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目でロックオンした獲物は逃がさない!サイトハウンドの犬種と特徴とは?

更新日:2024年01月10日

サイトハウンドは、優れた視覚を使って獲物を追う獣猟犬です。今は猟犬としてだけではなく、ペットとして飼われることも多いサイトハウンドですが、猟犬だった頃の特徴を色濃く残している犬です。この記事では、サイトハウンドの犬種や特徴をご紹介します。

目でロックオンした獲物は逃がさない!サイトハウンドの犬種と特徴とは?

サイトハウンドとは?

サイトハウンドとは、優れた視覚で獲物を見つけ狩猟をする犬種です。

ハウンドとは犬の品種の名称で、獣猟犬として発達した犬です。嗅覚で獲物を追うセントハウンンドと、視覚で獲物を追うサイトハウンドがいます。

犬といえば嗅覚が非常に優れた動物として知られていますが、サイトハウンドは優れた視覚に特徴のある犬種です。サイトハウンドの特徴をご紹介します。

視覚に優れている

サイトハウンドは視覚ハウンドとも呼ばれ、犬の中で特に優れた視覚を持つ犬種です。

一般的に犬は近視で、遠くのものがよく見えません。視力は平均して0.2~0.3程度と言われています。

しかし、サイトハウンドはピントがきちんと合う正視眼を持っているため、他の犬種に比べて遠くのものもよく見えます。

視野も広く、一般的な犬の視野は200~250度ですが、サイトハウンドの視野は270度以上を見渡せます。

また、犬は動体視力の優れた動物ですが、サイトハウンドは大平原で狩猟をする犬だったため、特に優れた動体視力を持っています。

走力に優れている

サイトハウンドは走力に優れた犬で、時速60~70㎞で走ると言われています。ここまで早く走れるのは、サイトハウンドがダブルサスペンションギャロップで走るからです。

ダブルサスペンションギャロップとは、前脚と後脚を伸ばしきり、4本の脚が完全に地面から離れる走り方で、チーターと同じ走り方です。

他の犬でも全力で走るときはこのような走り方になりますが、サイトハウンドは軽く流すときでもダブルサスペンションギャロップで走ります。

歴史がある

サイトハウンドは世界でもっとも古い犬種を含むグループで、その歴史は7000年以上と言われています。

サイトハウンドの一種であるサルーキは、飼育犬種の中でもっとも古い犬とされており、紀元前6000年以上前の遺跡からサルーキの特徴を持つ犬の彫刻が見つかっています。

イタリアングレーハウンドは、古代エジプトでファラオの宮廷に存在していた小型のグレーハウンドの末裔であると言われています。

アフガンハウンドは、旧約聖書に登場するノアの箱舟に乗った犬と言われています。

サイトハウンドの特徴

サイトハウンドは身体的にも精神的にも非常に特徴のある犬です。「猟犬」という言葉からイメージされるのは、大きな体を持ち獰猛な性格な犬でしょう。

しかし、サイトハウンドはそのようなイメージには当てはまりません。

素早く走って獲物を捕まえるために鍛え抜かれた体は、美しい姿をしています。一方で、攻撃性の高い猟犬とは思えないような繊細さも持ち合わせています。

ここでは、サイトハウンドの特徴を7つご紹介します。

特徴

  1. 頭が小さく首が長い
  2. 流線型のボディ
  3. 足が長く細い
  4. 高速を維持したまま長距離を走れる
  5. 運動量が非常に多い
  6. 室内と外とで様子が一変することがある
  7. 繊細な心の持ち主

特徴1:頭が小さく首が長い

サイトハウンドは頭が小さく首がほっそりと長い、美しい外見を持っています。

サイトハウンドにはかなり大型の犬種も含まれますが、どの犬も体に対して頭が小さいので威圧感がありません。

長毛・短毛どちらの犬種もいますが、長毛種は頭から首にかけて長い毛をなびかせ、優雅な印象です。短毛種は毛が短くすっきりしている分、頭の小ささや首の長さが際立ちます。

その美しさから、サイトハウンドはかつて王侯貴族のペットとして飼われ、絵画や彫刻にも残されているのでしょう。

特徴2:流線型のボディ

サイトハウンドのボディは余分な肉がなく引き締まり、空気抵抗を少なくする流線型をしています。空気抵抗を少なくしている分、速く走ることができます。

スピードのために流線型をしているものというと、スポーツカーが挙げられます。

余分なものをそぎ落としてスピードを手に入れ、見た目も美しいサイトハウンドはまるでスポーツカーのようです。

贅肉がなく、骨が浮き出るほど痩せた体をしているため、フードを食べていないのではないかと疑われることすらあります。

特徴3:足が長く細い

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初回公開日:2019年08月28日

記載されている内容は2019年08月28日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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