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カージナルテトラの繁殖について|産卵方法や稚魚の飼育についても解説

更新日:2024年02月23日

カージナルテトラの繁殖は難しいからと、諦めている方が多いのではないでしょうか。本記事では、カージナルテトラの繁殖条件や方法、飼育の仕方を詳しく解説しています。この記事を読むことで、カージナルテトラの繁殖のコツがわかりますので、ぜひ挑戦してみてください。

カージナルテトラの繁殖について|産卵方法や稚魚の飼育についても解説
「カージナルテトラの繁殖は難しいと聞くけれど、なぜ?」
「カージナルテトラの稚魚を育てていくには、どうしたらいい?」
カージナルテトラを飼育していると、産卵するところや稚魚が泳ぐ姿を見たことがある方もいるのではないでしょうか?

しかし、そのまま成長することなく、いつの間にかいなくなってしまった、という方がほとんどでしょう。

本記事では、カージナルテトラの採卵の方法から稚魚の育成まで、繁殖に必要なことを詳しくまとめています。

また、カージナルテトラの生態や飼育方法、さらに最大の魅力である鮮やかな体色を維持していく方法も解説しています。

この記事を読めば、カージナルテトラの飼育や繁殖に適した環境を作ることができる上、気を付けるポイントまでわかりますので、ぜひ参考にしてください。

カージナルテトラの生態と習性

カージナルテトラは、体長4~5cm、カラシン目カラシン科に属する熱帯魚です。

生息地はブラジルのリオネグロ川で、主に浅くて水草が多い弱酸性の小川に多く生息しています。

頭から尾ビレの根元までメタリックブルーのラインが入っており、そのラインより下部分は赤色でとても鮮やかなので、水槽内でも目立つでしょう。

寿命は約2~3年ですが、きちんとした環境で飼育された場合、約4~5年生きるとも言われています。

性格はとても温和ですが、人間が見ているだけで影に隠れるほど臆病です。群れる性質から10匹以上で飼育すると群泳し、とてもきれいだと言われています。日本では人気が高い熱帯魚と言えるでしょう。

カージナルテトラが繁殖する条件とは

カージナルテトラの繁殖は、とても難しいと言われていますので、繁殖の条件をきちんと整えることが大切です。

繁殖の条件としては、以下のようなことがあげられます。

1、成熟した親魚で繁殖すること

2、群泳させること
60cm規格サイズの大きな水槽で、30匹以上を群泳させることにより繁殖の確率をあげます。

3、適切な水温と水質管理
暖かくなる時期に繁殖をするので、繁殖を狙う時は少し高めの水温(約27~29度)に設定します。生息地の川同様、水槽内も弱酸性を保つようにしましょう。

4、水草を植える
産卵後の卵を回収するには、水草はない方が取り出しやすいです。しかし、カージナルテトラは水草の多い地域に住んでいる上、臆病な魚なので、隠れることもできる水草はストレス軽減のためにも必要でしょう。

カージナルテトラの繁殖方法




カージナルテトラの繁殖は、条件を整えるとともに、やり方のコツがあります。繁殖を成功させるために、コツをしっかりとおさえていきましょう。

ここからは、繁殖させるための環境作りから、採卵方法、稚魚の育て方まで詳しく解説していきます。

親魚の準備をする

親魚は、しっかりと飼い込んで3cm以上に成長したものが良いでしょう。

繁殖のためにはオスとメスの両方が必要です。見分け方としては、メスの方がオスよりもおなかがふっくらしていると言われています。

しかし、カージナルテトラは集団繁殖なので、オスかメスかを厳密に区別して繁殖するというよりは、たくさんの親魚を同じ水槽に入れて繁殖の成功率をあげる方法を取ります。

繁殖水槽と採卵ケースを用意する

カージナルテトラの繁殖は、そのまま自然の流れに任せて成功させることは、ほぼ不可能と言われているのです。その理由として、産卵した卵が食べられてしまうことや孵化率が低いこと、また稚魚の育成が難しいことがあげられます。

その対策として、採卵ケースで他の魚からの食卵を防ぎ、繁殖用の水槽で稚魚がある程度の大きさになるまで育てるやり方が有効とされています。

採卵ケースとは、浅型のケースに卵を分離するためのネット(鉢底ネットなど)を山なりのアーチを描くように、または高床式になるように取り付けたものです。

ネットが用意できなければ葉の細かいウィローモスを敷いても良いでしょう。これを飼育水槽の底に置くと、卵がネットの下に沈んで食卵されないようになります。

繁殖水槽は飼育水槽の水を使い、水温は26度前後にしましょう。稚魚は水流があると体力を消耗してしまうので、エアレーションはごく弱く行います。

産卵と産卵誘発について

カージナルテトラの産卵は、メスが水底に卵をばらまくように産みつける方法で、成熟した個体であれば、日常的に行っています。

しかし中には、なかなか産卵しないメスもいるようで、そんな時はphを少し下げてみると、産卵が誘発されることがあると言われています。

※phショックを起こす可能性もありますので、自己責任のもと注意して行ってください。

採卵から稚魚の育成まで

採卵ケースに卵を確認したら、飼育水槽から繁殖水槽に移します。卵には光を当てないようにしておくと、約24~36時間で孵化し、約3~4日で泳げるようになります。

孵化してから泳ぎだす頃までは、ヨークサックの栄養があるので特に餌を与える必要はありませんが、泳ぎだした頃からはインフゾリアや冷凍ワムシ、人工プランクトンを与えましょう。

孵化後、約10日でブラインシュリンプも食べられるようになりますので、あとは静かな環境で育てていきましょう。

稚魚は、少しずつ水質が悪化していくのは大丈夫でも、急激な変化にはとても弱いので、水換えには注意が必要です。大丈夫そうであれば水換えは行わず、もし行う場合でも水量を約1/10に抑えていくようにしましょう。

カージナルテトラの飼育方法

カージナルテトラの繁殖について|産卵方法や稚魚の飼育についても解説
カージナルテトラを飼育する時、その環境などによって生育状況が大きく変わってきます。

ここでは、カージナルテトラを飼育する時に必要な設備や環境、餌などについて詳しく解説していきます。
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初回公開日:2022年06月16日

記載されている内容は2022年11月17日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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