ラブカの寿命は何年くらい?気になる生態や生きた化石といわれる所以も紹介
更新日:2024年08月11日
大学で研究されている
ラブカは、生態や寿命について現時点では把握できていない部分が多い生物です。ラブカを研究すると魚類の進化を知る1つのカギとなるため、大学の研究所などでラブカをテーマにした研究プロジェクトが進められています。
東海大学海洋科学博物館とアクアマリンふくしまのラブカ共同研究は、サメ研究者の東海大学・田中彰教授と堀江琢講師とアクアマリンふくしまによるプロジェクトです。
このラブカ共同研究プロジェクトでは、駿河湾での聞き取り調査や生息調査、環境調査、ラブカの卵の体外飼育などが実施されました。このプロジェクトにより、最長で1か月から2か月間ラブカの赤ちゃんを生かすことに成功したり、361日もラブカの卵を人工保育することができたりしています。
このプロジェクトは、2016年4月1日に発足し研究を続けてきており、2021年7月15日にもラブカ生息環境調査を実施し、同年7月31日に調査結果が発表されています。
出典:東海大学海洋科学博物館×アクアマリンふくしま「ラブカ研究プロジェクト」
|東海大学海洋科学博物館
参照:https://www.umi.muse-tokai.jp/news/single.php?id=117
東海大学海洋科学博物館とアクアマリンふくしまのラブカ共同研究は、サメ研究者の東海大学・田中彰教授と堀江琢講師とアクアマリンふくしまによるプロジェクトです。
このラブカ共同研究プロジェクトでは、駿河湾での聞き取り調査や生息調査、環境調査、ラブカの卵の体外飼育などが実施されました。このプロジェクトにより、最長で1か月から2か月間ラブカの赤ちゃんを生かすことに成功したり、361日もラブカの卵を人工保育することができたりしています。
このプロジェクトは、2016年4月1日に発足し研究を続けてきており、2021年7月15日にもラブカ生息環境調査を実施し、同年7月31日に調査結果が発表されています。
出典:東海大学海洋科学博物館×アクアマリンふくしま「ラブカ研究プロジェクト」
|東海大学海洋科学博物館
参照:https://www.umi.muse-tokai.jp/news/single.php?id=117
一般的なサメよりゆっくり泳ぐ
ラブカは、大半のサメよりもゆっくりと泳ぎます。泳ぎ方としては、ウナギと同じように体をくねらせながら進んでいく方式です。
しかし、ラブカは動きが速いイカなども食べることがあります。ラブカの動きはゆっくりで遅いのに、どのようにして動きの速いイカなどを捕獲しているのかは謎となっています。
この件については諸説があり、傷ついて弱った個体を食べているという説や実は獲物を捕らえるときだけ素早く動くという説、吸い込んで捕獲するという説、特異な形状の歯が疑似餌となっているという説などがあります。
この特徴は、サメの仲間でもあるオンデンザメにも共通しています。オンデンザメの場合、動きの速いアザラシなどを捕食しているという報告もあって、やはり謎に包まれています。
しかし、ラブカは動きが速いイカなども食べることがあります。ラブカの動きはゆっくりで遅いのに、どのようにして動きの速いイカなどを捕獲しているのかは謎となっています。
この件については諸説があり、傷ついて弱った個体を食べているという説や実は獲物を捕らえるときだけ素早く動くという説、吸い込んで捕獲するという説、特異な形状の歯が疑似餌となっているという説などがあります。
この特徴は、サメの仲間でもあるオンデンザメにも共通しています。オンデンザメの場合、動きの速いアザラシなどを捕食しているという報告もあって、やはり謎に包まれています。
地震の前に見つかるという噂がある
ラブカも含め、深海魚が浅瀬までときどき上がってきて、ニュースになることがあります。浅い海域でラブカが捕獲されたという話を聞いたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
これについては、潮流に流されたという説や餌を追ってきたという説などがあることはすでに紹介していますが、このほかにも地震と関係しているという説も存在しています。
もの凄く大きな地震が来る前の海底の地層の変化などをラブカが感知して、不快感や危機を感じることで浅瀬までやって来ているという説です。実際に、大きな地震が起きる前にラブカのような深海生物が漂流してきたという事例は確かにあります。
しかし、こういう事例はあったとしてもあくまで今のところは科学的な根拠がない噂程度とみられています。ラブカは海上にいったん上がると寿命は数日となってしまいますし、浅瀬まで来る原因については、今でも謎が多く、分かっていません。
