猪犬ってどんな役割があるの？なれる犬種と必要な条件をご紹介！

狩猟犬である猪犬は狙った獲物を瞬時に狩るためにも、物静かに行動できる度胸や冷静さが求められます。自ら居場所を知らせるような行動を頻繁にするような犬は猪犬にはなれません。

何事にも動じない犬が猪犬としては求められます。家庭という状況においては、突然の来客や子供の襲来があったとしても急に吠えることなくドンと構えてくれる犬が理想でしょう。

ストレスが溜まっている場合は吠えることもよくありますが、その場合は飼い主の面倒見が悪いという結論に至ってしまいます。

猟師というのは命がけの職業であり、常日頃からは考えられない心理状態に追い詰められてしまうことも多くあります。そのため、見間違いで対象を撃ってしまうということも多々あります。

雪山での狩猟において白毛の犬を目標と間違えて撃ってしまったというお話もありますし、木株を鹿と間違って撃ってしまったという例もあります。

このように見間違えてしまうことがありますので、猪犬は猪とは全然違う毛色や体格が強く求められるでしょう。自分の愛犬を撃つという悲劇を起こさないためにも、この猪犬の条件は絶対に考慮すべきです。

猪を狩るための狩猟は奥深い山に向かうことになるので、当然飼い主と愛犬がバラバラになってしまうことがあります。その場合、悪意ある人が単独になった犬を車に乗せて連れていってしまうケースがあります。

もちろん、善意で飼い主とはぐれたと考えて連れ帰ってくれるというケースもありますが、その判断は非常に難しいのでまずは警戒して乗らないように努めてくれる犬が求められるでしょう。

飼い犬と主の関係性はその地方独自のルールが用いられることもありますが、基本的には一心同体となりますので強い警戒心から連れていかれない猪犬が求められます。

猪犬は狩猟という命がけの状況でも臆さず飼い主とともに戦ってくれる最大級のパートナーです。そのパートナーも自分で育て上げることが一般的なので、ブリーダーとしての実力も求められます。

また、自分で育てた愛犬だからこそ命を懸けられるという声もあり、まさに一心同体であり頼りになる存在でもあるのでしょう。

ただし、猟犬であるための条件や能力というのはかなり複雑なものがありますので、全てが高水準で満たされた猪犬を育て上げるのは本当に大変でしょう。猟師としての経験から考えられる状況に供えた訓練を仔犬のころから施す必要があります。