうことがあります。

ケージはたいていの場合安全に配慮して作られてはいますが、それでもあまりにもきつく噛んだり噛む場所によっては歯が折れてしまうことがあります。

あまりにも危険を感じる場合には、ケージ自体を変えることも考えた方がいいでしょう。