これについては、潮流に流されたという説や餌を追ってきたという説などがあることはすでに紹介していますが、このほかにも地震と関係しているという説も存在しています。
もの凄く大きな地震が来る前の海底の地層の変化などをラブカが感知して、不快感や危機を感じることで浅瀬までやって来ているという説です。実際に、大きな地震が起きる前にラブカのような深海生物が漂流してきたという事例は確かにあります。
しかし、こういう事例はあったとしてもあくまで今のところは科学的な根拠がない噂程度とみられています。ラブカは海上にいったん上がると寿命は数日となってしまいますし、浅瀬まで来る原因については、今でも謎が多く、分かっていません。
実は食べることができる
詳しい生態や寿命も判明していないラブカですが、実はおいしく食べることができます。地域によっては、刺身や寿司ネタに使われたり煮物やムニエルにしたりする場合もあるそうです。
ラブカは、白身のお魚で熱を通しても硬くなりません。また、刺身にすると脂の甘さと上品なうまみを味わえます。なお、ラブカの肝はアンコウなどの肝よりもコクと後味が良いとされているようです。
このようなラブカの身や肝を酒や醤油で煮つけにしても独特な食感や味わいが楽しめておいしいといわれています。さらに、ラブカの卵も食べることができるということで、卵焼きにすると麩を焼いたような食感と風味が味わえるそうです。
ただし、ラブカはサメの仲間なので長い間放置するとどうしてもアンモニア臭がきつくなります。そうなってしまうと食事に向かなくなる可能性が高くなるので注意が必要です。
ラブカは、白身のお魚で熱を通しても硬くなりません。また、刺身にすると脂の甘さと上品なうまみを味わえます。なお、ラブカの肝はアンコウなどの肝よりもコクと後味が良いとされているようです。
このようなラブカの身や肝を酒や醤油で煮つけにしても独特な食感や味わいが楽しめておいしいといわれています。さらに、ラブカの卵も食べることができるということで、卵焼きにすると麩を焼いたような食感と風味が味わえるそうです。
ただし、ラブカはサメの仲間なので長い間放置するとどうしてもアンモニア臭がきつくなります。そうなってしまうと食事に向かなくなる可能性が高くなるので注意が必要です。
生きた化石ラブカの寿命や生態について知ろう
「生きた化石」とされるラブカの寿命や生態、さらにはさまざまな謎などについて紹介しました。現時点でラブカについてはとても謎が多く、正確な寿命や詳しい生態は明らかにはなっていません。
とにかく謎が多いラブカですが、原始的な特徴をいくつも持っていて、およそ5,000万年から8,000万年前の地層からもラブカの化石は見つかっています。
また、ラブカの寿命はおよそ20年から30年と考えられています。水族館ではラブカが飼育されることはありますが、深海のようには生きられず、寿命は数日となってしまうケースがほとんどです。
ラブカの謎だらけの生態からしても寿命についてはまだまだ研究が必要です。大学などでは、ラブカの寿命も含めて研究が続けられています。より詳しいラブカの寿命もそのうち判明するのではないでしょうか。
生きる化石や幻の魚、古代ザメといわれている深海魚のラブカはこれからも注目されるでしょう。ラブカのサメらしい特徴というと鋭い歯を持っている点ですが、実は従来のサメとは異なる形態を持っています。
この鋭い歯は、トゲが出ているように見え、獲物となるイカやタコ、魚などを逃さないようになっています。このような謎だらけのラブカの寿命や生態を理解しつつ、1つでも謎を解明してみませんか。
とにかく謎が多いラブカですが、原始的な特徴をいくつも持っていて、およそ5,000万年から8,000万年前の地層からもラブカの化石は見つかっています。
また、ラブカの寿命はおよそ20年から30年と考えられています。水族館ではラブカが飼育されることはありますが、深海のようには生きられず、寿命は数日となってしまうケースがほとんどです。
ラブカの謎だらけの生態からしても寿命についてはまだまだ研究が必要です。大学などでは、ラブカの寿命も含めて研究が続けられています。より詳しいラブカの寿命もそのうち判明するのではないでしょうか。
生きる化石や幻の魚、古代ザメといわれている深海魚のラブカはこれからも注目されるでしょう。ラブカのサメらしい特徴というと鋭い歯を持っている点ですが、実は従来のサメとは異なる形態を持っています。
この鋭い歯は、トゲが出ているように見え、獲物となるイカやタコ、魚などを逃さないようになっています。このような謎だらけのラブカの寿命や生態を理解しつつ、1つでも謎を解明してみませんか。
初回公開日:2022年09月22日
記載されている内容は2022年11月18日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。