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保護犬のしつけは根気が必要!保護犬のしつけ方と注意点5つ

更新日:2024年08月26日

保護犬は適切なしつけがされていないことも多く、過去の辛い経験や、成犬の場合は性格や習慣が確立していることもあり難しさもありますが、その分できるようになったときの喜びもひとしおです。絆を結び、人間と共に社会に順応していくために、根気よくしつけに取り組みましょう。

保護犬のしつけは根気が必要!保護犬のしつけ方と注意点5つ
野生の犬は、外敵に自分の場所を知られないために寝床から離れたところに排泄する習性があると言われています。

この習性になぞらえ、犬を家の中で飼育するにあたっては、寝床とトイレは離れた場所に置くようにするのが飼育にあたっての鉄則です。

しかし、保護犬の場合はケージや小屋に閉じ込められ、ケージの中や周辺に排泄物を垂れ流す不潔な環境が日常だったわけですから、この習性が当てはまらないことがよく見受けられます。

保護犬が安心して排泄できるようにしつけるためには、時には臨機応変にケージの中やケージの近くにトイレを設置することも考えなければなりません。

保護犬のしつけ方法2:おすわり

犬をしつけるときは意味づけがとても重要です。

保護犬の性格はさまざまですが、共通して言えることは、まず前提として安心できる環境を用意してあげることです。

その上で、「おすわり=ごほうびがもらえる 」「おすわり=褒めてもらえる 」など、おすわりをするといいことがあるという経験を繰り返しさせてあげることで、その号令にうまく反応できるようになるのです。

保護犬のしつけ方法3:吠え癖

犬が吠える理由はひとつではありませんが、なかでも保護犬に多いのが「恐怖」や「不安」から身を守るために吠える行動です。

不安から身を守るために吠えているのであれば、不安要素を取り除き、吠えずに過ごせるようトレーニングをする必要があるでしょう。

いずれにしても焦らず根気よくトレーニングに取り組むことが重要です。

保護犬のしつけ方法4:成犬

もし家族として迎える保護犬がすでに成犬であった場合、なかには基本的なしつけが既にできている場合もあり、その場合子犬と違って1から10まで教える手間が省けます。

また、成犬はどのような性格かが固まっているため、しつけの方法や対策も立てやすいと言えるでしょう。

ただし保護犬はさまざまな事情を経て現在に至るため、必ずしも社会性のあるしつけが行き届いているとは限らず、むしろ悲しい過去に心を閉ざしていたり問題行動があることも多いのも事実です。

大切なことは、焦らず時間をかけて向き合うことです。

保護犬のしつけ注意点5つ

犬を飼う場合、人間社会に適応することが可愛がられる秘訣でもあり、飼い主にとっても人間にとっても双方にストレスなく暮らしていく上で重要なことであると言えます。

そのためには、適切なしつけや飼育が必要ですが、保護犬をしつける際にとくに気をつけなくてはならない注意点とは、どのようなことがあるのかを解説していきます。

保護犬のしつけ注意点1:環境に慣れさせることを優先する

保護犬は特に成犬の場合、過去の経験やそれぞれの性格の違いもあるため、すんなり環境に馴染めない場合もあります。

人間でもさまざまな過去の事情やその性格によっても環境に馴染むまでの時間は人それぞれなのと同様に、犬もまたひとくちに保護犬といってもそれぞれなのです。

まずは焦らずに急がず、愛情を注いで食事や散歩など規則正しい生活を送らせることで、自分の居場所だと理解させてやることが保護犬のしつけの第一歩として非常に重要です。

保護犬のしつけ注意点2:徐々にスキンシップをとる

うまくスキンシップができないと、例えば、グルーミングや獣医さんにかかったときや犬好きな人が触りたいと近寄ってきたときなど、さまざまなシーンで犬も飼い主もお互いにストレスになるため、スキンシップがとれるようになることはとても重要です。

しかしながら保護犬の中には、過去の経験から人に触られることに強い警戒心や抵抗を覚えている場合もあります。

いきなり距離を縮めようとせず、比較的落ち着いているときに徐々にスキンシップを取るようにしましょう。

保護犬のしつけ注意点3:焦らず気長に教える

保護されるまでに辛い体験をしていれば警戒心が強くなるのは当然です。

警戒心が解けてきたとしても、とくに成犬の場合は性格や癖、こだわりなどができあがっているため、なかなかしつけが思うようにいかないこともあるでしょう。

人間側の都合のみで無理やり言うことを聞かせようとするのではなく、焦らず気長に待つことが重要です。

どのような性格か、何に怯えているのか、どんなことが好きなのかなど保護犬それぞれに合わせて歩み寄りながら教えていくことが大切です。

保護犬のしつけ注意点4:怒らず褒める

しつけというと、「褒める」と「しかる」の2つの方法のバランスが大切なように感じますが、怒鳴られたり虐待を受けた過去の経験を持っている場合、叱られることが恐怖でしかなかったり、防衛反応から攻撃的になってしまう場合もあります。

そのため、叱ることはリスクがあり、タイミングも叱り方も非常に難しいと言えます。

一方で褒めることは、犬にとって嬉しいことであり、いいことであると認識がしやすく、とった行動を強化することにつながります。

飼い主側も存分に表情や声のトーンなどでも、嬉しさや楽しさを存分に表現しながら褒めることが効果的です。

保護犬のしつけ注意点5:ドッグトレーナーに相談する

そもそも犬は人間とは違い、言葉で意思や考えを伝えることはできませんし、習性も異なります。

その上保護犬は、過去のトラウマなどが大きく性格に影響している場合も多く、誤ったしつけは逆効果になり、犬にとっても人間にとっても、双方にストレスになりかねません。

そんな時は犬の特性を熟知し、保護犬についても詳しいプロであるドッグトレーナーに力を借りてしつけをすることも効果的です。
次のページ:保護犬が散歩を怖がるときのしつけ対処法

初回公開日:2019年08月27日

記載されている内容は2019年08月27日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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