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目でロックオンした獲物は逃がさない!サイトハウンドの犬種と特徴とは?

更新日:2024年06月27日

サイトハウンドは、優れた視覚を使って獲物を追う獣猟犬です。今は猟犬としてだけではなく、ペットとして飼われることも多いサイトハウンドですが、猟犬だった頃の特徴を色濃く残している犬です。この記事では、サイトハウンドの犬種や特徴をご紹介します。

目でロックオンした獲物は逃がさない!サイトハウンドの犬種と特徴とは?
サイトハウンドの足は長く、速く走るために細くなっています。

サイトハウンドには「世界で有数大きな犬」とも呼ばれるアイリッシュウルフハウンドも含まれますが、大きな体に対して足は細く長くなっています。

一般的に体重25㎏以上の犬が大型犬と呼ばれますが、大型犬として有名なゴールデンレトリバーやシベリアンハスキーと比較すると、その足の細長さがよくわかります。

小さな頭、流線型のボディ、細く長い足と、サイトハウンドはまるでモデルのような美しい容姿をしています。

特徴4:高速を維持したまま長距離を走れる

サイトハウンドはただ速く走れるだけではなく、高速を維持したまま長距離走行が可能です。動物界の俊足チーターはスピードならありますが、長距離走行のできる体ではありません。

猟犬だったサイトハウンドは、獲物を追いかける途中で力尽きてしまうわけにはいきません。獲物を捕らえ、主人の元へ帰らなくてはなりません。

そのため速く走るだけではなく、長距離を走る能力も必要なのです。体全体が細いサイトハウンドですが、胸部だけは厚くなっています。

これは肺が発達しているためです。この強い肺が長距離走行を可能にしています。

特徴5:運動量が非常に多い

スタミナがあるサイトハウンドは、膨大な運動量を必要とします。サイトハウンドを飼うなら犬と一緒に相当な運動をしなければなりません。

ダイエットをしたい方や犬と一緒に運動を楽しみたい方には、サイトハウンドは最適な犬種です。

散歩は朝夕の1日2回、最低1時間程度が理想です。ドッグスポーツもで、特になのは「ルアーコーシング」です。

ルアーコーシングとは、疑似餌(ルアー)をワイヤーにつなぎ、ワイヤーを電動モーターで巻き取りながら犬に追いかけさせるという、サイトハウンドを対象に始まった競技です。

特徴6:室内と外とで様子が一変することがある

外では活発に走り回るサイトハウンドですが、室内では一変し非常におとなしくなります。

サイトハウンドには寒さに弱い犬種もいるので、室内飼育ができる環境が必要です。活発に走り回る犬を飼うとなれば、郊外の広い一軒家でないと難しいと思われるでしょう。

しかし、外で十分に運動をさせていれば、室内では穏やかに過ごし無駄吠えも少ない犬です。マンションなどでも近隣トラブルを起こさずに飼育が可能です。

ただしすべてのサイトハウンドがおとなしいわけではなく、犬種や個体によって差もあるのでよく見極めましょう。

特徴7:繊細な心の持ち主

犬種によっては人間に匹敵するほどの大型犬もいるサイトハウンドですが、その外見とは裏腹に繊細な心の持ち主です。

人見知りが激しく、知らない人には自分から近づこうとしません。飼い主の感情を敏感に察知するため、しつけのためにひどく叱ってしまうとストレスから体調不良になります。

子犬の頃からいろいろな人や犬に接する機会を作る、いたずらをしても頭ごなしに叱らないようにするなど、繊細な性格に配慮した接し方をしましょう。

サイトハウンドに分類される犬種

サイトハウンドは特定の犬種の名前ではなく、視覚が優れた犬種のグループの名前です。同じサイトハウンドでも大きさ、被毛などの身体的特徴、性格がそれぞれ異なります。

猟犬の名残が強く攻撃的な犬種もいれば、おとなしくフレンドリーな犬種もいます。大きさも中型犬から超大型犬までさまざまです。

ここでは、サイトハウンドの代表的な犬種を6種ご紹介します。

犬種

  1. アフガンハウンド
  2. サルーキ
  3. ボルゾイ
  4. イタリアングレーハウンド
  5. アイリッシュウルフハウンド
  6. ウィペット

犬種1:アフガンハウンド

アフガンハウンドは大型犬には珍しく引きずってしまうほどの長毛で、プライドが高くしつけにくい犬種です。

アフガンハウンドは「世界で有数頭の悪い犬」などと呼ばれていますが、それは人間への服従心が低く、命令に従わないことがあるためです。

これは狩猟犬として、主人の命令を待つより先に自分で考え判断する習慣があったためです。マイペースな性格で、猫のような犬とも呼ばれます。

特徴的な長毛はシングルコートなので抜け毛には悩まされませんが、絡まりやすいので適切なケアが必要です。

犬種2:サルーキ

サルーキは長い毛で覆われたたれ耳が特徴の犬で、頭がよく、自由を好む性格です。

走るのが大好きで、全犬種の中でもっとも速く走るとも言われています。自転車で並んで走る、広いところを走り回らせるなど、たっぷりと運動させましょう。

狩猟犬だったため、散歩中でも小動物などを見つけると追いかけてしまうので、散歩のときは必ずリードが必要です。

穏やかで落ち着いた性格ですが自由奔放で自立心が強いため、一般の犬のように主従関係を築くのは難しい犬種です。また、繊細な性質のためストレスから病気になってしまうこともあります。

犬種3:ボルゾイ

ボルゾイは、ロシア原産で美しい被毛を持つ大型犬です。体高はオス75~85cm、メス68~78cmくらいあり、立ち上がると人間くらいの大きさになります。

ダブルコートの犬種なので、ブラッシングなどのケアや抜け毛の掃除が必要です。

性格は穏やかで落ち着いていますが、好奇心旺盛で遊び好きです。一方で、外に出ると猟犬だった頃の血が騒いで小動物を捕らえてしまうので注意が必要です。

短時間で遠くまで走って行ってしまう走力と、1mくらいの柵は飛び越えてしまう跳躍力を持っているため、脱走しないように対策をしましょう。

犬種4:イタリアングレーハウンド

次のページ:サイトハウンドを飼う上での注意点

初回公開日:2019年08月28日

記載されている内容は2019年08月28日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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