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【オス・メス別】メダカの寿命・症状・最長|産卵/屋内・外

更新日:2024年08月09日

メダカは日本人にとってなじみ深い魚です。メダカは屋内で飼育したときと屋外で飼育したとき、寿命は異なるのでしょうか。メダカの命は短いですが、上手に飼育すれば長生きさせられます。メダカの寿命を延ばす飼い方や注意点をまとめました。

【オス・メス別】メダカの寿命・症状・最長|産卵/屋内・外
活発に動き回っていたメダカが、水底近くでじっとしているようになると寿命が間近に迫っている合図です。若くて元気なメダカは水面近くで活発に泳ぎ回ってエサを探します。しかし、年老いたメダカは若いメダカに追いやられるようになり、競争の輪の中に入っていけなくなります。

メダカがじっとしている場合、加齢の他にも病気が疑われます。もし、若いメダカが水底でじっとしている機会が多いという場合は病気を疑いましょう。水質が安定しない状態だと灰色カビ病やエロモナス症にかかることがあります。うろこに血がにじんでいたり、ヒレが白っぽくカビているような状態になった場合、病気の可能性が高いです。

老齢のメダカが病気になると回復せずに死んでしまう確率が高く、そのまま寿命を迎えることになるため水槽の環境には気を配りましょう。

奇形のメダカは寿命が短い

メダカ愛好家の中で有名なメダカにダルマメダカがいます。一般的なメダカに比べて胴体が短く、寸詰まりな身体をしていることが特徴です。ダルマメダカは人為的に作り出された奇形のメダカです。メダカを飼育する水温を高く維持し、産卵させふ化させたメダカは背骨が曲がっていたり、背骨の長さが足りなかったりして奇形になります。

ダルマメダカは奇形のメダカからきれいなダルマ型に生まれたメダカだけを選別して交配させ、新しい種類として確立させました。曲がった背骨が内臓のはたらきに影響を与えるのか、奇形のメダカは寿命が短い傾向にあります。

ダルマメダカのような奇形のメダカは一般的なメダカよりも体が弱いことが多く、病気にかかりやすいため水質の管理には一層気を配りましょう。

屋内・屋外のメダカの寿命

メダカは特別な器具がなくても飼育できる魚です。広口の容器とカルキを抜いた水さえあれば飼育可能です。水温にデリケートな魚とは違い、屋外でも飼育できます。

メダカを屋内で飼育している場合と屋外で飼育している場合では寿命が違ってきます。屋内と屋外で異なる点や、寿命への関連性について解説します。

屋外の水槽

メダカは日本の河川や水田に住んでいる魚です。そのため、家庭でも簡単に飼育できます。

温かい場所に生息する熱帯魚を飼育するにはヒーターが必要ですが、メダカを飼育する際はヒーターは必要ありません。真冬の屋外でも北風がはげしく吹き付ける場所でなければ飼育することができます。ただし、凍結した状態では生きていけないため寒冷地の場合は屋外で飼育することは難しいです。

また、屋外で飼育する際は野良猫やカラスなどに食べられないように工夫することが大事です。他の生物に捕食されてしまう環境では寿命は短くなってしまいます。場合によっては金網などでフタをして防御しましょう。

屋外の池やビオトープ

屋外の池やビオトープでメダカを飼育する際、自然に近い環境での飼育となります。ビオトープは土の中にいる微生物や水草が水質を安定させる役割を持ちます。また、メダカ以外の貝やエビなどの水中生物と共存していくことになるため、メダカ単体で飼うときとは環境が異なります。

寿命が迫ってきたメダカは、池の中の他の生物に捕食されやすくなります。また、屋外の水槽で飼う場合と同じく他の動物に捕食されてしまうこともあります。しかし、池の中にいる豊富なプランクトンをエサとして食べることができるため、栄養を蓄えやすい面もあります。池の中の生物と微生物のバランスがよければ、長い寿命を生きられます。

屋内の水槽

メダカを屋内の水槽で飼っている人は多いことでしょう。メダカの体長は小さいため、屋内でも簡単に飼育できます。魚飼育用の水槽を用意しなくても大きめのバケツがあれば飼育は可能ですが、魚飼育用の設備があった方が寿命は長くなります。

水質を安定させるための装置があった方が、水質の管理が簡単です。屋内の水槽で上手に飼育できれば、年間を通して一定した水温と水質で飼育できるため寿命を長くしやすいといえます。屋内の水槽であれば野生生物に捕食される心配もありません。しかし、水替えを上手に行なわないと水質の変化によるダメージを与えてしまうため、メダカの寿命に影響します。

メダカの寿命を延ばす飼育方法

メダカは適切な飼い方をすれば3~4年生きられます。狭い水槽内でオスメスをたくさん入れ、頻繁に繁殖させると寿命が短くなりがちです。また、多くの種類の魚を混泳させると魚に与えるストレスが大きくなり寿命が縮む原因になる場合もあるため、寿命を長く飼育したいなら単独飼育を行ないましょう。

繁殖させるとき以外はオスメスを分けて管理し、水質、水温、水槽の置き場所などに注意して飼育しましょう。メダカの寿命を延ばす飼育方法を解説します。

水質に気を配ろう

メダカを飼育する際に水質は重要です。具体的には、水のph(ペーハー)バランスに注意して飼育します。phとは、水の中に溶けている水素イオン濃度をあらわす指数のことです。phの値が7だと中性、7以下なら酸性、7以上ならアルカリ性の水ということになります。メダカだけでなく他の魚を飼育する際にもphは重要です。

メダカが暮らしている環境の水のphは5~9程度です。井戸水や湧き水を使用している場合を除き、日本の水道水のphは5.8~8.6付近であることが多いです。

そのため、そのままでもメダカの飼育に適しているといえますが、水道水の中にはカルキや塩素など生物にとって刺激になる物質が溶けているので、汲み置きをしたり中和剤を使ったりして環境を整える必要があります。

グリーンウォーターで育てる方法も

グリーンウォーターとは、植物性プランクトンが繁殖した水のことで見た目が濃いグリーンをしていることが特徴です。青水という名前で呼ばれることもあります。メダカが好みエサが豊富に繁殖している状態なので、健康的に育ちやすいことが魅力です。

しかし、グリーンウォーターはヤゴのような水生生物にとっても居心地のいい環境であるため、メダカの天敵が発生しやすいといえます。

また、緑色ににごった状態の水はメダカの様子がよく見えないため、病気やトラブルなどを見逃しやすい点にも注意しましょう。メダカが不調に陥っていても姿が見えないので初期対応が遅れ、全滅につながることもあります。メダカの飼育に慣れてからグリーンウォーターで飼育することをします。
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初回公開日:2018年01月11日

記載されている内容は2022年11月17日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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