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沖縄に生息するヤドカリの種類は?その生態や特徴・飼育方法を紹介

更新日:2024年08月09日

沖縄などの白いビーチのある場所に行ってヤドカリをみつけると、その不器用そうな動きかたなどについ見入ってしまうことはないでしょうか。家に帰って水槽で出迎えてくれたら、ほっこりと良い気分になりそうな愛らしさのヤドカリの、種類や生態、飼い方などをご紹介します。

沖縄に生息するヤドカリの種類は?その生態や特徴・飼育方法を紹介

ヤドカリはどんな生き物か

ヤドカリといえば、可愛い貝殻に入った様子が絵になるためかアニメ映画や、絵本などでたびたび登場し顔なじみの海の生き物です。

しかし、実際にはヤドカリとはどんな生き物で、どんな生活をしているのかあまり知られていません。

特に沖縄の白いビーチに映えるヤドカリですが、どんな種類のヤドガリがいてどんな生活をしているのかみてみましょう。

沖縄に生息するヤドカリの種類

沖縄に生息するヤドカリの種類は?その生態や特徴・飼育方法を紹介
沖縄に宿泊し早朝の砂浜を歩いていると、必ずといっていいほどヤドカリに遭遇します。

一見同じように見えるヤドカリにも種類があり、沖縄には実はたくさんの種類のヤドカリがいます。沖縄のヤドカリの種類と主な特徴についてご紹介します。

沖縄を旅行する際には、ぜひ見てみてください。

沖縄に生息するヤドカリの種類1:オカヤドカリ

オカヤドカリは沖縄の代表的なヤドカリで、亜熱帯地方に暮らします。

小笠原諸島での個体数の減少があり天然記念物として指定されていますが、個体数がそれほど少なくないということで指定業者のみ捕獲ができます。(個人ではできません。)

オカヤドカリは、子どもの時と産卵時以外はおか(陸上)でくらします。沖縄のビーチで目につくことが多い所以でしょう。天然で20~30年ほどの寿命がある長生きのヤドカリです。

沖縄に生息するヤドカリの種類2:ナキオカヤドカリ

ナキオカヤドカリは、オカヤドカリ属として熱帯域の陸上に住んでいるヤドカリです。

鉗脚(はさみの部分)の上縁の毛と、左のはさみの斜向顆粒列(斜め下に向く顆粒状の模様のようなもの)が特徴です。発音器を持っていて、威嚇のためなどで鳴くことが多いでしょう。

2歳くらいまでのオキナカヤドカリは砂浜をよく歩き白や紫など鮮やかな種もありますが、年齢を重ねると林などにいることが多くなり体色も茶色っぽくなっていきます。

沖縄に生息するヤドカリの種類3:ムラサキオカヤドカリ

ムラサキオカヤドカリは、沖縄などの熱帯域の陸上に住んでいます。はさみ部上縁の毛束と左のはさみの斜向顆粒列が他のヤドカリとの違いになります。

また、眼柄(頭部と離れた複眼)が扁平なのも特徴です。さらに特徴的なのは、鳴くオカヤドカリとして、威嚇などの時に鳴くことがあります。

若い種は白や青、オレンジ色などですが年齢が高くなると紫色になっていきます。30年以上生きる個体もいるので個体数は多い方でしょう。

沖縄に生息するヤドカリの種類4:オオナキオカヤドカリ

オカヤドカリとして熱帯域の陸上に生息していますが、沖縄本当には少なくインド~西太平洋に分布しています。絶滅危惧種と指定されています。

特徴的なのは眼柄で、海に生息するヤドカリのように円筒形の眼をしています。イラストなどでよく見かけるような眼といってよいでしょう。

比較的丈夫なヤドカリで10年以上は生きると言われています。ヤドカリは夜行性なので、昼間はじっとしていて夜動く姿を見られることが多いでしょう。

沖縄に生息するヤドカリの種類5:コムラサキオカヤドカリ

熱帯域の陸上に生息しますが、沖縄よりインドや西太平洋に広く分布しています。形態的に左の鉗脚の掌部の外側の斜向顆粒列が無い、眼柄の断面が扁平ではないことが特徴です。

コムラサキヤドカリには発音器は無いので、鳴く声は聞くことはできません。

生息環境の悪化で、絶滅危惧種に指定されており沖縄でも個体数はすくないヤドカリです。コムラサキという名称ですが、見た目には鮮やかな紫色に見えるでしょう。

沖縄に生息するヤドカリの種類6:サキシマオカヤドカリ

サキシマオカヤドカリは、体色が非常に鮮やかな赤色で目立ちます。

左の鉗脚の掌部上縁に毛束があり、外面上部に斜向顆粒列を持っています。また、左の第3胸脚の外面と内面が区別されていないことなどが特徴です。

国内で個体数が多いのは、小笠原諸島の父島、北硫黄島、南硫黄島、南鳥島、沖縄の方では黒島や石垣島で、ほぼ限定されていると考えられていましたが、まれに水納島などでも発見されています。
次のページ:沖縄でよく見られるオカヤドカリの生態

初回公開日:2019年08月21日

記載されている内容は2022年11月17日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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