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深海魚スターゲイザーの生体と特徴・由来|オコゼ/目/歯

更新日:2024年02月19日

「スターゲイザー」と呼ばれている魚をご存知ですか?独特な顔が話題を呼んでいる深海魚のことを表しています。今回はそんなミステリアスな深海魚、スターゲイザーの正体についてご紹介します。実は、日本にも多く生息する身近な魚です。

深海魚スターゲイザーの生体と特徴・由来|オコゼ/目/歯

どこにいるの?

スターゲイザーは世界中の海にいます。世界のミシマオコゼ科だと日本各地だけでなく太平洋、大西洋、インド洋、パラオ海嶺と分布は広きにわたっています。日本のミシマオコゼ(Japanese Stargazer)は、日本各地と東シナ海~朝鮮半島、台湾、中国東シナ海沿岸に主に分布しています。

水深

スターゲイザーは水深250mで見つかった例もあるため、深海魚と言えます。しかし、多く分布するのは沿岸域から大陸棚縁辺域といったきわめて浅い場所です。ミシマオコゼなど一部の種類は、河口域にまで生息地を広めているものもいます。

ダイビングで見られる?

このように変わった魚を実際に見てみたいとおもった人もいるでしょう。実は、実際にスターゲイザーを見ることができます。それは、ダイビングで海に潜って見に行く方法です。

日本のダイビングスポットの代表である伊豆の海では、スターゲイザーの一種であるメガネウオがよくみられます。メガネウオは、スターゲイザーの中でも特に浅い水深に生息する魚で、100mよりも深い場所にはいません。したがって、ダイビングで潜れる場所で見られるということです。

ダイビングは、体験だけならライセンスは必要ありませんが、潜れる水深に制限があります。確実にメガネウオを見たい場合は、ライセンスを取ることをします。

深海魚スターゲイザーの獲物の捕り方

スターゲイザーのエサの採り方を動画で見てみましょう。スターゲイザーは、一日中砂の中にもぐり餌となる小魚が来るのをじっと待っています。そして、少し開いた口から下あごについている突起物を出し入れします。これはアンコウもやる方法で、小魚となるゴカイを偽装した疑似餌の役割を果たしています。

そして、小魚が目の前まで近づいてきたら大きな口で一気に丸呑みします。動画では、自分の口の幅より大きな魚やタコまで捕食しています。スターゲイザーは、餌を採るために魚釣りをする魚とも言えるでしょう。

スターゲイザーはおいしい魚!?

見た目は恐ろしい姿をしているスターゲイザーですが、おいしく食べることができる魚です。スターゲイザーは、積極的に漁で取ろうとすることはありませんが、網に紛れ込んでいることがありそれを調理します。

スターゲイザーの旬は、夏で刺身にするとおいしい白身魚です。しかし、どのような調理法でもおいしいとされています。煮つけ、鍋、天ぷら、唐揚げ、干物にして焼くなどさまざまな調理法に向いています。しかし、鮮度が早く落ちやすいのと鰓周辺にある棘に注意しなければなりません。

スターゲイザーはかっこいい魚なのか

初めて見た人の印象に強く残る独特な名前と見た目のスターゲイザーに対して、インターネット上ではさまざまな声が挙げられています。

長女が、おさかな図鑑の名前索引のページを見ながら
「スターゲイザーっていうかっこいい名前の魚がいる!英語で『星を見つめる者』って意味だって!超かっこいい!どんな魚…」
って言いながらスターゲイザーのページ見たらコイツが出てきて固まってる。

出典: https://togetter.com/li/1028357 |

確かに、星を見つめるお魚ではある
そして、絶対に名前負けしてる

出典: https://togetter.com/li/1028357 |
スターゲイザーに対して「カッコイイ」「ロマンチスト」という称賛の声も上がっていますが、それは見た目ではなく「星を見つめる者」という英名に対して多く挙げられています。見た目に関しては「ブサイク」「名前負けしている」という声が上がっていることから、醜いことで有名な三島女郎が由来になったのも納得できるでしょう。

見た目に関してはあまりいい評価を得られていませんが、その身はおいしいということで「人は見た目によらない」「綺麗な花には棘がある」といった言葉に似ていると言っても良いでしょう。
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初回公開日:2017年11月07日

記載されている内容は2022年11月17日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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