犬にお手を覚えさせる方法は？自宅でできる簡単なしつけトレーニング

「おて」と言葉をハッキリ言って、手を犬の前に差し出します。前足を出した手に乗せて、お手の動作ができたら、すぐに誉めておやつをあげます。

そして、この動作を何度も繰り返し、できるようになったら、ご褒美を少しずつ減らします。

お手と言う指示で出した手に、前足を乗せるようになれば、お手が習得できたといえます。

少しでもお手ができるようになると、しつけが楽しくなってきます。飼い主は、教えることに自信が付きます。

さらに、犬と一緒に楽しくトレーニングをするためには、いくつか注意点があります。犬の安全や上下関係を教えるために、飼い主はポイントを押さえておきましょう。

今回は、5つの注意点をまとめました。簡単ではありませんが、難しいことでもありません。お手のトレーニングの前に確認をして、お手の習得に役立ててください。

ご褒美を持った手の位置は、犬の前足の付け根の少し上あたりです。前足を手の上に乗せやすい位置に手を出すと、自然に前足を乗せられるからです。

なかなかお手を覚えてくれないと感じているときは、覚えない理由が手の位置の場合があります。

お手のしつけを始めたときに、飼い主も乗せやすい位置を確認して微調整するといいでしょう。家族で、お手ができたときの状況を共有することも大切です。

お手の習得には、差し出す手の位置が大切です。

家族でお手のしつけに取り組むのは、コミュニケーションがとれ、犬にとっても良いことです。

しかし家族で取り組む際は、指示する言葉を統一して取り組みましょう。

家族で違う言葉で指示を出していると、犬は何を言われているか理解できないので、お手ができません。こんなとき犬は、何をすればいいのか混乱しています。

お座りを指示する場合は、「オスワリ」「shit」など、できたときに誉めるときは、「いいこ！」「グッド」などがあります。

家族の中で言いやすい言葉を話し合って決めておきましょう。

しつけの際のご褒美は大事ですが、あげすぎには注意が必要です。

しつけを始めたときは、「オスワリ」や「お手」など、少しでもできると嬉しいです。しかし、何度も行うのは避けましょう。

ご褒美をたくさん貰うと、美味しいものが貰えると、認識してしまう可能性があります。覚えさせ方を間違うと、なかなか習得できません。

また、おやつをくれる人と勘違いして、築きかけた主従関係にも影響を及ぼすことも考えられます。

なにより肥満につながります。おやつをあげすぎないように考えて、しつけを行いましょう。

犬が集中していたとしても、一日でお手を覚えさせようとするのはやめましょう。必要なのは、根気強く続けて行うことです。

長い時間にわたって無理やりお手をさせると、嫌になってしまいます。別の日にお手のしつけをしようとすると、嫌がってしなくなる恐れがあります。

平均的な時間は、１回は5～10分くらいで、１日に4～5回に分けて行います。

できるまでの期間は、犬によって差があります。他のワンちゃんと比べて、早くできないからと、焦ったり怒ったりしては逆効果です。

もし時間がかかったとしても、苦労した分、できたときの嬉しさはひとしおです。気長にできるまで、楽しみながらしつけをしましょう。

お手の指示をかけていないときに、おやつ欲しさに、お手をすることがありますが、ご褒美はあげてはいけません。

指示をかけていないときに、お手をしてご褒美が貰えると、お手の動作で、美味しいものが貰えると勘違いします。

お手の動作をして、ご褒が貰えると、自分の言うことを聞いてくれると判断して、わがままになってしまう恐れもあります。

指示をかけたときに、お手をすると、ご褒美が貰える。犬にルールをハッキリ示すことが大事です。

お手するワンちゃんは可愛いだけでなく、犬のケアにも役立ちます。何より指示に従うことができると、危険を回避できます。

また、お手のしつけは、飼い主が準備をしてから行います。準備が整い次第「オスワリ」のしつけから始めましょう。

お手を覚える期間は、犬によってさまざまです。遅いからと言って焦る必要はありません。

しつけの最中に、嫌がる、怒るなどの行動をするときは、他に原因が潜んでいる場合があります。

犬も飼い主も、楽しんでお手ができるように、しつけトレーニングを行うことが肝心です。目的の達成のために、やり方や注意点を役立ててください。